グラスヒュッテ・オリジナル Baselworld2018、今年のイチ押しはセネタ・エクセレンス・パーペチュアルカレンダー ・リミテッド・エディション!

 By : KITAMURA(a-ls)
セネタ・エクセレンス・パーペチュアルカレンダー ・リミテッド・エディション



セネタ・エクセレンス・ファミリーに、永久カレンダーが加わった!
限定ピースではあるが、徹底的に精度にこだわったムーブメントを載せ、デザイン性・視認性・実用性を高めながらも、グラスヒュッテの伝統を新しい表現で、しかもリーズナブルな価格で、世に広めて行こうとするグラスヒュッテ・オリジナルの、意欲的な方向性を明示した一本ではないだろうか。

まずはバーゼルワールドで撮影したての実機画像とともにプレスリリースを読み解こう。


洗練されたエンジニアリングの明確な表現
セネタ・エクセレンスファミリーに加わったこの最新モデルには、ムーブメントの美しさと洗練された特徴が最大限に表現されています。セネタ・エクセレンス・パーペチュアルカレンダー・リミテッド・エディションのスケルトン加工された文字盤からは、その内部の機構を細部まで眺めることができます。
製作が開始された 2016 年以来、革新的なキャリバー 36 は、精度、安定性、作動時間、美しさに関する新しい基準となりました。この新たなスペシャルエディションは、この中心的なテーマを実現しています。100 個限定の新しいモデルは、クラシックなパーペチュアルカレンダーの外観が現代的にアレンジされています。



伝統的な芸術と現代的なデザインの組み合わせ
個々の構成要素に精巧な開口部が設けられているスケルトン加工は、以前から、熟練した時計職人たちの基本的な技術でした。グラスヒュッテ・オリジナルは、このテクニックを用いて、斬新で現代的なデザインを実現しました。マットグレーの大きなダイアルリングの中にパノラマデイト、ムーンフェイズ表示、曜日、月、および閏年のディスプレーが美しく刻み込まれており、そのそれぞれに、控えめなアクセントとして段付きの枠に囲まれています。
中央の開口部からはガルバニックグレーのモジュールカバープレートが見え、その技術に目を奪われます。さらにその開口部からは、連携するカレンダーディスクの動作を見ることができます。ムーブメントのカバープレートには、流れるような線で描かれた複雑なギョーシェ装飾があしらわれ、赤い宝石が散りばめられています。このギョーシェ装飾は、プフォルツハイムにある自社の文字盤マニュファクトリーにて手作業で作製されたものです。その工程では、伝統的なギョーシェ装飾ツールを使用して、精巧に描かれた幾何学模様が文字盤に刻まれています。文字盤に当たる光の方向に応じて、きらめく模様がさまざまに異なって見えます。


現代的に表現されたクラシックな複雑機構
パーペチュアルカレンダーが時計製造技術において最も挑戦的な複雑機構であると考えられていることには、十分な理由があります。その洗練された機構により、時間、分、秒に加えて曜日、月、ムーンフェイズ、閏年が表示されています。同時に、それぞれの月の日数の違いが考慮され、理論的には、少なくとも 2100 年までは、手作業による修正は必要ありません。
また、特徴的な 2 つの複雑機構としてパノラマデイトと、精巧に作製されたムーンフェイズが追加されています。パノラマデイトでは、大きいサイズの数字が十、一の位に段差、隙間が無く配置されており、ムーンフェイズディスプレーのダークブルーの夜空が、銀色に輝く星を際立たせています。


ブルーとグレーの現代的な構成色についても、セネタ・エクセレンス・パーペチュアルカレンダー - リミテッド・エディションは、しっかりと 21 世紀を見据えています。42 mm のホワイトゴールドケースには、ロジウムめっきと光沢仕上げのインデックスアップリケが配置されたマットグレーのダイアルリングと、ガルバニックグレーのモジュールカバーがはめ込まれ、さまざまなブルーのアクセントが取り付けられています。

これらのアクセントには、ダークブルーのルイジアナ産アリゲーターストラップ、伝統的なブルーの針、ムーンフェイズディスプレーのガルバニックブルーの夜空のほか、レイルロードのインデックスリング上にあるプリント加工のブルーの数字(分を示す)や閏年表示があります。


時計の裏面では、サファイアクリスタルを通して、約100 時間以上のパワーリザーブを備え、優美に仕上げられた 36-02自動巻きムーブメントを眺めることができます。

優れた標準設定ムーブメント
セネタ・エクセレンスファミリーのモデルはすべて、精度、安定性、作動時間、美しさの点で非常に優れた品質を備えています。セネタ・エクセレンスのすべての時計には、その品質の証として独自の認定書が付属しており、ザクセン州のマニュファクチュールで 24日間にわたって徹底的にテストされていることを証明しています。
また、それぞれの時計の所有者は、独自のオンラインポータルにアクセスして、さまざまなテスト手順に関する総合的な情報と、時計の総合的なテスト結果を調べることができます。(引用終了)


今年のGOは、Senator Chronograph Panorama Dateの白文字盤や、Senator CosmopoliteのSSケースなど、仕様変更の話題作が多いが、新作という括りでは、このセネタ・エクセレンス・パーペチュアルカレンダー・リミテッド・エディションが最も興味深い。


スケルトンというほど機構の骨組みを見せるわけでもなく、美しく仕上げた日の裏を強調するのがドイツ流。特に、スモセコではなくセンターセコンドであることが、このモデルのデザイン性を高めている。

全体を引き締める文字盤の黒の印象から、42 mmというケース径もさほど気にならない(厚:12.8 mm)
ムーブメントの素晴らしさは折り紙付きだ。100本限定。