ブランパンとフリゲートアイランドプライベートが共同の保全活動を紹介するショートフィルムを発表

 From : BLANCPAIN (ブランパン )





ブランパンとフリゲートアイランドプライベートが
共同の保全活動を紹介するショートフィルムを発表


ブランパンとフリゲートアイランドプライベートは、2018年から同島周辺の海洋環境の研究・修復・保護に共同で取り組んでいます。グリーンアイランズ財団(Green Islands Foundation)およびセーシェル保全・気候適応トラスト(Seychelles Conservation and Climate Adaptation Trust)の支援を得て、Coralive.orgとBlueNomads.orgを中心に現地のプロジェクトが進められました。新しいショートフィルムでは、こうした取り組みが説明されています。





フリゲート島は、セーシェルの花崗岩質のインナー諸島の中でも最東端に位置します。同島にあるフリゲートアイランドプライベートラグジュアリーリゾートでは、3平方キロメートルの手つかずの自然の中にわずか17室のヴィラがひっそりと点在しています。セーシェルのミニガラパゴスとも称されるこの島では、長年にわたり陸環境の保全活動が進められており、中でもセーシェルシキチョウを絶滅の危機から救う、アルダブラゾウガメのコロニーの発展に貢献する、といった成果が上がっています。
かつて数十頭だったアルダブラゾウガメは、現在では3,500頭近くに増えました。陸上の保全活動の大成功を受け、フリゲートアイランド プライベートの保全チームは、サンゴの裾礁に生息する生命体の分布をはじめとする周辺の海洋環境に目を向け始めました。



2018年、長年にわたるオーシャンコミットメントプログラムの一環として、ブランパンはフリゲートアイランド プライベートおよびCoralive.orgと協力してフリゲート島で実験的なサンゴ礁修復プロジェクトを開始しました。



プロジェクトでは、嵐で損傷した800個のサンゴ破片を水深5~7mに設置された8つの人工構造物に移植しました。
このうち4つの構造物には鉱物付着技術(MAT:Mineral Accretion Technology)を使用しました。海水に安全な低圧電流を流し、溶解している鉱物を構造物上に結晶させることで、自然界でサンゴ礁や熱帯地方の白い砂浜を形作るものに似た白い石灰石に成長させる手法です。そして残り4つの構造物には電流を流しませんでした。このプロジェクトからは貴重な研究データが得られ、同分野で従来の技術に対するMATの効果を測ることが可能になります。



フリゲート島周辺の海洋生物に対する理解を深めるため、ブランパン、Coralive.org、フリゲートアイランド プライベートは2019年にBlueNomads.org、グリーンアイランズ財団、セーシェル大学、セーシェル保全・環境適応トラストと手を組み、サンゴ礁の生物多様性ベースラインを確立しました。最先端のテクノロジーを使用して700ヘクタールを超える海底をスキャンし、サンゴ礁の健康状態、硬さ、海底群集を記録しました。



次に、集まった画像をつなぎ合わせ、フリゲート島を取り巻くサンゴ、砂、岩、がれきを示す詳細な海中生息環境3Dマップを作成しました。集まったデータは、島の周辺海域に向けた長期的な監視プログラムの基盤として役立てることで、年ごとの比較を通じ、サンゴ礁に生息する魚類やサンゴ群集の構成に関する動向を研究することができます。最終的な目標は、同島周辺に新たな海洋保護区域を制定するという議論を支えることです。



ブランパンとフリゲート アイランド プライベートは、生物多様性のベースライン評価に向けた、グリーンアイランズ財団およびセーシェル保全・環境適応トラストとの連携を光栄に思います。これは、セーシェルの画期的なブルーボンドが支援・共同出資する初の具体的なプロジェクトとなりました。両組織から、フィールドワークを実施したCoralive.orgとBlueNomads.orgにお祝いを述べるとともに、その取り組みを紹介するショートフィルムを発表します。

(フィルム・リンク先)
https://www.blancpain-ocean-commitment.com/preservation/conservation-around-fregate-island





セーシェルにおけるブランパンオーシャンコミットメント
1735年の創業以来、揺るぎないパイオニア精神に突き動かされてきたブランパンと海との歴史的つながりは、1953年にさかのぼります。1953年は世界初のモダンダイバーズウォッチであるフィフティファゾムスが開発された年です。ブランドとセーシェルとの関わりは2015年に始まりました。この年、ブランパンはナショナルジオグラフィックによる「原始の海」プロジェクトの設立パートナーとして、セーシェルのアウター諸島における科学探査を支援したのです。
この成果としてセーシェル政府に詳細な科学報告書が提出され、これをきっかけとして、近年、海洋保護区域が410,000平方キロメートル、すなわち同国の経済専管水域の30%へ拡大されました。


さらに2017年、ワールドオーシャン サミットの設立パートナーである「エコノミスト」誌とブランパンは、世界初の海洋保全のための債務借り換えであるセーシェルのブルーボンドプロジェクトに、オーシャンイノベーションチャレンジ賞を授与しました。同プロジェクトによって、長期的な保全に向けた国内融資と30%目標を含む海洋空間計画策定の取り組みと引き換えに、2,160万ドルの対外債務が支払われました。




フリゲートアイランドプライベート
セーシェルのサファイアブルーの海に囲まれたフリゲート アイランド プライベートは、島の陸上・海洋環境とそこに生息する種の修復・保護に専念する保護区域です。フリゲートアイランド プライベートでは、海陸両方で同島の保全チームとともに実践的なプロジェクトへ参加するよう滞在するゲストにご案内しています。





パートナー
スイスに拠点を置くCoralive.orgは、海洋を関心の対象とする環境団体で、沿岸の生態系を保護、管理、修復するために世界中で活動を展開しています。
2016年設立のBlueNomads.org Survey Philippinesは、商業戦略を適用した海洋保全とブルーエコノミーの取り組み支援を目指す社会的企業です。
セーシェル保全・気候適応トラスト(SeyCCAT)は、独立したプライベートトラストとして、海洋保全の支援を目的とするセーシェルの債務転換を資金源としたブルーグラントの支払いを担います。
グリーンアイランズ財団(GIF)はセーシェルを拠点とするNGOで、持続可能な開発の主流化に力を尽くしています。2006年設立のGIFは、開発と環境の均衡と潜在的な相乗効果を運営の中心に据えることを目指し、主たる活動として民間部門と国の環境プログラムのギャップを埋める取り組みを行っています。




 【Blancpain Ocean Commitment program】
https://www.blancpain-ocean-commitment.com/preservation/conservation-around-fregate-island