グランドセイコーが出展する 「ミラノ デザインウィーク2019」 の現場から

 From : Grand Seiko (グランドセイコー)

本年2月に「<グランドセイコー>ミラノデザインウィーク2019 に出展」というニュースをお伝えしたが、4月9日から開催されている同展示(14日まで)の第一報、現地画像や動画が届きました。


Photo by Daisuke Ohki(以下同)







ミラノデザインウィーク2019 へようこそ

セイコーウオッチ株式会社は<グランドセイコー>としてミラノデザインウィーク2019に出展いたします。今年の展示のテーマは「THE NATURE OF TIME」です。
「NATURE」という言葉にわたしたちは「自然」と「本質」という二つの意味をこめました。
すべての営みが自然の一部であると考え、自然によりそう日本ならではの時間意識と、グランドセイコーが常に追求してきた時の本質を最先端のテクノロジーとデザインで紐解きます。
モチーフとなるのは、昨年に引き続き、独自の腕時計「スプリングドライブ」です。
日本の美意識を映し出す、流れるような秒針の動きを空間、映像、音とともに、今年は手にとって感じていただけるインスタレーションで表現いたします。ミラノの歴史ある邸宅に出現するイメージの小宇宙―ミクロコスモス―をぜひ皆さまの五感を通じて体験してください。
セイコーウオッチ株式会社
代表取締役会長 兼 CEO
服部真二




コンセプト
昨年ミラノデザインウィークに初出展し、トリエンナーレ美術館にて開催いたしました「THE FLOW OF TIME」は、その後、東京、マイアミ、バンコクへと巡回し、各開催地で大変ご好評をいただきました。グランドセイコーの発するメッセージを、多くの皆様に受け止めていただけましたことを嬉しく思っております。
そしてまた、今から40 年ほど前にスタートした究極のメカニズムである「スプリングドライブ」ムーブメントの開発に心血を注いだ開発者の意地や苦闘の日々に思いを巡らせています。私は舞台を作り上げていく演出家のように、この題材を深く知り、考え、表現に置き換える試みを続け、それはいま、「Time Perception(時間知覚)」をキーワードに読み解いたデザインとテクノロジーの融合によるインスタレーションに結実しつつあります。このインスタレーションが、新たな「時感」との出会いとなりますことを願っております。 
総合プロデューサー
株式会社 TRUNK
桐山登士樹



展示作品1:FLUX
FLUX
we


時は、水の流れに似ています。
常に移ろい変化しつづける水のように、時もまたはかない存在であり、人の置かれた状況や心のあり方によって、その速さや感じ方は一定ではありません。古くから、四季の移り変わりとともに暮らしてきた日本人には、そんな自然や時の移ろいを尊び、一体となることに喜びを感じる感性があるのではないでしょうか。



そんな日本的感性・美意識と、究極の精度・技術が高い次元で調和したスプリングドライブ。その唯一無二の世界観を、インスタレーションとオブジェを通して描きます。
インスタレーションでは、“ 精緻さ” の先に垣間見える“ 時の移ろいとはかなさ” を、流体をメタファーとして表現しました。液体で満たされたプールの上に点在する時計やパーツ群に光が注がれると、その下の液体もまた光りはじめ、ゆっくりと流れ、広がり、空間に溶けていきます。さらに、光の流れに時の移ろいを感じさせる映像が呼応し、空間全体を包み込みます。



オブジェは、さながらスプリングドライブがつくりだす小宇宙。有機的なフォルムのガラスオブジェの中には、粒子と時計のパーツが封入されています。粒子は、光を当てると自ら発光する性質を持った “ 時の移ろいとはかなさ” を暗示する存在。オブジェを手にとり覗き込むと、光を宿した粒子は水のようにさらさらと流れ、ゆるやかにパーツと絡み合いながら、やがてオブジェの中を光で満たします。
時の移ろい、流れの可視化を試みることで、技術と感性の調和の先に存在するスプリングドライブのミクロコスモス、グランドセイコーの思想を体感していただく作品です。


〈インスタレーション〉
スペース: 約85 ㎡
マテリアル:発光流体、ポンプシステム、ステンレススチール、アクリル、スプリング
ドライブムーブメント

〈オブジェ〉
オブジェサイズ: Φ90-150× H50-100 [mm]
スペース: 約36 ㎡
マテリアル: ガラス、発光粉末、ステンレススチール、スプリングドライブムーブメント










展示作品2:movement
movement
阿部伸吾



仕事中、次の打ち合わせが迫っている最中、しかし手元の作業も押し迫っている、、そんな時に追われている瞬間、恐る恐る今何時か「時刻」を確認するために腕の時計を覗き込む。
そう、ただ覗き込んだだけ、、そこには滑らかに流れるように淀みなく動き続ける秒針が、点としての「時刻」ではなく、流れ続ける「時間」をそのまま映し出している。



仕事の慌ただしさから流れる秒針に手を引かれるようにふとこころが別の何処か、静寂の時の世界へ誘われる。滑らかに流れる時に身を任せ、自分を中心にゆったりと時間の流れていることを感じる。ほんの数秒の出来事。
ゼンマイが解け、滑らかに秒針を動かすその力は、見る者のこころをどこか別の遠くへ運んでくれる「動力」となって、周りの喧騒から自分を解き放ってくれる。


舞い降る雪のように、流れる川のように、滑らかに流れる時をそのまま映し出すスプリングドライブが作り出す「時間知覚」の緩やかな変化、そんな数秒のこころの小旅行を投影した映像作品。


投影サイズ:W3000×H2500 [mm]
映像尺:約1分半




グランドセイコー/スプリングドライブについて
<グランドセイコー>は、1960 年の誕生以来、最高峰の腕時計を目指し、正確さ、美しさ、見やすさといった腕時計の本質を高い次元で追求・実現し続け、弛まぬ進歩を重ねてきたブランドです。2010 年から本格的なグローバル展開を開始し、世界でも数少ない真のマニュファクチュールにしか成し得ない最高レベルの性能と洗練されたデザインで、世界中で高い評価を得ています。

スプリングドライブは、ぜんまい駆動と水晶振動子からの正確な信号で制御することで、従来にはない、日差1 秒以内という高精度を実現したセイコー独自の駆動機構です。
1999 年、構想から20 年以上の開発期間を経て、究極の省エネルギー設計と流れるように動く秒針を備えた、全く新しい領域へと進化を遂げた腕時計として誕生しました。
2004 年からはグランドセイコーの主要モデルに搭載され、卓越した匠の技による日本の繊細なものづくりと先端技術の融合が世界から高い評価を受けています。



開催概要

テーマ: THE NATURE OF TIME
開催期間: 2019 年4 月9 日( 火)-4 月14 日( 日)
10:00-19:00(最終入場 18:30)
プレスプレビュー: 2019 年4 月8 日( 月) 14:00-17:30
会場: ポルディ・ペッツォーリ美術館
Via Manzoni 12, Milano
http://www.museopoldipezzoli.it

展示スペース: 220 ㎡
主催: セイコーウオッチ株式会社
総合プロデュース:   桐山登士樹(株式会社TRUNK)
会場デザイン: 森ひかる(ZITOMORI)
デザイナー: we
        阿部伸吾
サウンドデザイン:      畑中正人
グラフィックデザイン:    SPREAD
企画・協力:        水ともこ(MIC lab.)

展示内容:
FLUX we
movement 阿部伸吾
URL: https://www.grand-seiko.com/jp-ja/special/milandesignweek/2019/


【問い合わせ先】 セイコーウオッチ(株) お客様相談室
0120-061-012(通話料無料)

セイコーウオッチ(株)の公式 Web サイトアドレス
www.seikowatches.com

<グランドセイコー>の公式 Web サイトアドレス
www.grand-seiko.com

<THE NATURE OF TIME>の特設Webサイトアドレス
www.grand-seiko.com/jp-ja/special/milandesignweek/2019