ブランパン 2019 新作プレヴュー②: フィフティ ファゾムス シリーズ

 From : BLANCPAIN (ブランパン )

フィフティ ファゾムスにセラミック製モデル


ブランパンは、1953年の発表以来ダイバーズウォッチにインスピレーションを与え続けてきたアイコニックなコレクション「フィフティ ファゾムス」に新たな解釈を加えます。2019年エディションでは、本コレクションのスポーティーで際立った個性を保ちつつ、レッドゴールド製ケースとセラミック製ダイヤルにより、シックでハイテクなタッチを添えました。



フィフティ ファゾムスはブランパンを代表するモデルの一つです。ブランドの歴史と不可分な存在であるフィフティ ファゾムスを発展し続けることで、ブランパンはダイバーや水中スポーツ愛好家のあらゆる期待に誇りをもって応えてきました。今年ブランパンが発表するのは、サテン仕上げの精巧なレッドゴールド製ケースを採用したスタイリッシュなモデルです。この新作の文字盤にはブルーセラミックが使用されていますが、これはフィフティ ファゾムス コレクションで初の試みです。ブランパンは素材とカラーの大胆な組み合わせにより、二重に斬新さを実現させました。

過去にもバチスカーフモデルのベゼルに使用されたセラミック技術には、いくつもの利点があります。ステンレススティールの6倍の硬度を誇るセラミックは、抜群の安定性と耐久性など優れた性質を有しています。生産と加工が非常に複雑でありながらブランパンがこの素材を重視している理由は、その深い色合いにあります。新作のフィフティ ファゾムス オートマティックはコバルト色の光沢を放ち、サンバーストのダイヤル中心部とマットなチャプターリングがコントラストを描きます。コレクションのDNAはすぐに目に留まるでしょう。蛍光塗料を施した数字やインデックス、針に加え、耐傷性に優れ僅かにカーヴしたサファイアクリスタルや、歯車状になった逆回転防止ベゼルは、オリジナルのフィフティ ファゾムスを思い起こさせます。ダイビングの長い経験に裏打ちされたパーツが、どんな状況においても完璧な視認性を保証します。

ケース径は45mm、300メートルの防水性を誇る新作フィフティ ファゾムス オートマティックには、キャリバー1315が搭載されています。高精度と高性能への長い探求の末に誕生したこのムーブメントは、スポーツウォッチのために特別に考案されたものです。ブランパンは効率よく巻き上げが行える厚いレッドゴールドのローターを本ムーブメントに搭載し、完全に巻き上げた状態で5日間のパワーリザーブを実現しました。フィフティ ファゾムスの歴史へのオマージュとしてローターにはくり抜きがあります。この構造は、ローターに柔軟性を確保することで、衝撃を受けた時にムーブメントを守
ることができたのです。

セラミック製文字盤によって技術性を、レッドゴールド製ケースとムーブメントの精密な仕上げによってラグジュアリーさを突き詰めた新作「フィフティ ファゾムス オートマティック」。この新モデルを飾るブルーのカーフスキン製ストラップもまた、ブランパンと壮大な海底世界の強い絆を思わせるディテールとなっています。


フィフティ
ファゾムス オートマティック(
5015-3603C-63B)

18KRG、自動巻、5日間パワーリザーブ
直径:45mm、厚さ:15.4mm
300m防水、サファイアケースバック
税抜予価:3,500,000円



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フランス海軍特殊潜水部隊へのトリビュート
フィフティ ファゾムス

軍用・一般用ダイバーズウォッチ開発のパイオニアであるブランパンは、優れたタイムピースを誕生させた、フランス海軍特殊潜水部隊の創設者とのコラボレーションに敬意を表します。この遺産から着想を得てマニュファクチュールが発表するのは、フィフティ ファゾムス 300本限定モデル。フランス海軍特殊潜水部隊のシンボルが刻印されたタイムピースです。



自身も優れたダイバーであったジャン-ジャック・フィスターが1950年代にブランパンの経営を担うこととなった際、彼は自身が水中探検を行う際に身に付けることができるような、信頼性が高く堅牢な計時装置の制作に取りかかりました。当時、手本となる前例はなかったため、これは大きなチャレンジでした。
彼自身の経験を基に、基本仕様を定義・開発。スキューバダイビング用腕時計が兼ね備えるべき要件が明らかになります。それは、暗色ダイヤルにコントラストを描く発光性針とインデックス、安全性が確保された回転ベゼル、自動巻きムーブメント、完璧な防水性、そして耐磁性ケースなどです。
これと並行して1952年初頭、フランス海軍潜水部隊を新設したロベール・“ボブ”・マルビエ大尉とクロード・リフォ中尉は、自らの海中での任務遂行に見合った時計を見つけ出そうという探求を始めます。二人は、潜水隊員にとって不可欠な装備となるであろうダイバーズウォッチを見つけるため、共同で彼らの基準に見合う計時装置の具体的な基準をリストにまとめました。フランスのある防水時計を使って行った最初のテストの結果は惨憺たるものでした。小さすぎて文字盤がほとんど読み取れず、ケースは防水とは程遠い代物だったからです。そして、あるスイスの時計ブランドの経営者が南フランスでダイビングをする際に新しい時計モデルをテストしていると聞き、彼らはジャン-ジャック・フィスターに連絡を取ることを決心したのです。


FF50th Anniversary(2003年タイ)、マーク・A・ハイエックとロベール・“ボブ”・マルビエ


1953年、ブランパンはこのフランス海軍の部隊にダイバーズウォッチを納品することができ、彼らの基準を完全に満たしているかどうかの試験が行われることになったのです。この時計は全てのテストにおいて素晴らしい結果を収め、フランス海軍潜水戦闘部隊にとって欠かすことのできない装備の1つとなりました。
その後、同様のことが各国の海軍で起こります。まさに唯一無二のダイバーズウォッチ、それが「フィフティ ファゾムス」だったのです。


●ロベール・“ボブ”・マルビエ(1953年)


●1950年から1980年までブランパンCEOを務めたジャン-ジャック・フィスター

フランス海軍潜水部隊の創設者との親密なコラボレーションへのトリビュートとして、ブランパンは、フィフティ ファゾムス ダイバーズウォッチの特別エディションを発表いたします。フランス軍はこの取り組みを支持し、ブランパンがこの新モデルのケースバックに特殊潜水部隊の記章をエングレービングすること許可しています。中央の錨は海兵隊員たちのシンボル。2頭の有翼ヒッポカンポスは、水中の世界と落下部隊を表現しています。そしてタイムピースの表面にそっと現れるのは、2つ目のエンブレムである数字の7。酸素はその圧力が部分的に1.7バールに達すると有毒となり、潜水部隊が純酸素を使用して達することのできる最大深度は7mのため、潜水士の世界における伝説の数字となりました。

好評を博したオリジナルモデルに忠実になりながらも、この特別な新作“フロッグマン”モデルは、堅牢さと信頼性を保証する自動巻きムーブメント1315を搭載。小窓に日付を配し、シリコン製ヒゲゼンマイが耐磁シールドの役割を果たします。直列トリプルバレルの採用により5日間のパワーリザーブを実現。サテン仕上げのスティール製ケースの直径は45mmで、30バール(約300m)防水を誇ります。


●「フィフティ ファゾムス」のオリジナル・モデル(1953年)

オリジナルモデル同様、この新作モデルの針とインデックスには発光素材を使用し、マットなブラックダイヤルとのコントラストを生み出しています。
幾何学的なフォルムは1950年代のブランパン軍用ダイバーズウォッチ世代を彷彿とさせます。さらに精緻さを増すべく、当時の腕時計のように針はホワイトに着色。ヴィンテージスタイルを踏襲し、伝統のトライアングルマークは、初代フィフティ ファゾムスのように、12時位置にセットされています。ブラックの逆回転防止ベゼルは発光性目盛りを際立たせ、サファイア製のドーム型インサートに保護されて、優れた耐衝撃性と耐傷性を誇ります。

フィフティ ファゾムス“フロッグマン”限定モデルはブランパンと海を結ぶ長い歴史の最新章。ブランドのコレクションの一環をなす新作モデルは、アイコンウォッチの誕生に貢献した特殊潜水部隊への真のトリビュートなのです。





フィフティ ファゾムス オートマティック “フロッグマン(5015E-1130-B52A
SS、自動巻、5日間パワーリザーブ、
直径:45mm、厚さ:15.70mm
300m防水、
税抜予価:1,520,000円




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向かうは1960年代末、
限定モデル フィフティ ファゾムス バラクーダ


ブランパンが現代に再解釈する、1960年代末のダイバーズウォッチのひとつ、バラクーダ。500本限定の2019モデルは、当時のタイムピースの特徴を守り続けながら、ダイビングにおけるブランパンの長い経験から生まれた革新の技術を活用しています。



1953年の発表当時、フィフティ ファゾムスはプロダイバーが求める多くの厳しい条件を満たす唯一のダイバーズウォッチでした。世界中の強大な海軍の特殊潜水工作員たちが、基本装備として早々にフィフティ ファゾムスを採用します。フランス海軍特殊潜水部隊が最初にフィフティ ファゾムス モデルを身に着け、水中でのミッションを遂行しました。他国の精鋭たちもこれに続き、ドイツ海軍は1960年代に装備することになります。ドイツ海軍にフィフティ ファゾムスを供給することになる仲介業者バラクーダは、潜水機材の製造・マーケティングの専門企業。軍用腕時計とは別に同社がドイツ市場に登場させた一般モデルは、独特なスタイルを取り入れていました。バイカラーの長方形インデックス、ホワイトに着色した蛍光針を使用し、3時位置には視認性の高い日付表示が存在感を放っています。このシリーズのタイムピースにはトロピカルタイプのラバー製ストラップにセットされたモデルもあります。当時ダイバーに人気を博し、とりわけ、経年劣化に強く、着け心地の良さが評判となります。

新作フィフティ ファゾムス バラクーダは、1960年代末のタイムピースの外観美を再解釈しました。ブラックダイヤルに整然と並ぶレッドとホワイトの大きなインデックスには“オールドラジウム”のスーパールミノバ®が使用されています。同じく発光性のペンシル型針にはホワイトのラッカーを塗装。当時の腕時計の重要な機能である日付表示は、所定の場所である、張り出した小窓の中に現れます。こうしたヴィンテージスタイルに、ブランパンは象徴的な逆回転防止ベゼルを加えました。耐傷性の高いサファイアインサートを施したドーム型の逆回転防止ベゼルは、2003年にブランドが発表した革新的な開発です。新作のサテン仕上げのスティール製ケースは、300m防水を誇り、直径40mmのサイズは限定モデルのフィフティ ファゾムスのためにデザインされました。搭載する自動巻きキャリバー1151には、今回、スポーツ仕様として最高級の仕上げを施しました。オープンローターを使ったツインバレル巻き上げシステムは、コレクションに展開する複数の歴史的モデルを参考にしています。現在は珍しいこの構造は、かつてローターを柔軟にし、衝撃の際にムーブメントを保護するために使われていました。

添えられたトロピカル ラバーストラップは、歴史的モデルと同じもの。フィフティファゾムス バラクーダはヴィンテージデザインと最先端技術を完璧に組合せた成果なのです。限定500本からなる特別シリーズは間違いなく、ベテランダイバー、コレクター、歴史愛好家、そして何より、素晴らしい計時装置を愛する人々の心をとりこにすることでしょう。



フィフティ ファゾムス バラクーダ(5008B-1130-B52A)
SS、自動巻、4日間パワーリザーブ、
直径:40.3mm、厚さ:13.23mm
300m防水、サファイアケースバック
税抜予価:1,390,000円



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