スイス名門ファーブル・ルーバ創立280周年時計、気圧と高度の計測が可能な「ビバーク9000」！
By : KITAMURA(a-ls)最近、何かと"縁”を感じるブランド、ファーブル・ルーバが、10月16日、その創立280周年を記念する新作時計の発売記念メディア会見＆パーティを行った。 その名は「ビバーク9000」。名前のとおり、海抜9000ⅿまでの気圧と高度の計測が可能な世界初の腕時計だ！
パーティの模様や記者発表の内容は追ってお伝えすることとして、まずはこの驚愕の「ビバーク9000」の機能に関する記事を再掲載する。
今から半世紀以上前の1962年、ファーブル・ルーバは画期的な時計を発表した。海抜約3,000mまでの高度と気圧を計測することのできる機械式腕時計である。高度計が搭載されたことで当時の多くの冒険家たちに愛用されたという「ビバーク」は、時計内部にアネロイドカプセルを入れ、高所の気圧変化で標高を表示する仕組みだった。
それから55年、ブランドの280周年を記念する年のアニヴァーサリー・ウォッチとして、彼らは長いブランドの歴史から着想を得ることにした。その結果、オリジナルをさらに超越し、海抜9,000mまでの高度計測が可能なオマージュ・タイムピース、「ビバーク 9000」を創り上げたのだ。
「ビバーク 9000」もアネロイドを用いて気圧から高度計測をする。
時計に内蔵されたアネロイドの機密カプセルは、高度が上がる（＝気圧が下がる）と膨張し、高度が下がる（＝気圧が上がる）と収縮する。その膨張と収縮が直線運動を生み、それは高度表示を担う赤いセンター針のための回転運動に変換される。つまり、両方向回転ベゼル上にある１から30までの数字を指す赤いセンター針の1回転が3,000mの高度を示すのだ。
センター針は、3時位置にあるサブダイアルの小さな赤い針と連動しており、一回転で３を指し、二回転で６と、計測が進む。そしてセンター針が3回転してサブダイヤルで９を表示したときに、海抜9,000mが計測されるのだ。
高度計測に不可欠な大気は、ケースに設けられた疎水性の微穿孔薄膜で保護された3mmの吸気口を通じて、気圧計カプセルを擁する空間に取り込まれるが、水や塵埃粒子は通さないので、1962年のオリジナルモデルより防水性能も格段に優れている。
さらにこの「ビバーク 9000」では気圧変化の表示も可能だ。3時位置にあるヘクトパスカル（hPa）表示は1,013から300hPaまでの現在地の平均気圧を表示する。もし夜間に気圧が下がった場合、センターの赤い針は時計回りに回るので、翌朝の気圧計針は最初の表示よりも低い数値を指すことになる。これは着用者が低気圧エリアにいること、つまり天候悪化の兆候を教えている。天候の変わりやすい山地では、嵐などが近付くと実際の気圧との差は最大150hPaにもなるので、自らの行動を決定する指針ともなるように作られている。
デザイン的には、高度と気圧を表示する3時位置の大きなサブダイアルと9時位置のスモールセコンドには充分なスペースが設けられ、12時位置にパワーリザーブ計、6時位置に日付表示が備えられている。機能上、視認性が重視されるため、発光する時分針および長方形のインデックスなど、非常に見やすいデザインとなっている。
ところで、地球で最も高い場所はどこかと言えば…それはもちろん世界最高峰のエベレストなのだが、
その標高は・・・・8,848 m！！
つまりこの地球上に、「ビバーク9000」で計測不能な"地"など存在しないのである！！
●バーゼルワールド会場で1962年製の"オリジナル"ビバークと並んで展示される「ビバーク9000」。
BIVOUAC 9000（ビバーク 9000）
Ref.：00.10105.06.45.45
ケース径：48.0mm
ケース厚：18.7mm
ケース素材：チタニウム
防水性：3気圧 （30m）
ストラップ：レザー、ピンバックル
ムーブメント：手巻き、65時間パワーリザーブ
仕様：
時、分、スモールセコンド、1回転で3,000mの高度を示すセンター針、9,000mまでの高度および気圧（hPa）を表示するサブダイアル、パワーリザーブ計、日付表示、両方向回転ベゼル、ねじ込み式リューズ、ストーングレー文字盤、アプライドインデックス、発光インデックスおよび時分針、レッドハンド採用の高度計、両面反射防止加工サファイアクリスタル風防、ねじ込みおよび位置調整されたケースバック
価格：850,000円＋税
【お問合せ】
Favre-Leuba JAPAN
C/o SwissPrimeBrands Co. Ltd
〒104-0061 東京都中央区銀座1-16-7 5F
Tel:03-4360-8669 / Fax:03-4360-8611
COMMENTS
コメントを投稿する