パルミジャーニ・フルリエ,Grand Prix d’Horlogerie de Genève 2017ファイナルに、3モデルがノミネート

ウォッチメイキングの世界で、最も権威ある賞のひとつとして知られるジュネーブ時計グランプリが今年発表したノミネートモデルのうち 、パルミジャーニ・フルリエの3 つのモデルがそれぞれのカテゴリーで選出されました。

「レディース」カテゴリーのトンダ メトロポリタン セレーヌ ギャラクシー、「クロノグラフ」カテゴリーのトンダ クロノール アニヴェルセール、そして「タイム トラベル」カテゴリーのトリック エミスフェール レトログラードが、それぞれファイナルに選出されています。


成功した源泉への回帰
今日、パルミジャーニ・フルリエはその創始者、ミシェル・パルミジャーニの価値観を軸とするブランドのアイデンティティの再構築と、新しい作品づくりに邁進しています。この尽力は、ブランドが創立時に発表した最初の時計が示すプロポーションの調和への配慮として現れ、さらに現代でも重要な意味を持つ時計の複雑機構の開発・製造強化に繋がっています。
また、自社製ムーブメントとグランド コンプリケーションに基軸を置く高貴なスタイルを維持しつつも、パルミジャーニ・フルリエは今後、より求めやすく、より魅力的で現代的な時計を発表するという構想も固めています。この度、そうした戦略のひとつの成果として、ブランドとして初めて、ジュネーブ時計グランプリに３つの代表的モデルがノミネートされることとなりました。選出されたトンダ クロノール アニヴェルセール、トリック エミスフェール レトログラード、トンダ メトロポリタン セレーヌ ギャラクシーは、ブランドが完全に垂直統合する時計産業集約拠点のノウハウが結晶したモデルです。


トリック エミスフェール レトログラード


トリック エミスフェール レトログラードは、それぞれが分単位の精度を持つ 2 つの時間帯の時刻表示機能を備えています（GMT ウォッチ市場でも稀な存在）。2 重の精度を保証するため、キャリバー PF317 は主ムーブメントと連動または連動遮断できる第 2 時間帯を管理するモジュールを備え、分単位での独立した調整が可能です。このムーブメントはまた、3 番目のセンター針により表示されるレトログラード カレンダーも備えています。デザイン面では、トリック コレクションの象徴である古代ギリシャの柱の構造を思わせるゴドロンとモルタージュ装飾を交互に用いたベゼルで他とは一線を画しています。それはミシェル・パルミジャーニが初めて手掛けたデザインであり、黄金比に基づくプロポーションの調和に準拠したものでした。


トンダ クロノール アニヴェルセール


一体型クロノグラフは、産業的製造体制で実現することが最も困難なコンプリケーションの 1 つです。というのも、クロノグラフの輪列は、それぞれの動きが次の動きを決定・誘発し、各シーケンスは正確に同期し、調整される必要があるからです。パルミジャーニ・フルリエの 創立20 周年記念に発表されたトンダ クロノール アニヴェルセールは、独立系マニュファクチュールの実力を充分に物語っています。ムーブメント PF361 には、クロノグラフ、フライバック機能、グランドデイト表示が備えられ、それらすべてが同じ 1 枚の地板に組み込まれています。完全にローズゴールド製のこのムーブメントの振動数は、5 Hz（36,000 振動／時）です。香箱受けにはミシェル・パルミジャーニのサインが刻まれています。滑らかなグランフー（高温焼成）エナメルのダイヤルが、このタイムピースの優れた美的到達点です。


トンダ メトロポリタン セレーヌ ギャラクシー


2016年に発表されたムーンフェイズ機能付きレディスモデル、トンダ メトロポリタン セレーヌ。そのスペシャル エディションとして、今年パルミジャーニ・フルリエは、アベンチュリン製のダイヤルを備えた新作モデルを発表しました。ナイトブルーのガラス内にわずかに混入した金属が、星々が瞬く天の川を模しています。そのような天体のエレメントに映し出されたムーンフェイズは完璧な役割を演じています。窓に出現する月は、独特な忠実さで月面のクレーターを再現するプリントの重なりで構成されています。ベゼルにセッティングされた 72 個のブリリアントカット ダイヤモンド（約0.51 カラット）が、アベンチュリンのダイヤルにさらに華やかな輝きを添えています。




11月のグランプリ発表まで約2週間余り。
結果をお楽しみに！