リシャール・ミル 新作モデル プレス向け展示会
By : KITAMURA(a-ls)今年の5月末にパリでそのヴェールを抜いた、リシャール・ミル初の自社開発自動巻きムーブメント搭載トゥールビヨン、RM 71-01。
当WMOでは、早々にカミネ時計店さんのNewsとして速報済み(参照→ https://watch-media-online.com/shop_news/1540/ )だが、その実機が早くも日本に入荷した!
通常であれば、すぐにユーザーへの納品となるのだが、その前にぜひ実機をご覧いただきたいという趣旨で、先日プレス向けの展示会が開催された。
リシャール・ミルのアイデンティティともいえるトゥールビヨンの、それも初の自社開発自動巻きムーヴメント CRMT-1(自社開発でいえば8番目のムーブ)を搭載し、しかもファーストモデルは女性用!!
ヨーロッパでは当たり前とはいえ、リシャールさんの"レディーファースト"にもほどがある(笑)!!
サイズは52.20×34.40×23.7mm。ケースはチタン+WG。
ちなみに、新ムーブの重さは、わずか8グラム。
レディース・ウォッチということもあり、ダイヤモンド、マザー・オブ・パール、オニキス、ブラック・サファイアなど、10種のヴァリエーションがあるが、最先端のジュエリーアートが目指したのは、時計ケースとジュエリーとの境界をなくすというアプローチだったという。それぞれ各5本、計50本の限定時計で、日本に入荷するのは10種のうち5種が1本ずつ!
案の定、この展示に先駆けて行われた商談会で、すでに5本すべての行き先が決定済みのため、ももはや触れることは能わずではあった。
価格は画像に映り込んでいるとおり(10種すべて同額)。
この外装でこの価格なので、将来メンズ・モデルにこのムーブが搭載されることになれば、もちろん素材次第ではあるが、もう少し現実味のある価格になるかもしれない、ね。
名称は、「RM 71‐01 オートマティック トゥールビョン タリスマン」と名付けられている。
タリスマンとは、"お守り"という意味を持つだけに、デザインに取り入れられたトライバル(部族的)アートとアールデコとの混合により、なんとも不思議な"魔除け”的な存在感を放っている!
ちなみにこの日は記録的な猛暑だったので、振舞っていただいた冷たいお茶とクーラーで、体温に近い外気から逃れられただけでもありがたい。
会場にはまだ、納品先が決まっていないモデルもあった。
それがコチラ!
RM 07‐01のヴァリエーション。
ダイヤのフルバゲットでしかもすべてがミステリーセッティング!!
石の留め金がどこからも見えない作品。
値札の価格はほとんど"真夏の蜃気楼"としか思えなかったが、ジェムセッティングの説明を聞く限り、納得せざるを得ない逸品であった。
同じく展示されていた、RM 67-01 オートマティック ムタズ・バルシム・ハイジャンプ
RM 67-01 オートマティック アレクサンダー・ズベレフ(下の画像右)と、RM 67-01 オートマティック セバスチャン・オジェ(下の画像・左)
なぜかお買い得に思えてしまうが、これも充分に高額時計であることを言い聞かせつつ、
もうひとつの"注目"時計、RM17-01トゥールビヨンへ。
チタン+トゥールビヨン。これぞリシャール・ミルの正規DNAという佇まいだ!
シャーシとエンジンがバランスよく同時開発されたF1カーの車体構造技法にならい、ムーブメントのケーシングはせず、サイレントブロック上に4個のチタン製ネジで取り付けられている。
このモデルの先達であるRM 002はF1カーのコクピットやインジケーターをイメージしていたが、やがてそれが車体へ、そして素材へと、常に常に終わりのない進化を遂げていくシャール・ミルの時計製作の、ある意味"王道"に位置するモデルだ。
次にはいつ見られるかわからないので、この印象を噛み締めつつ会場を出ると、”ぐわっ・・・"、外気はいまだ体温に匹敵している・・・。
というわけで、体温調整機能だけでなく、金銭感覚まで麻痺・溶解した一日であった。
【More Information】
http://www.richardmille.jp/
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