ヴァシュロン・コンスタンタンヘリテージピース展覧会、銀座ブティックで開催中！

2017年9月18日　By : KITAMURA(a-ls)

以前、ヴァシュロン・コンスタンタンのヘリテージピースの展示会のNewsをお伝えしたが、今月8日、一般展示の前日に行われたプレス内覧会にお招きいただいた。

昼過ぎにお伺いした時にはプレスや関係者の方ですでに混雑気味。ま、メディアの人間と言っても、要は時計マニアなわけで、単なる取材とは違った視線で吟味されている方も多く、「この時代の特徴は・・・・」とかいった蘊蓄なども交わされ、非常に盛り上がっている。

では、早速、展示作品を見ていこう。

リストウォッチではこれが一番の複雑系だったと思う。
プラチナ・ケースだし、その機能から見ると現行品よりもかなりリーズナブル。エッジの古典的な曲線の美しさなど、現行品には見られない美しさと気品と可愛らしさが漂っている。

1957年製・Ref.4737。18K・YGスクエアケース・43mm x 32mm。

２段の構成の大きなラグ。現行品(左)と較べてみると、なるほど、復刻されることが頷ける、時代を超越したデザインであることが良くわかる！

２世紀半を越えるヴァシュロン・コンスタンタンのヒストリーは、やはり懐中時計なしには語ることはできない。様々な年代から、様々な機能、素材、デザインの懐中時計が展示されている。
下の写真の上段は１９２４年製のスプリットセコンド・クロノグラフ(30分積算）懐中。技術力の証。

下段右は１９１５年製のミニッツ・リピーターYGケース。下段中は１９３１年製プラチナケース、この時代の流行であるアールデコの最先端モデル、超薄型のデザイン。左は１９１１年製・４７mmの懐中時計。これらの懐中の、特にYGケース作の特筆点は、文字盤の中に見えるインデックスの数字が、すべてブラックエナメルで仕上げられている点だ！！

とても愛くるしかった2本。左はRef.6113、1957年製の34mm・PGケース、１２、３、６、９時の楔形インデックスがアクセント。
右は1961年製の35mmのRef.6105。ラグにマルタ十字がイメージされてるのがわかるだろうか。この2本はとても印象的だった。

ケース越しにかなり熱心に見ていたら、プレス内覧会に続いて開かれたブティックのお客様のための夜の内覧会にもお招きいただいちゃったぜ(笑)。でもそのおかげで、ケースから出してもらったこんなショットも撮れたわけ。

これは、
1957年製のWGケース・31.5mm。

矢じりを思わせるダイナミックな楔形インデックスがスタイリッシュな逸品。

あと、懐中の裏蓋を開けてもらったりしちゃってる方がいれば、すかさず駆け寄り、便乗ショットを戴いたり、
下の画像にあるような、キャリバー13を積んでいる名作クロノグラフのリストショットをもらえちゃったりしたのであった。

もう一度おさらいだが、この展示はヴァシュロン・コンスタンタンの日本上陸100周年を記念して行われるもので、これまでにブランドがコレクションしてきたヘリテージピースの中でも特に状態が良く、かつ現代において日常使いが可能なまでにチューナップされた希少なヘリテージピースを展示している。
だがひとつ通常の展示イベントと異なる点がある。それは、この名作展示品はすべて購入が可能だということだ！
しかも、ここで購入された時計には、ブランドが発行する特別なアーカイブと記念BOXが付属するのだ。

●ヴィンテージ・リストウォッチの尾錠