第25回モンブラン国際文化賞 が坂本龍一氏に贈呈

 By : KITAMURA(a-ls)

筆記具や時計などで知られるモンブランは、数々の文化支援に積極的であり、「モンブラン・シグネチャー・フォー・グッド」などのチャリティや社会貢献活動のために、その専門機関としてモンブラン文化財団を設立するほど先進的な国際企業なのである。
中でも、今年で25回目を数える「モンブラン・デ・ラ・カルチャー・アート・パトロネージ・アワード」(以下、「モンブラン国際文化賞」で統一)は、新しい世代のアーティストを牽引するような各国の偉大な存在(アート・パトロン)を顕彰し、その人物が指定する団体・組織に賞金(1万5千ユーロ)を授与するという国際的にも非常に重要で意義深い賞として知られている。

ひとつの区切りとなる第25回目の今年は、世界16カ国にて開催され、日本における受賞は、音楽芸術分野での長年にわたる後進指導などの偉大な業績を讃えて、坂本龍一氏に贈られることに決定した。
 
 


12月21日、トリトン・スクエアの第一生命ホールにおいて、その授賞セレモニーが開催された。

この日のために来日した、モンブラン文化財団のコ・チェアマンである、Till Fellrath(写真中央)と Sam Bardaouil(写真右)の両氏が来日し、坂本龍一氏に副賞の万年筆を贈呈。



ちなみにこの万円筆は、その年の受賞者の数+1(モンブラン博物館所蔵用)しか作られない貴重な限定モデルで、今年のデザインはモダンアートの収集家そして庇護者として知られるぺギー・グッケンハイムへのオマージュという。





●ペギー・グッゲンハイムは、世界中にグッゲンハイム美術館を残した有名なソロモン・グッゲンハイムの姪。たとえば六本木ヒルズにある巨大な蜘蛛のオブジェの原型は、グッゲンハイム美術館にあったりするのだ。


モンブランジャパンCEO、Maxim Harrar氏が手渡した賞金の寄付先は、東日本大震災後に結成された東北ユースオーケストラであることが発表された後、長年の親友という、作家の村上龍氏が祝辞のため登壇。




その後、撮影は不可だったのだが、坂本氏のピアノと東北ユースからのバイオリニストと、チェリストによる演奏が披露されたのだが、曲は時節にも合ったあの名曲「戦場のメリークリスマス」を含む2曲!
これには、招待客はもちろんのこと、マスコミ関係者も聴き入っていた。感慨溢れる演奏だった。



●東北ユースオーケストラの2人と談笑する坂本氏




最後に、Maxim Harrar CEOが流ちょうな日本語を交えて、「良いクリスマス&ニューイヤーをお迎えください」とのメッセージで、この素敵な時間を締めくくった。

単に製品を製造販売するだけでなく、常に国際的な立場から文化とチャリティーにおいても世界を牽引する、モンブランというブランドの素晴らしいポリシー&マインドに敬服したひと時であった!!




www.montblanc.com


東北ユースオーケストラ
http://tohoku-youth-orchestra.org/