SEIKOが、創業者である服部金太郎の生誕160周年を迎える今年、その生誕の地"銀座"を舞台とする、「セイコー・銀座2020プロジェクト」を発表!

 By : KITAMURA(a-ls)



銀座といえば、誰もが思い浮かべるのが銀座4丁目の交差点に建つ和光の時計塔に違いない。それほど、服部セイコーと銀座の結びつきは深い。
今からちょうど160年前の1860年、まさにその銀座の地に生まれた創業者 服部金太郎を記念した複合プロジェクト、「セイコー・銀座2020プロジェクト」が2020年の銀座に始動する。





発表されたその内容は大きく分けて2つだ。


①セイコー・ミュージアムが、「セイコーミュージアム 銀座」として、創業者・服部金太郎生誕160周年を記念し、創業の地に移転・開館!!
そのシンボルとして、全長約5.8mの大型振り子時計 「ロンド・ラ・トゥール」が銀座・並木通りに出現。「振り子」をデザインテーマとし、毎正時に人形と歯車が光の演出ととも にパフォーマンスを行う。


②セイコーホールディングスグループが、歌舞伎役者の市川海老蔵さんをグループ アンバサダーに迎える

セイコーミュージアム銀座」、「グランドセイコーブティックフラッグシップ和光」のお客様第一号として、銀座から時の文化を 世界に発信。






まずは、代表取締役会長 兼 グループCEO 兼 グループCCOである服部真二氏の挨拶文

ようこそ「セイコー・銀座2020」へ

当社創業者、わたしの曾祖父、服部金太郎は1860年に銀座で生まれ、今年で生誕から160年を迎えます。我々はこの記念すべき年に、服部金太郎がセイコーを創業し、その歴史と事業を語る上で外すことのできない「銀座」における当社の新しい取り組み「セイコー・銀座2020プロジェクト」について発表させていただきます。
服部金太郎は、「常に時代の一歩先を行く」ことをめざし、いかに苦しくとも「急がず休まず」挑戦を続け、夢を実現していきました。金太郎は1881年に21歳で生家の近くに「服部時計店」を創業しました。やがて、ここ銀座4丁目交差点に時計台のある店舗を構え、そびえたつ時計塔は銀座の名物となりました。


そして服部時計店が50周年を迎えた1931年の翌年、関東大震災からの復興を象徴するように完成したのが今に続くこの和光本館です。改装・改築を重ねながらも当時の姿ほぼそのままに、銀座のランドマークの一つとして皆様にご認識いただいていると思います。

今回、「セイコー・銀座2020プロジェクト」として銀座から発信するコンテンツのひとつが、この和光本館のリニューアルです。そしてもう一つは、セイコーミュージアムのリニューアルと銀座移転となります。これらを通じて、服部金太郎の初心に立ち返り、今、あらためて創業地、銀座から、セイコーブランドを世界中の人々に向けて発信したいと考えています。


■アンバサダー・市川海老蔵氏

銀座には世界的に有名な舞台があります。みなさまご存じの歌舞伎座です。今回、歌舞伎界の大名跡、市川團十郎白猿の襲名を控える、市川海老蔵さんにアンバサダーをお願いすることになりました。市川海老蔵さんは、日本のアーティストとしてトップを走り、まさに匠の技で世界を魅了する方であり、セイコーと銀座、このふたつを象徴するに相応しい人物です。ご一緒することで、日本の匠の技、文化、伝統を一緒になって 日本・世界に発信をしていきたいと思います。
どうぞご期待ください。
<市川海老蔵氏プロフィール>
十二世市川團十郎の長男として生まれる。
1983年歌舞伎座『源氏物語』の“春宮”で初お目見得。 1985年歌舞伎座『外郎売』の“貴甘坊”を勤め七代目市川新之助を名乗り初舞台。
2004年歌舞伎座にて市川海老蔵を襲名。
日本の伝統芸能を次世代に伝えるべく、自主公演にも力を入れている。また国外では、パリ国立シャイヨー宮劇場にて十一代目市川海老蔵襲名披露公演を果たし、近年ではシンガポール、アラブ首長国連邦 、 ニューヨーク・カーネギーホールにて出演する。
2007年にローレンス・オリビエ賞にノミネート、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。
映像の世界では、2014年に映画「利休にたずねよ」で、第 37回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞している。また2015年より東京 2020組織委員会文化・教育委員会委員を務めている。




銀座へ移転する「セイコーミュージアム 銀座」

セイコーホールディングス株式会社は、 創業者・服部金太郎の生誕160周年 事業の一環として 、 時と時計の博物館 セイコーミュージアムを墨田区より 創業の地・銀座に移転 し 、地下1階から 5階まで 6フロアからなる企業博物館として開館いたします。ミュージアムのファサードには高さ約 5.8mの大型振り子時計「 RONDEAU LA TOUR(ロンド・ラ・ トゥール )」がお目見えします。



当ミュージアムは、1981年創業 100周年事業として 製造工場 ・ 精工舎(現セイコークロック 株式会社)内に設立した研究施設セイコー時計資料館を母体としています。
2012年にはより多くの来館者への セイコーブランド 訴求を目指し、セイコーミュージアムとして再出発しました。グループ会社内にある 創業以来の 史料を収集し 、保存、編纂する企業ミ ュージアムであると同時に、より広い意味で「時」と「時計」の歴史の研究を行う場所です。子ども向けを含めたワークショップなどの開催も視野に、バランスのとれたミュージアム活動を行うことで社会貢献の一端を担うことがセイ コーミュージアムの特長です。


●地下1F ス ポーツ計時コーナー

館内ではフロアごとにテーマを設け、 時と 時計に関する展示 約500点を紹介 しています。
日本の時計産業の近代化を進め「東洋の時計王」と呼ばれた服部金太郎の挑戦と努力の足跡を辿る「 服部 金太郎ルーム」を設置し、その「常に時代の一歩先を行く」という創業精神を紹介するほか、セイコーの時計の歴史と切り離すことができない スポーツ 計時や、多くの冒険家たちを支えてきたスポーツウオッチ など、 極限に挑む時計技術 を体感できます。 さらに、日時計から始まる 世界の時計の歴史や、日本で独自に発展した江戸時代の和時計コレクションの展示など、セイコー製品以外の歴史展示も充実しています。


●2F 「服部金太郎ルーム」

展示フロア構成
地下1階「 極限の時間」 スポーツ計時・計測、スポーツウオッチ
1階 「 はじまりの時間」 受付、ミュージアムショップ
2階 「常に時代の一歩先を行く」 創業者・服部金太郎の足跡を紹介
3階 「自然が伝える時間から人がつくる時間」 世界の時と時計の歴史
4階 「精巧な時間」 創業時から 1960年代 クオーツ腕時計に至る セイコー製品
5階 「いろいろな時間」 1970年代以 後 の 多様なセイコー製品


●3F 和時計 のコーナー




<ご利用案内>

セイコーミュージアム 銀座
(英文 THE SEIKO MUSEUM GINZA)
所在地 :〒 104-0061 東京都中央区銀座 4丁目 3-13 セイコー 並木通 りビル
フロア面積 :約 492.5㎡
最寄り駅 :東京メトロ 銀座駅 B4出口より 徒歩 1分、JR有楽町駅中央口または銀座口より 徒歩 4分
連絡先 :TEL 03-5159-1881
開館時間 :10時 30分~ 18時まで(休館:月曜日・年末年始)/1日3回の事前予約制(入場無料)
①10 30〜 12 30 ② 13 00〜 15 00 ③ 15 30〜 17 30
Webサイト https://museum.seiko.co.jp


[参考資料]
セイコーは、1881年服部金太郎が生家にほど近い采女町(うねめちょう:現在の 中央区銀座 5丁目付近)で創業した服部時計店に起源を持ちます。また、 1932年に 銀座4丁目交差点に竣工した 当時の本店・ 現在の和光本館は時計塔とともに銀座のランドマーク と して 今も 親しまれています。 常に時代の一歩先を行く革新者として約 140年の歴史を歩んできたセイコーは、日本の美意識を体現する高級時計グランドセイコー で感性価値においても世界で その存在感を 高めています。
服部金太郎について
1881年、服部時計店(現 ・ セイコーホールディングス株式会社)を創業。
1913年、国産初の腕時計「ローレル」を発売。「常に時代の一歩先を行く」という創業精神を受け継いだセイコーは、 1960年に世界最高レベルの精度を誇る「グランドセイ コー 」、1969年には世界初のクオーツ式腕時計「クオーツアストロン」など、数々の日本初、世界初の製品を世に送り出してきました。本年は服部金太郎生誕160周年に当たります。

セイコーミュージアム銀座について
1981年に設立された「セイコー時計資料館」を母体とし、世界に向けてセイコーの情報発信力を強化すること、グループ内の史料の収集、保存、編纂すること、時計ミュージアムとして、セイコー製品にとどまらず世界の時と時計のアーカイブを未来に伝えることを目的としています。専門家を迎えての歴史研究、ワークショップの開催などバランスのとれたミュージアム活動を展開し、社会貢献の一端を担います。

グランドセイコーブティックフラッグシップ和光について
グランドセイコーの世界を存分にご堪能いただける唯一無二のブティックです。
グランドセイコーオーナーの住空間(ライブラリー、ラウンジ、ウオッチバー、リビング)に見立て、グランドセイコーのフィロソフィーやヒストリカルモデルをご覧いただけるほか、ビスポーク (カスタマイ ズ) も承ります。


というわけで、いろいろと企画が盛りだくさんなのだが、当WATCH MEDIA ONLINE読者の方々としては、市川海老蔵さん以上に、セイコーセイコーミュージアム銀座のファサードに設置される、大型振り子時計「ロンド・ラ・トゥール」の詳細が気になるのではないだろうか。

では最後に参考資料として!!

ロンド・ラ・トゥール(RONDEAU LA TOUR)
光溢れる、人形たちの大きな大きな振り子時計
セイコーミュージアム銀座のファサードで時を刻む大型振り子時計「ロンド・ラ・トゥール」
「振り子」をデザインテーマとし、毎正時に人形と歯車が光の演出ととも にパフォーマンスを披露!




■ゆったりと動く大きな振り子で「時」を実感
24時間、振り子は たゆ むこと なく ゆったりと動き続 け ます。
振り子の周期に電磁石の引き合う力 を利用して自然なスピードを再現しています。
切れ目のない一枚のガラスのファサードからダイナミックな動きを楽しめます。

■昼と夜そして季節で異なる光の表情
昼間は左右から白い光がこぼれ出し、ゆったりと動く振り子と穏やかな時を生み出します。夜間は四季の変化に合わせ季節を表す光が点灯します。

■人形と歯車の楽しいダンスの小さな夢の時
毎正時8秒前になると前奏が流れ人形が動き出し正時にメロディが流れます。
60秒の間、メロディ合わせ 金色の 歯車たちが順番に回り始め、 ふたつの 人形・ 10個の歯車の全てが動き だします。そして順番に歯車が止まり 音楽 の終わり と共 に人形が止まります。

■パフォーマンスが終わると7色の光で虹を表現
毎正時メロディーに合わせ60秒間光の演出を行います。
下から7色の光が上昇し、最後に「虹」の橋がミュージアムに架かります。

セイコーは、1984年に日本初の屋外型大型からくり時計となる「セイコー マリオンクロック」を設置し、日本の大型からくり時計の歴史とともに歩んできました。 2019年には、ロンド・ラ・トゥール同様、人形と振り子でクロックの楽しさを表現した 「 セ イコー輪舞(ロンド) 」 を和光・本館に設置し、大きな反響をいただきました。また、ロンドをモチーフとした卓上時計「輪舞(ロンド)メゾン」を 7月に発売 しています。

<時計概要>
大型振り子時計 「 RONDEAU LA TOUR ロンド ・ ラ ・ トゥール 」
サイズ:高さ 約 5.8 m 振り子の長さ 4.6m
重さ:約 1.5t
時計駆動部:直流式塔時計機械体と塔時計制御器による設備時計システム
演奏メロディ:オリジナル曲「時代とハートを動かすセイコー」
振り子の方式:倒立振り子
振り子の加速:電磁励振(れいしん)方式
(電磁石を利用し、磁石が引き合う力を利用して振り子を揺らす[=減速しないよう加速させる]方式
時刻校正:FM電波修正方式(毎日朝1回の受信)