意外性のエレガンス~ ドゥ グリソゴノの世界

 By : KITAMURA(a-ls)

ジュエリーブランドの創る時計は、”宝飾”という錦の御旗の下、ときに時計の常識だとか王道だとかを瞬時にブッ飛ばしてくれる。その点が鑑賞の愉しみのひとつでもあるのだが、その中でも、意外性に富み、斬新な驚きを仕掛けてくるブランドが、このドゥ・グリソゴノだ。
総計45カラットものダイヤで立体のスカルを埋め尽くして、左右の眼孔に時計をセットした「クレイジースカル」や、1000個以上の同色の貴石が三重に時計を取り囲む「グラッポリ」など、ひと目で人を瞠目させるモデルがその特徴かと思いきや、2年前に発表された「ニューレトロ」では、一見、20世紀前半に流行ったレキュタングラー・ケースの焼き直しのように見せて、その実、長方形なのに直線が交わる角がほとんどなく、すべてが緩やかに丸みを帯びるという緻密に計算された優雅なカーブで構成されたレクタンギュラー・ケースで、その研究開発にはなんと7年にも及ぶ歳月をかけていたりするという、インパクトと緻密さとを兼ね備えたブランドなのである。


今年ドゥ・グリソゴノは、前述したように"新しい懐古”の名にふさわしい「ニューレトロ」をスケルトン化し、さらに"トゥールビヨン”搭載したも新モデル、まさに"ニューレトロ"と呼ぶべき独創的な切り口で再解釈されたタイムピース、「ニューレトロ・スケルトン・トゥールビヨン」を発表した。


以下、ブランドの資料より引用する(青字部分。写真は当サイトがバーゼルワールドで撮影)。

ニューレトロ・スケルトン・トゥールビヨンの大型のケースは“de GRISOGONO”のロゴを刻むトゥールビヨンを搭載し、大胆かつ斬新なスタイルで伝説の複雑機構をさらなる高みへと押し上げます。このモデルは、メゾン ドゥ グリソゴノの創立時からファワズ・グルオジが掲げる哲学を象徴し、機能を強調する独創的なシェイプの創造、独自の複雑機構の開発、優れた計時技術を際立たせる遊び心に溢れた美的要素の採用という点で、伝統的な時計製造の新しい方向性を体現しています。



24年間にわたり、ドゥ グリソゴノは意外性に満ちた型にはまらないデザインを生み出し、絶えず注目を集めてきました。そして、既存の固定観念から見事に脱却し、画期的な構造を持つ特別なムーブメントを開発したのです。3時位置で軽快に動きながら存在感を発揮するトゥールビヨンは、ヴィンテージカーのフロントグリルを思わせる壮麗なブリッジに支えられ、まるでケースの中に吊り下げられているように見えます。



また、優雅なサファイアクリスタル製ケースからは、スケルトン加工を施したムーブメントの姿を心ゆくまで鑑賞することができます。シンメトリーとアシンメトリーを巧みに組み合わせたリズミカルなデザインが、他にはない個性的なスタイルを完成させています。
ドゥ グリソゴノは、ケースサイズや隆起した形状を変えることなく、ブリッジを突き抜けるスケルトンムーブメントを開発するという難題に挑戦しました。このキャリバーに備わる入念に計算されたプロポーション、そして水平に並べた配置によって時計の内部に十分なスペースが確保され、高級時計の複雑機構の中で最もエレガントな装置であるトゥールビヨンを組み込むことができたのです。


一列に並んだこのスケルトンムーブメントは、常識を超えたデザインを誇示しながら流れるようなレイアウトですっきりとケース中央に収まり、その複雑な内部機構を顕わにしています。3時位置では、ムーブメントの心臓部であるテンプ、ひげゼンマイ、脱進機に加え、83個の部品で構成されるパーツが重力の影響を打ち消します。
トゥールビヨンキャリッジの上下のブリッジは、ムーブメント全体を支えています。これらのブリッジには、ブラックのロジウムメッキとゴールド装飾、さらにサンドブラスト加工と水平方向のサテン仕上げが施されています。ブリッジの面取りは60時間以上を費やして手作業で磨き上げられました。オープンワークの唐草モチーフをまとい、サンバースト仕上げを施した香箱からは魅力的なゼンマイの姿が垣間見え、ラチェットホイールには、コントラストが美しい渦巻き模様とブラックラッカー加工が施されています。

●ニューレトロとニューレトロ・スケルトン・トゥールビヨン

この独特の構造は、過去、そして1801年に特許を取得した偉大な発明のひとつにオマージュを捧げると同時に、今の時代に深く刻まれたビジョンを提供するものです。シリアルナンバー入りのムーブメントで、キャリバーdG 31-88の振動数は毎時21,600回、パワーリザーブは72時間です。ニューレトロ・スケルトン・トゥールビヨンは30mの防水性を備え、大型のスクエアスケールとサドル仕上げを特色とするアリゲーターレザーストラップが付属します。ファワズ・グルオジが卓越したエレガンスの代名詞として崇める1950年代の美的コードを散りばめたタイムピースです。


名称:ニューレトロ・スケルトン・トゥールビヨン N01 & N02
ムーブメント - キャリバー:DG 31-88
種類:スケルトン・トゥールビヨン・ムーブメント(3時位置)
パワーリザーブ:72時間
ムーブメントのサイズ:36.60 x 27.80mm
部品数:173 (トゥールビヨンキャリッジに83個)
石数:19
振動数:21,600 Vph / 3 Hz
仕上げ:渦巻き模様を施したオープンワークの香箱、ブラックのロジウムメッキとゴールド装飾を施したブリッジ
表示:時、分、3時位置にトゥールビヨン
ケース:ポリッシュ仕上げの18Kピンクゴールドまたはホワイトゴールド、12時位置にリューズ
ケースサイズ:44 x 51 x 12.3mm
フロントケース:サファイアクリスタル
裏蓋:サファイアクリスタル
防水性:3気圧
ストラップ:ブラックアリゲーター
クラスプ:ポリッシュ仕上げの18Kピンクゴールド製またはホワイトゴールド製トリプルフォールディングクラスプ
限定エディション:18Kピンクゴールド製25本、18Kホワイトゴールド製25本


ニューレトロ・スケルトン・トゥールビヨンが緻密な構築の新作とすれば、インパクト系での新作がこちら、「エッチェントリカ」に違いない!



微妙に非対称な構造、オフセンターに配された円、高密度な"ワイルド"ジャムセッティング、大きなアラビアン・インデックス、ブラックダイヤがセットされたリューズなどなど・・・すべてに際立つ大胆なデザインのジュエリー・ウォッチだ。

ダイヤのこの密度!!


プレスリリースにはこうある。

エレガントで自信に満ち、官能的で繊細なこのクリエーションは、ドゥ・グリソノゴの持つ多様な顔と自由な精神を具現しています。丸みへの賛美としてデザインされたケース。そこにはオフセンターに配された円と、ダイヤモンドの光りの戯れによって、幻想を見るような深みの効果が創出されています。そしてダイヤルでは、面取り効果の施されたインナーベゼルの周囲に華やかに横たわるアラビア数字上を針が歩を進めながら、土岐の物語が語られます。

ややアシンメトリーに作られた構造はラグまで伸び、その様子はあたかもふたつの腕の中にラウンドケースが静かに身体をうずめているようです。そして密に配されたリューズとガルーシャの点の際立つストラップが、メゾン ドゥ グリソゴノのアイデンティティの反映されたこのモデルに完成されたエレガンスのタッチを添え、このタイムピースの成功を予感させています。


そしてまた、ハマってる人が続出中というCrazymalsにも、リングなどの新作が目白押しだ。


でも、どれが新作か正直自信がないので(汗)、動画をドーゾ!!



単なる宝飾ブランドを超越した「センス」と「遊び心」と「完成度」、時計という観点を離れても注目していたいブランドであるドゥ グリソノゴ! 是非アワーグラスさんなどにも置いて欲しいよぉ~(笑)!!


さらなる詳細は
https://degrisogono.com/



【問合せ先】
株式会社ムラキ (ドゥ グリソノゴ)
TEL:03-3273-0321
http://www.muraki-ltd.co.jp/watch/wristwatch/degrisogono/