Watches and Wonders Geneva 2025直前 A.ランゲ&ゾーネ 今年の新作を夢想す
By : KITAMURA(a-ls)毎年恒例となっていたA.ランゲ&ゾーネの新作予想記事。
今年はいろいろあって書かずに済ませちゃおうかなとも思ったりもしたのだけれど、「WATCHES&WONDERS 2025」の開幕が、いよいよ明日という、まったく夏休みの宿題を8月31日にやるようなタイミングで、なんとか手を付ける。

まず、定石どおりに周年から探ってみよう。
2025年の今年は、旧A.ランゲ工房がグラスヒュッテに開かれた1845年から数えて180周年というキリ番年号にあたる。だがヨーロッパ感覚だと、25年ずつの4分1世紀刻みを大事にする傾向がある。昨年のダトグラフ25周年が(ブランド復活モデル30周年より)優先された例を学習したばかりだし、5年前に175周年を限定モデルで派手に祝った記憶も新しいので、この線はないかな。
一方、これまであまりA.ランゲ&ゾーネの周年に絡んでこなかった御親戚筋のグラスヒュッテ・オリジナルさんが、今年の年頭から ”180年途絶えてない(諸説ありw)時計製作" アピールをしているので、こちらで何かあるかもしれない。
しかし実は、それよりも大事な周年がある。
これはまだあまり言われていないのだが、1845年に工房を開いたアドルフ・ランゲさんが、2人の ”ゾーネ”を残してお亡くなりになったのが1875年、そう今年はアドルフ・ランゲ没後150年にあたるのだ。

もしこの線があるのならば、相応しいのは「プール・ル・メリット」クラスの複雑機構(もしくは新機構)であって欲しいところだが、今年のランゲさんは、新作実機をジュネーヴ発表と同時に銀座ブティックで見せるという、以下のようなステイトメントを出している。
『A.ランゲ&ゾーネは2025年4月1日、日本時間15時30分にスイス ジュネーブで開催されるWatches and Wondersにて新作を発表いたします。
日本ブティックでも4月1日同時刻より下記日程で新作タイムピースを実際にご覧 いただける機会をご用意しております。
4月1日(火)~7日(月)間は、どこよりも早くフラッグシップ店のランゲ&ゾーネ ブティック銀座で新作をお披露目をいたします。また、大阪、名古屋でも同時にアンヴェールいたしますので、ご覧いただけます。
4月8日(火)以降は実際にタイムピースを手に取ってゆっくりお過ごしいただけます』
これは日本だけのことでなく世界的な施策だろう。つまり、世界の主要ブティックに、発表前の実機をデリバリーするとなると、すでに20~30個は出来上がっていなければならないので、それは大それたハイコンプリケーションではなく、シンプルな時計と考えるのが普通だ。
しかも多くの愛好家にお目にかけることを重視しているということは、数量も限定的ではない可能性が高い。
なんかこれ、A.ランゲ&ゾーネ久々のエントリー・ラインの登場な気もするのだ。
もしかしたら、オデュッセウス以来の新ラインの可能性もある!
で、結論として、もしそれがエントリー的モデルを含む新ラインで、昨年話題を呼んだあの「キュビタス」も鮮烈だったけど、時計界のちょっとしたトレンドになるかもしれない”角形モデル”の再登場とかだったら、一番萌えるのだが、どうだろ。
20世紀初頭には結構出てたA.ランゲ&ゾーネの角形ウォッチ
今年のは、「予想」というより「夢想」かもしれないが、
答え合わせはあと数時間後。。。。
震えて待つゾ(笑)
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ありがとうございます。
がんばって取材してきます
個人的にカバレットの復活に期待です。
何が出ても欲しくなる大好きなブランドですので、あと一日、楽しみに待ちます!