A.ランゲ&ゾーネ ドレスデン旅行記
By : Kamine先日、カミネ 旧居留地店 店長がA.ランゲ&ゾーネのプロフェッショナルを目指して、ドイツ ドレスデンへ行ってまいりました。200年もの間、世界最高レベルの機械式時計を作り続ける“A.ランゲ&ゾーネ”の技術の最深部を体験して参りました。
ドイツ ドレスデンに到着すると先ず目にしたのはランドマークでもある国立歌劇場(オペラハウス)の“ゼンパーオーパー”。一言では言い表せないほどに素晴らしい建築物です。
第2次世界大戦での爆撃での大火災など、多くの苦難を乗り越えてきた歌劇場は、ドレスデンの中でも圧倒的な存在感があり、長い間 地元の人々から深く愛されています。
時計好きな方であればご存知かと思いますが、ここには有名な機械式デジタル時計『五分時計』が飾られています。
世界初の五分式の時計で、オペラを鑑賞中の暗闇でもはっきりと時刻が読み取れるようにA.ランゲ&ゾーネの創始者であるアドルフ・ランゲ氏とその師である宮廷時計師のグートケス氏が共同で製作しました。
視認性が高く、無音で滑らかに時を刻む技術は、現在のコレクションにあるアウトサイズデイトやツァイトベルクの瞬転ディスク式デジタル表示などに受け継がれています。
今回の一番の目的である“A.ランゲ&ゾーネ” アカデミー。
このアカデミーは、アンバサダーコースとエキスパートコース、プロフェッショナルコースの3つから成っています。今回はプロフェッショナルコースを受講してきました。
ドレスデンからグラスヒュッテに移動し、最新のビル工房でA.ランゲ&ゾーネの世界観を学びます。
ムーブメントについても細かく学びました。ステファニー氏からの講義から始まります。
不可能を可能に!最高の完成度と工芸美を目指すA.ランゲ&ゾーネのコレクション、商品によっては機構だけではなく
ミクロ単位で部品が変わる超複雑時計の素晴らしさをグランドコンプリケーションクラスの技術責任者であるマルコ氏からご教授いただきました。
A.ランゲ&ゾーネの奥深いムーブメントの凄さを体感できる瞬間!
いよいよワークショップ。
A.ランゲ&ゾーネの特長である『二度組み』を現地の技術者に直接指導していただきました。
『二度組み』とは、組み上げた時計を分解し、研磨と装飾を施してからもう一度組みなおす作業を言います。この工程があるからこそ最高の精度と美観が保たれています。
歯車の軸受けであるゴールドシャトンをダイヤモンドペーパで磨き、ブルースチールでビス留めをします。
洋銀のムーブメントは酸と湿度に弱いため直接手で触れることはできません。
その上、とても繊細なので傷かつきやすく、それぞれのパーツは非常に小さいため傷がつかないように、顕微鏡で丁寧に一つひとつ確認をしながら作業します。(ゴールドシャトン磨きは何度挑戦しても鏡面仕上げにならず苦戦しました。。。)
ウォッチメーカーであり、日本の技術者である森山氏を指導されているステファン氏と記念写真。
ワークショップの後、チーム対抗で早押しゲーム大会が行われました。出題はどれも難問で、きちんと学べているかが問われ、頭をフル回転させる問題に大変盛り上がりました。
最終日に筆記試験があり、今回の講義内容以外にもA.ランゲ&ゾーネにまつわる全てのことから出題されました。
全編6ページの内容の濃い記述式で、プロフェッショナルとしての力を試されました。
今まで培った知識を試す場で、結果はなんと1位!
勉強をした甲斐があり本当に嬉しかったです。
最終日のディナーでは受講認定をとPGバッジが授与されました。
認定書には、Brand philosophy / Tour of the manufactory / Oscillating system / Work shop-Double assembly / Product training&machanism pathway など学んだことがそれぞれ明記されています。
A.ランゲ&ゾーネから正式にプロッフェッショナルとして認められた証だと思うと誇らしい気持ちでいっぱいになりました。
A.ランゲ&ゾーネの伝統と技術を体全身で感じることができた素晴らしい旅となりました。
この感動とA.ランゲ&ゾーネの魅力を多くの方々にお伝えしていきたいと思います。
カミネ 旧居留地店には、A.ランゲ&ゾーネの2017最新作『ランゲ1 ムーンフェイズ』をはじめバリエーション豊富に取り揃えています。
是非。お気軽にお越しください。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。
カミネ 旧居留地店
Tel.078-325-0088
Open.10:30~19:30(無休)
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