レッセンスより、漆と螺鈿を纏う 特別仕様限定モデル『TYPE 9 IKE』発表~日本の伝統工芸と次世代メカニズムのハイブリッド

 From : Ressence (レッセンス )




レッセンス、工藝美術家・池田晃将氏と創り上げた限定モデル「TYPE 9 IKE」を3月上旬より発売 ~伝統技術と未来的デザインが融合した新作


ベルギー発の時計ブランド「Ressence(レッセンス)」は、日本の工藝美術家・池田晃将(いけだ てるまさ)氏と共に創作した、伝統技術と未来的デザインを融合した限定モデル「TYPE 9 IKE」を2026年3月より発売します。


ミニマルデザインを“キャンバス”にした芸術表現
今回の新作『TYPE 9 IKE』は、レッセンスが追求するミニマルな造形をキャンバスとし、池田氏は日本の伝統技法である漆の複層塗りと螺鈿を採用しました。高品質の真珠母貝を極限まで薄く加工し、ダイヤルに埋め込むことで、空想科学を想起させる近未来的な世界観を描きました。



レッセンスの象徴である、緩やかな曲面を描きながら回転するダイヤル構造と融合することで、静と動が重なり合い臨場感のある表現が生まれています。本作は単なる装飾ではなく、回転機構そのもののために構想された作品です。



レッセンスの創設者兼クリエイティブディレクターであるBenoît Mintiens(ベノワ・ミンティエンス)は次のように述べています。
「初めて池田氏の作品を目にした時、伝統に根ざした技術と近未来的な世界観が融合した美しさに強く魅了されました。この芸術的表現がレッセンスの時計と組み合わさることで、未来の世界から現れたかのような文化や表現を感じ取っていただけると確信しています。」



螺鈿技術とROCS機構が織りなす革新
池田氏は金沢のアトリエを拠点に、日本の伝統工芸である螺鈿を通して近未来的世界観を表現しています。また、『TYPE 9 IKE』の制作には1点あたり約1か月を要します。そして今回の協業により、池田氏はレッセンスの特許機構「ROCS(Ressence Orbital Convex System)」を螺鈿技術によって新たな芸術表現へと昇華させました。
世界限定 8 本の TYPE 9 IKE は単なる時計にあてはめられた芸術ではなく レッセンスの回転する文字盤のために想像された作品です。



池田氏は次のように語ります。
「各々の時計から、過去と未来が共存する逆説的な表現を感じ取っていただけると思います。」
さらに池田氏は、制作の起点についてこう続けます。
「初めてTYPE 9の回転するディスプレイを見た際、宇宙や銀河系を想起しました。その感覚が今回の作品の創作につながり、『地動説』というコンセプトが生まれました。天文学者がデータに基づき初めて地動説を唱えた際、当時の有識者がそれに反発した——その緊張感や揺らぎを、この作品に込めています。作品は単なる装飾ではなく、精緻でありながら優雅さを持つ“言葉”のような表現を目指しました。」



そして最も難しかった点について、次のように説明しています。
「螺鈿の技術を強い曲面にどのように配置するかが大きな課題でした。真珠母貝は平面に近く、薄くすると割れやすいためです。そこで真珠母貝を極限まで薄くし、液体につけて柔らかくした後、ゴムシートの上で徐々に形をつけることで、曲面に沿わせる方法を確立しました。」


[プロフィール・池田 晃将(いけだてるまさ)氏]
1987 千葉県出身
2014 金沢美術工芸大学 工芸科 漆・木工コース 卒業
2016 金沢美術工芸大学大学院 修士課程 修了
2019 金沢卯辰山工芸工房 修了
現 在 金沢市内にて独立

■古の伝統を通して“いま”を映す
池田氏は、卓越した技巧をもって日本の漆芸を現代へと進化させる工藝美術家です。
漆、檜、螺鈿、金箔といった伝統素材を用い、先人たちが築いてきた螺鈿技法を継承しながら、過去と現在をつなぐ作品を生み出しています。制作工程では、貝のレーザーカットや図案設計などにデジタル技術を取り入れる一方、最終的な意匠の配置はすべて手作業で行われます。伝統とテクノロジーを融合させることで、これまでにない表現を実現しています。
池田氏の作品は、茶や香を収めるという古来の用途を踏襲しつつ、造形は無駄を削ぎ落とした幾何学的で現代的なフォルムが特徴です。
情報が飽和する現代において、池田は「美」は単なる視覚的な形ではなく、人と物、そしてその「あいだ」に生まれる関係性の中に宿ると考えています。制作の核心には、この“間(ま)に存在する美”を現代の視覚芸術として可視化する試みがあります。

金沢に構える工房は、改修された町家にあり、その空間自体が古と新を融合させる姿勢を象徴しています。
池田氏は次のように語っています。
「日本の装飾芸術は長い間、四季の情景や詩歌を意匠の基盤としてきました。しかし私が向き合うのは、現代に存在する膨大な情報量という共有イメージです。それは従来の方法だけでは表現しきれません。また、過去から受け継がれてきた技法や美意識を用いながら、永続的な美を創出することは容易ではありません。それでも受け継がれてきた技法と美意識を用いながら“いま”を映し出すことこそが、私にとって伝統を継承するということなのです。」


TYPE 9は、レッセンスにとって最も根幹となるモデルであり、「最もシンプルに時間を読む」という体験を提供する時計です。今回の限定モデルでは、黒いDLCコーティングを施したチタニウム製ベゼル・ケース・ダイアル・裏蓋を採用し、光によって異なる輝きを放つディスプレイを際立たせています。また、ケースバックには池田氏のサインが刻まれています。



ミンティエンス氏は最後に次のように語ります。
「この時計は、見る人に不思議な感覚をもたらすでしょう。何を見ているのかはっきりとは説明できなくても、確かに“感じる”——その感覚を味わっていただければ光栄です。」



『TYPE 9 IKE』は工芸と機構、伝統と未来が交差する象徴的な作品です。
世界限定8本という希少性とともに、機械式時計における新たな芸術表現の可能性を提示します。


【仕様】
TYPE 9 IKE
価 格:6,512,000円 (税込み)
発売時期:2026年2月

ケース:チタニウム(ブラックDLCコーティング)
・ケースサイズ:径 39㎜/厚 11㎜/重さ39g(ストラップ含む)
・ガラス:両面ドーム状サファイアクリスタル、両面反射防止加工
・防水性:防滴構造1気圧
ムーブメント:ROCS9(自動巻き・Ressence Orbital Convex System) モジュール(Cal.2892‐2)
・31石
・28,800振動/時
・パワーリザーブ36時間
・20個の歯車
・ケースバックによる巻き上げおよび時刻調整
・機 能:時、分
文字盤:DLCコーティング文字盤
・手作業による螺鈿(マザーオブパール)および日本の漆(ブラックラッカー)仕上げ
・ジュエルボールベアリング上に偏心配置された2つのサテライト(時表示サテライトは9.75°の傾斜)
・エングレーブされた後にグレードAブルースーパールミノバが充填されたインデックス
ストラップ:ブラック シャイニー ホースレザーストラップ(20/18mm)
・裏地は防湿レザー
・チタン製尾錠付き
取り扱い店舗:本製品は以下の正規販売店にて取り扱い予定です。
・伊勢丹新宿店
・ISHIDA表参道
・アイアイイスズ本店




【お問い合わせ】
DKSHマーケットエクスパンションサービスジャパン(株)
cg.csc1@dksh.com 




[レッセンス]
レッセンスは、たった一つのゴールを念頭に置いて2010年に創業しました。そのゴールとは、機械式時計の現状を打破することです。現代における機械式時計の妥当性を見直し、過去の栄光にしがみついているかのように見える業界全体に、新たな息吹を吹き込みたいと考えました。2013年にジュネーブ時計グランプリにてHorological Revelation賞を受賞したレッセンスは、現代の高級時計製造技術に独特のアプローチを採り入れています。それは、スイス製のキャリバーと、他にはない自社設計のイノベーションを組み合わせ、現代の機械式時計がどのように機能し、ユーザーと関わり合っていくのかをじっくりと考える取り組みです。
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