ショパール「アルパイン・イーグル・ファウンデーション」~ レマン湖畔のオジロワシ再導入プロジェクトへの支援から1年を経て、イヌワシ保護に向けたミッションを新始動

 From : Chopard (ショパール )




ショパール「アルパイン・イーグル・ファウンデーション」~ レマン湖畔のオジロワシ再導入プロジェクトへの支援発表から1年を経て新たにイヌワシ保護に向けた科学的ミッションを始動



アルプス山脈とそこで育まれる生命を守るために、人々の意識を高め、動かし、行動を起こすことを目的として設立されたアルパイン・イーグル・ファウンデーションから、2023105日、新たな保護プログラムへの参加が発表されました。ベルン大学との共同プロジェクトが目的に掲げるのは、スイスアルプスにおける風力タービンの設置が、イヌワシの個体数に今後与えるであろう潜在的な影響を予測し、ブレード(タービンの羽根)との衝突の危険性が高い地域への風力タービンの設置を回避することです。このプロジェクトは、レマン湖地域にオジロワシを再導入するための「レマン湖のワシ(Aigles du Léman)」動物公園における支援活動に新たに追加される取り組みです。



財団は、生態系全体を代表し、影響力のある行動を象徴する存在としてイーグル(ワシ)を選びました。威厳を保ちながらも脅威にさらされているその姿は、周辺のアルプスの環境全体を対象とした取り組みのシンボルです。翼を広げたその姿は、自らが滑空し、その名を冠した財団が守ろうとしている風景を抱擁しているようにも見えます。財団はワシの保護を呼びかけることで、人々の意識を高めることを目指しています。




意欲的なオジロワシ再導入プロジェクト
2022年以降、財団は最重要プロジェクトとして、レマン湖畔でのオジロワシの再導入に注力しています。スイスで最も人口密度の高い地域であるレマン湖周辺の平地は、長きにわたり、魚類を主食としていることから “fish eagle:フィッシュ・イーグル”の愛称で親しまれるこの種の生息地として知られています。


©Uni Bern

しかし、ジュネーブ州の紋章にも描かれた、俊敏かつ敏捷で力強い西ヨーロッパ最大のワシは、130年もの間この地域から姿を消していました。アルパイン・イーグル・ファウンデーションの支援により、ジャック=オリヴィエ・トラヴェールがフランス、オート=サヴォワ県のシエに設立した「レマン湖のワシ(Aigles du Léman)」動物公園では、この地への新たな個体の再導入に取り組んでいます。


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地域の動物相のバランスを図るという意味において、猛禽類は重要な役割を果たしています。ジャック=オリヴィエ・トラヴェールは「私たちが“捕食者の頂点”と呼ぶ彼らは、狩りや捕食によって、下位にいる他の種を制御する動物です。その点が過去に存在した種を復活させることの意義であり、現在のビオトープに何かをもたらすことへと繋がるのです」と説明します。


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2022年6月、親鳥の巣で81日間過ごした後、最初の4羽のヒナが見事に巣立っていきました。日々正確な位置情報や心拍数、また食べ物といったデータを得る目的でヒナに取り付けられたGPSビーコンによって、現在のところ自然界への適応の兆しが見えてきています。


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最初のアクションに続き、4羽から多様な行動が観察されています。そのうち1羽はドイツのハンターに狙撃され、この種に迫る脅威に対する人々の意識を高める必要性が改めて浮き彫りとなりました。

「130年前、レマン湖畔から西ヨーロッパ最大のワシが姿を消したのも、こうした行為が原因だったと考えられます」と、ジャック=オリヴィエ・トラヴェールは語ります。

今後も再導入のための取り組みは継続され、2030年までに約80羽のオジロワシがレマン湖畔に放たれる予定です。


新たに始動するスイスアルプスのイヌワシ保護プログラム
財団は今日、ベルン大学保全生物学部長ラファエル・アルルタ教授との協働による新プログラムの始動を発表しました。風力タービンが徐々に標高の高い場所に設置されるようになると、イヌワシのような大型猛禽類がブレードに衝突する可能性が高まります。このプログラムでは、空間モデルを用い、スイスアルプスにおいてリスクが高い地域を特定し、ワシの生存に最も重要な地域を確実に保護することを目指します。同様の取り組みはすでにヒゲワシで行なわれているほか、レマン湖沿岸に再導入を目指すオジロワシはアルプス方面にも飛来するため、このデータはオジロワシの保護にも有益となるでしょう。

この科学的ミッションの目的は、ビーコンを装着したワシから得られたGPSデータの収集・分析により、現状への理解と改善のためのツールを作成し、アルプス地域における生物多様性を尊重した、より持続可能なエネルギー生産と開発に向けて意思決定者が前進する手助けとなることです。



プロジェクトは3つのフェーズで展開し、まず科学調査チームが、約15羽のイヌワシの個体群をモニターし、彼らの飛行高度をモデル化します。次に、地形や気象条件、餌となる資源の有無がイヌワシの飛行行動に及ぼす影響を分析します。最後に、GPSタグを装着したイヌワシやヒゲワシが、風力タービンなど生息域にある危険性の高い障害物を記憶し、それに応じて行動を修正する能力があるかどうかについて調査する予定です。



アルパイン・イーグル・ファウンデーションが資金援助の一部を担うこの革新的なプログラムは、4年間実施される予定となっています。


アルパイン・イーグル・ファウンデーション
アルプス山脈はヨーロッパ大陸最大の生態系です。先進国を繋ぐように位置する生命に満ちた山々は、さまざまな圧力にさらされています。

アルパイン・イーグル・ファウンデーションは、明確かつ広範な慈善目標として“ Preserving the Alps (アルプスを守る)”をモットーとしています。この財団は、カール-フリードリッヒ・ショイフレ(ショパール共同社長)、鷹匠のジャック=オリヴィエ・トラヴェール(「レマン湖のワシ」動物公園クリエイター)やロナルド・メンゼル(猛禽類保護を目的としたNGO団体「Freedom」のマネージングディレクター)を始めとするアルプス山脈の専門家と愛好家たちにより、2020年に設立されました。財団のプロジェクトは、アルプス地域全体、そしてその地で暮らす生命のために、人々の意識を高め、支援を集め、行動を起こすことを目的としています。



2022年よりショパールは、パイングリーン文字盤を備えたルーセントスティール™製または18Kエシカルローズゴールド製の「アルパイン イーグル 41」モデルの売上の一部を寄付することにより、アルパイン・イーグル・ファウンデーションのプログラムに直接寄与しています。




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