「ディルク・ドルンブルート」氏が初来日し、カスタムオーダーイベントを開催。

 By : Shellman

ドイツにてドルンブルート親子により営まれる
<D.ドルンブルート&ゾーン>

息子である「ディルク・ドルブルート」氏が初来日し、
カスタムオーダーの受注を行います。

今年20周年を迎えた<D.ドルンブルート&ゾーン>は、時計師である父「ディエルテ」と
息子「ディルク」により1999年から時計製作開始、2012年には自社開発のムーブメントも
発表しています。ドイツらしいデザインによって仕上げられた時計は、CNC工作機などの
現代の先端技術械に頼らず、昔ながらの伝統的な工作機械を駆使する手仕事を
中心とした製作方法をとるため、年間の生産数量は120本程度と極めて少量に限られます。


初来日となるディルク氏を招いての今回のイベントでは、カスタムオーダーが可能な時計の
サンプルをご用意し、針や文字盤、ムーブメントの仕上げなど詳細を吟味していただける
機会となります。特にムーブメントに関しては、刻印や仕上げ方法など、ご希望の
カスタマイズをご相談いただけます。また、ドイツより歯車製作のために使用している
古典的な手動の旋盤をご用意し、実際に歯車の製作過程をご覧いただける実演を
予定しております。手作りの時計制作を間近に接することができる機会となりますので、
ぜひご来店をお待ちいたしております。

【 D. Dornblüth & Sohnカスタムオーダーイベント 】
     日時:2019年12月7日(土) 15:00~
     場所:日本橋三越本店 本館6階 ウォッチギャラリー

<D.ドルンブルート&ゾーン>とは

<D.ドルンブルート&ゾーン>の創設者である「ディエテル・ドルンブルート」は、1959年に
ドイツ・ザルツヴェーデルの町で時計修理師として開業しました。1999年からは、現在の
工房がある隣町のカルベで、息子の「ディルク・ドルンブルート」と共に自社での時計製造を
開始しています。

特筆すべきは、彼らの時計づくりが最先端のCNC工作機等を用いることなく、伝統的な
工具と手仕事に特化している点です。自社製造を開始した当初は、スイス製の汎用懐中時計
ムーブメントをベースとし、彼らの自作パーツを組み込むことでドイツ製らしい
ムーブメントへとモディファイしていました。これによって様々な機能を付加した
機種を製造してきましたが、2012年には、ドイツの名門メーカーが製造した往年の
ムーブメントの設計をベースに、すべて自社製造によって直径38.5㎜のケースに収まる
自社製ムーブメントを完成させました。さらに、ドイツらしい3/4プレートのムーブメント
としては、現行の全ドイツ製品の中で極めて小型の自社製ムーブメントも発表しました。
そのムーブメントを搭載する時計は、ドイツで女性用として発表されましたが、
腕時計の黎明期に見られたボーイズサイズのデザインとして今まさに注目されています。

伝統的な道具と機械を用いる製法にこだわるため、1カ月の生産数は約10個という工芸品に
匹敵するほどの製造数に限られるため、注文から完成までに約8カ月を要する
完全受注生産品となっています。



◆<D.ドルンブルート&ゾーン>Q-2010.0(GR)ST
SSケース、手巻、3気圧防水、ケース径38.5 mm、価格(税込):1,518,000円
長年にわたり試作を続けてきた末に完成した、自社製手巻きムーブメントを搭載した
スタンダードモデル。重厚な質感がありながら、快適な装着感を期待させる38.5㎜の
ケースサイズと、ドイツ時計らしいシンプルで視認性の高いデザインも彼らの
ものづくりの特徴のひとつです。



◆<D.ドルンブルート&ゾーン>Q-2010.REG(GR)ST
SSケース、手巻、3気圧防水、ケース径38.5 mm、価格(税込):2,057,000円
自社製ムーブを搭載する「2010コレクション」のレギュレーターモデル。
一般的なレギュレーターは時・分・秒をそれぞれ独立させて表示しますが、このモデルでは
秒針と分針をセンターに置き、6時位置に時針、12時位置にパワーリザーブ表記を配した
ユニークなスタイルとなっています。そのインダイヤルは、それぞれが独立しており、
3ピースの構成によって文字盤を独特の立体感に仕上げています。



◆<D.ドルンブルート&ゾーン>Kaliber 99.5 (1) ST
SSケース、手巻、3気圧防水、ケース径42.0 mm、価格(税込):1,518,000円
彼らがスイス製のエボーシュから作り上げた‘Kaliber99’をベースに、パワーリザーブ機能と
日付機能を付加したモデル。自社製ムーブを用いたモデルに比べサイズは大きいものの、
シンプルで見やすいデザインは共通した印象を与える作り込みとなっています。