オメガがパリ2024に向けて、新計時機器と技術を紹介~AIの進化と技術革新で、競技を細部にわたり正確に把握できる時代が到来
From : OMEGA (オメガ )AIの進化と技術革新で、競技を細部にわたり正確に把握できる時代が到来~パリ2024 でのオメガの新計時機器と技術
いよいよ7月26日、パリ2024オリンピックの幕が上がります。本大会でオメガは、1932年 以来、31回目となるオフィシャルタイムキーパーをつとめ、32競技329種目すべてのスポーツの夢を記録します。またこれに続く8月28日から始まるパラリンピックでも、オリンピックと同じ信頼性の高い機器と多くの技術を適応させ、オメガは誇りをもって計時を担います。パリ2024で精度と機能をさらなる高みへと引き上げる、オメガの最新計時機器と技術をご紹介します。
数字で見るパリ2024 オリンピックでのオメガ
ここまで詳細に?!
パリ2024で登場するオメガの最先端機器と技術
“スキャン オー ビジョン アルティメート”
従来の1秒間に10,000枚のデジタル画像を記録したフォトフィニッシュカメラに代わり、今大会では 新たに1秒間に最大40,000枚の記録ができる、 “スキャン オー ビジョン アルティメート”を導入。 これにより、審判員はより迅速に結果を判定し、 最大の鮮明さで接戦を明らかにすることができます。
また専用のカラーセンサーのお陰で、ピクセルの 干渉がなく、より鮮明な画像を得ることができます。このカメラによって、ゴールラインを通過するすべての選手の合成写真を作成し、陸上競技と自転車トラックレースの公式結果を判定します。
コンピューター ビジョン テクノロジー
このコンピューター ビジョン カメラにより、オリンピックを詳細にわたり正確に把握できる時代が来ます。1つもしくは複数のカメラシステムを組み合わせて選手やその他の対象物の動きを継続的に追跡し、データを各競技用に特別にトレーニングされた人工知能モデルに取り込みます。このライブデータが 一連の指標を提供し、競技全体の包括的なストー リーを伝え、勝敗の理由や選手の最終結果を決定付けた瞬間を明らかにしてくれます。
さらに これまでの大会のように、選手にタグを取り付ける必要もなくなりました。この技術の可能性は無限で、テレビ視聴体験向上から判定をサポートするリプレイツール、さらには公式結果の生成まで様々な役割を担います。
コンピューター ビジョン テクノロジーの活用予定例
■ビーチバレーボール
選手にセンサーを装着する代わりに、競技場の周囲に設置されたコンピューター ビジョン カメラによってすべてのデータが記録されるようになります。選手の正確な動きだけでなく、空中を飛ぶボールも追跡し、試合がどのように行われたかが正確に示されます。
<提供予定のリアルタイム情報>
各選手の移動距離
選手とボールのスピード
ジャンプの高さ、スパイク、アタック、ブロックの種類
■飛込競技
選手の競技開始からジャンプ、入水までを追跡。AIと数学的アルゴリズムの組み合わせにより、飛込の3Dビジョンが生成され、審査員が演技の質を評価するのに役立ちます。また飛び込む際の選手と飛込台の距離“セーフギャップ”(飛び込み時に確保しなければならない最小距離)も追跡します。
<提供予定のリアルタイム情報>
飛び込む際の選手と飛込台の距離
選手の身体の位置
滞空時間
入水速度
■テニス
選手、ラケット、ボールをリアルタイムで追跡。最終的な勝者とサーブ後の反応時間との相関関係を見出すことに利用されます。
<提供予定のリアルタイム情報>
サーブリターンの反応時間
サーブリターン方向
ラケットの正確な位置
■棒高跳び
オリンピック史上初、選手とバーの間隔が自動的に計測されます。これは、ジャンプ成功時に選手と バーの間にどれだけのスペースが残されていたかを最も正確に確認する方法です。
■体操競技
ゆか競技では、マルチカメラシステムが選手を 追跡し、審判の判断やテレビ表示を充実させるのに役立つ指標を生成。またAIの骨格トラッキング技術により、選手の足の角度まで検出可能に。
<提供予定のリアルタイム情報>
ラインを越えているか
ジャンプの高さ
滞空時間
ジャンプ回転中の詳細な分析(選手の足の角度など)
次世代グラフィック テクノロジー “ヴィオナード”
1964年のインスブルック大会で、オメガが開発 した「オメガスコープ」により、初めてテレビ 画面の下部にアスリートのタイムが重ねて表示 され、“リアルタイム”のスポーツ報道という概念が導入されました。あれから60年、進化は次の ピークを迎えます。
次世代テレビ向けグラフィック テクノロジー“ヴィオナード”は、4K UHD(超高精細)で表示可能になり、極めて鮮明で魅力的なグラフィックをリアルタイムで生成します。また各国・各地域の権利保有放送局の需要に応じて、様々な言語でグラフィックコンテンツを提供できるようになります。またこれを操作するのはオメガの技術者である必要はありません。オリンピック放送局のスタッフや訓練を受けたボランティアでも操作可能で、相互ユーザーインターフェイスである ことも特徴のひとつです。さらに遠隔でグラフィックを提供することもできるので、競技会場のインフラ設備面積を最小限に抑え、サステナビリティ対策の向上にも寄与します。
いつも最前線で --- 競技の特別な瞬間を見極めるために
革新的なモーションセンサーとポジショニングシステムを、前述のコンピューター ビジョン テクノロジーとインテリジェント システムと組み合わせることで、説得力があり洞察力にとんだデータを生成します。この基礎データは、競技中だけではなく、競技前、そして競技後の パフォーマンス分析にも活用され、個々のパフォーマンスと競技全体の流れを理解するための 基盤となります。
競技前
オメガは、パリでの予選や過去のオリンピックなど過去の競技で収集したデータを蓄積しており、アスリートの過去の戦略やパフォーマンスから、今後の競技で何が期待できるかを理解するのに役立てることができます。陸上競技では、様々なシステムを使って収集した過去のパフォーマンスデータ(選手のスタートの反応時間、加速度や最高速度、または特定の距離での歩数など)を活用します。また飛込などのアクロバティックな競技では、オメガのモーションセンサーと高度な知的能力を持ったコンピューター ビジョン テクノロジーを使用して、選手の体の角度と位置をとらえ、水に入る前の空中での速度、位置、回転をより詳細に調べることができます。また複数の競技者のデータを、適切な知識とフレームワークに照らして比較すれば、潜在的な優位性の 洞察や、期待されるパフォーマンスの予測が可能になる場合があります。
競技中
結果を即座に表示する既存の技術はもちろん、強化されたモーションセンターシステムを使って、レースの進行中に不可欠な計測基準をリアルタイムで提供しています。その一例が、オメガの スイムトラッカーです。競泳で使用されているこのシステムでは、ライブポジション、ライブ スピード、さらには各選手の正確なストローク数までを収集します。これらのデータを以前の 情報と適切に比較すれば、選手がレースを終える前に、どのようにレースが展開しているかを 示すことも可能です。
競技後
ゴールラインを越え、メダル授与式が始まっても、データ解説とパフォーマンス分析は続きます。オメガのインテリジェント リザルト システムの一部として、統計的アルゴリズムとトレーニングされたAIモデルを使って、競技中のデータの外れ値(他の値と極端に離れた値)を見つけ出します。これらの変動を精査してアスリートのパフォーマンスを包括的に比較し、競技の重要な瞬間を検出できます。このような特別な瞬間にわずかな勝利の差が見つかり、オリンピックチャン ピオンとなった経緯が特定できます。
計時という任務を単なるストップウォッチ機能のある時計から、世界最先端のテクノロジーへと昇華させてきたオメガにとって、パリ2024は近代スポーツ計時の分野において、新たな飛躍を遂げる大会となります。精度と機能のスタンダードをさらなる高みへ引き上げ、金、銀、銅を 分ける結果を計測するだけでなく、各レースの勝敗を正確に示す詳細かつ膨大なデータも計測・発信し、テレビ中継を通じて、日本に居ながらにして現地での白熱したゲームの数々をその背景も含めてお楽しみいただけるでしょう。
オメガにとって、精度、品質、完璧な任務遂行を追求する情熱を表現する場であるオリンピックが間もなく開幕します。
【お問合わせ】
オメガ TEL:0570-000087
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