エプソン ブランド制定50周年を迎える2025年~感謝と決意を込めたご挨拶
From : EPSON (エプソン)セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)は、世界中に展開しているエプソンブランドが2025年6月12日に50周年を迎えたことをお知らせします。
これまで多くの皆さまにエプソンブランドをご支持いただき、また製品・サービスをご愛顧いただいたことに対し、深く感謝申し上げます。この50周年という節目を機に、ブランドに込めた意味をあらためて見つめ直し、これからもお客さまの期待を超える驚きや感動をお届けすることを目指してまいります。
これまでの皆さまへの感謝と、これからもグローバルに信頼されるブランドでありたいという決意を表現した
エプソンブランド50周年記念ロゴ
エプソンブランド50周年記念ロゴ
当社は1942年の創業以来、ウオッチの開発を通じて培われ、脈々と受け継がれてきたDNAである「省・小・精の技術」を追求し続けてきました。この技術を核に、私たちは、「誠実努力」「創造と挑戦」を続け、数多くの製品と価値を創出し、アメリカをはじめ、アジア、ヨーロッパ、新興国の世界各地へとその販売網を広げてきました。それに伴い、製造拠点やサービス・サポート体制もグローバルに展開してきました。世界中の現場に寄り添いながら、お客さまの層を広げ、皆さまより高い信頼をいただいております。
エプソンの技術革新と新たな価値創造:EPの子どもたち
エプソンは、当社初の情報機器として、1968年に小型軽量デジタルプリンター「EP-101」を発売し、「EP(Electric Printer)」の価値を受け継ぎながら、その子どもたち「SON」を次々と生み出していこうという願いを込めて、「EPSON」ブランドを1975年に制定しました。そして、これからも独自の「省・小・精の技術」を核とし、革新的で価値ある製品・サービスを、世界中の人々へお届けしていこうという思いが込められています。
ビジュアルコミュニケーション
液晶時計の開発を通じて培った液晶技術は、1989年に発売された小型フルカラー液晶ビデオプロジェクター「VPJ-700」へとつながり、1994年には、小型・軽量設計でありながら、従来比で約3倍の明るさを実現した「ELP-3000」は、PCを活用したビジネスプレゼンテーションという新たな用途で使用されるようになりました。
現在では数百台のプロジェクターを用いた体験型映像演出を通じて、人々の心を動かす“驚きと感動”を提供するほか、松本城といった文化遺産をプロジェクションマッピングで美しく彩るなど、プロフェッショナルな現場でも高く評価されています。このような実績もあり、エプソンのビジネスプロジェクターは、世界シェア No.1[※1]となっています。
マニュファクチャリング関連・ウエアラブル他
創業以来、時計製造の生産効率を高めるために、設計の合理化や組み立ての分業(ベルトライン)、自動化を進め、独自に精密ロボットをも開発し導入しました。その後、1983年にはコンパクトかつ高精度・高速動作も可能という特長を備えた水平多関節型(スカラ型)ロボット「SSR-Hシリーズ」を製品化し販売しています。エプソンのスカラ型ロボットは、各種装置・コントローラなどを組み合わせたFAシステムとして構築され、自動車・電子・食品・医療業界などにおける生産装置として幅広く使用されており、現在、産業用スカラロボット市場では販売金額世界トップシェア[※2]を獲得しています。また、当社ロボットと、独自開発の力覚センサーやカメラによる画像認識とを組み合わせることによって、対象物に対して人の手のように繊細な力加減で作業を行うことが可能です。このような技術は、近年の熟練労働者の減少に対する課題意識や生産性向上のニーズにお応えするものです。さらに製造業にとどまらず、ライフサイエンスや研究機関など、人が介在する工程やプロセスの自動化を支援し、より幅広い業界へのソリューション提供を加速しています。
時計領域では、1969年に高精度な時計を目指し世界初のクオーツウオッチを開発。1982年にはTVウオッチ、1988年には自動巻き発電クオーツウオッチを開発するなど、常に「創造と挑戦」を続けてきました。現在でもクオーツウオッチやクオーツウオッチ並みの極めて高い精度を実現したぜんまい駆動ウオッチを独自に開発・製造する一方、2009年にはオリエント時計を完全子会社化し、「ORIENT STAR」「ORIENT」を展開しています。
世界初のクオーツウオッチ用に開発した水晶デバイスについても、現在では、省電力、小型、精度の高さによってスマートフォン、ウエアラブル機器にタイミングデバイスとして使用されるだけでなく、位置・姿勢・速度の精密な計測を可能とし、精密農業におけるトラクターやドローンの姿勢制御、インフラを支える基地局やインフラの老朽化をモニタリングできる製品まで、その用途を拡大しています。なお、当社は水晶デバイスを、原料となる人工水晶から製造している世界的に非常に稀有なメーカーで、水晶発振器の販売金額に置いてもトップクラスを誇ります[※3]。
グローバルにお届けするために
エプソンは、お客さまに商品・サービスを通じて価値をお届けするため、世界中に生産・営業拠点を整備しています。エプソンの海外進出は、1968年、シンガポールでのウオッチケース製造から始まり、コスト競争力の強化と国際市場への対応力向上などを目的に中国やインドネシア、フィリピンなど東南アジアを中心に、世界各国・地域へ生産拠点を拡充しました。
一方、初の海外販売拠点としては、当時急成長していたコンピューター市場に対応し、グローバルな事業展開を加速させるための戦略的な一歩として、1975年にアメリカにEpson America, Inc.を設立。以降、世界各国へ販売拠点を展開し、グローバルに商品をお届けする体制を強化してきました。これにより、現地でどのように製品が使われているかを、販売やサービスの最前線にいる拠点が直接見聞きし、そのニーズをいち早く捉えることで、価値ある商品を市場に届けることができます。
こうした世界各地で展開するネットワーク体制が、これからもエプソンの製品・サービスの開発を支えていきます。最近では、2023年には中東・アフリカ・中央アジアとその周辺市場への対応として、アラブ首長国連邦・ドバイに販売会社を設立、成長著しい新興国市場への展開を加速しています。
「創造と挑戦」「誠実努力」で世界中に広がった多様なお客さま
エプソンは、独自の「省・小・精の技術」を基盤に、世界中のお客さまの声に「誠実努力」でお応えし、「創造と挑戦」を重ね、さまざまなイノベーションを生み出してきました。また、豊かな自然と文化に恵まれた信州で誕生した企業として、自然の豊かさを守り、未来へつないでいきたいという思いを強く持っています。これからもエプソンは、ブランドに誇りと愛情を持ち、お客さまやパートナーの皆さまの信頼に応えるべく、当社のパーパスである『「省・小・精」から生み出す価値で、人と地球を豊かに彩る』を実践してまいります。
[※1] 出典 スクリーンレスTV製品を除く500ルーメン以上のプロジェクターシェア2023年度 Futuresource Consulting Ltd.
[※2] 出典 株式会社富士経済「2025年版ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望 FAロボット編」<産業用スカラロボットの2024年の金額ベース出荷実績>
[※3]出典 QYRESEARCH社 Global Timing Device Market Report 2023年発行をベースとした自社調べ
注)文中、記載の製品名は、発売当時の日本における製品名です。
編集部註)原文より一部を割愛・抜粋して掲載しております。
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