パルミジャーニ・フルリエ新作「トリックエミスフェール　レトログラード」の全貌！

2017年9月4日　From : PARMIGIANI FLEURIER (パルミジャーニ・フルリエ )

トリックエミスフェール　レトログラード（Toric Hémisphères Rétrograde）
現代的な旅の世界に関与するGMTモデル

Toric Hémisphères Rétrograde（トリック エミスフェール レトログラード）は、世界を旅する人のための高性能な時計です。分単位で調整可能な2 つの時間帯の時刻表示により、GMT に対して30 分または 15 分の時差がある国や地域を含むさまざまな場所の時刻を知ることができます。モルタージュ装飾を施したベゼルが特徴的なトリック コレクションは、 1996 年にミシェル・パルミジャーニが初めて考案した作品に基づいています。この創始者が手がけたモデルは、これからもそのエレガントでクラシックな美観を現代的な旅の世界に結びつけてゆきます。

修復作品にインスパイアされた世界初のムーブメント

修復された作品からのインスピレーションによって、GMT 複雑機構がパルミジャーニ・フルリエコレクションに取り入れられました。実際、パルミジャーニ・フルリエの修復工房には、それぞれが別の時間帯の時刻表示を受け持つ 2 つのムーブメントを 1 つのケースに収めた懐中時計が預けられていました。そのような経緯から、たとえ 2 つの独立したムーブメントが収められない限られたスペースのケースでも同様の表示精度を備えるタイムピースを作り上げようという野心が芽生えました。ミシェル・パルミジャーニはそうした制約に対してエレガントなソリューションを見出し、2 つの時間帯の時刻表示を分単位の精度で制御する単一のキャリバーを製造します。パルミジャーニ・フルリエがトンダエミスフェールを発表した 2010 年、それはそのような機能を持つ世界初のムーブメントでした。
2017 年、ブランドはその優れたムーブメントを創始者が手がけたモデル、トリックのコレクションにも応用範囲を拡げ、エレガントで時代に左右されない美観に旅という側面をもたらします。

キャリバー PF317

トリックエミスフェールレトログラードは、それぞれが分単位の精度を持つ 2 つの時間帯の時刻表示機能を備えています。1 つのモジュールが基礎ムーブメントと連動して第 2 時間帯を管理します。2 時位置の小型リューズを引き出すと、モジュールはムーブメントから切り離され、第 2 時間帯とは独立した調整を分単位で行うことができます。リューズを押し戻すと、ムーブメントとモジュールがあらためて接続され、第 2 時間帯の時刻表示がムーブメントと再連動して希望のインターバルで針を共時的に回転させます。4 時位置の主リューズは、ムーブメントの巻き上げと、組み合わされた 2 つの時間帯の時刻の調整に使用されます。それぞれの時間帯の時刻はデイ／ナイト表示が付いた表示窓に示され、各時間帯の時刻が昼間か夜間か、一目でわかるようになっています。

キャリバー PF 317 はまた、3 つ目のセンター針で日付を表示するレトログラード式カレンダー（ジャンプ式）も備えています。針が月末の数字に向けて進行するのにつれて、その針は 1 の数字に自らを相応の力で戻すバネを巻き上げます。240° の可動域。針の戻る動作はあまりにも速すぎて裸眼では確認することができません。

この自動巻ムーブメントは、50 時間に及ぶ歩度の安定性を保証し、等時性を最適に保つ連結されたツインバレルを備えています。

控え目で魅力的な美観

トリックエミスフェールレトログラードのダイヤルでは、最も重要な機能がきわめて正確なグラデーションで最も際立つようにすべてが設計されています。まず、主時間帯の時刻表示針は、夜光効果のあるスーパールミノバ® がコーティングされた 4N ゴールドプレートです。第 2 時間帯の時刻表示針はロジウムプレート。より控え目な色調に仕上げられています。さらに繊細ではあるものの、良好な視認性を保証するには充分の大きさの数字によって日付表示は際立っています。それぞれの数字は赤い三日月の付いた針で指し示されます。ダイヤルのその他は、時間進行の鍵となる要素の読み取りを邪魔しないようにシンプルで控え目で調和のとれたものとなっています。

トリックエミスフェールレトログラードのケースは、グレイン仕上げホワイトのダイヤルを伴うローズゴールド製です。時計の裏面にあるムーブメントには、高級時計の最も上質な基準にしたがってコート・ド・ジュネーブとペルラージュ装飾が施されています。ムーブメントのローターはギョーシェ仕上げの 22K ローズゴールド製。旅の雰囲気に満ちたタイムピースに相応しいプレステージの高い特徴です。

パルミジャーニ・フルリエ

時計師であり修復師でもある創始者のミシェル・パルミジャーニの名を冠した高級時計メゾンは、1996 年にヴァル・ド・トラヴェール（スイス）のフルリエに誕生しました。時計産業の垂直統合がもたらす独立性により、製造工程が隅々までコントロールされ、ユニークな創造の自由が可能となっています。パルミジャーニ・フルリエの個性は、大きな敬意を集めるその製品に 20 年にわたって受け継がれ、時計製造の伝統に加えられるタイムピースをその特徴としています。それは、ミシェル・パルミジャーニの人生、彼を支える有能な人々、そして何より過去の製品から大胆に未来を創り上げるマニュファクチュールとしての試みがひとつになった成果です。