ヘリテージ・パーペチュアルカレンダー -ユニークピース-

 From : H. Moser & Cie. (H. モーザー)

ヘリテージ・パーペチュアルカレンダー

-ユニークピース-



H.モーザーは日本のお客様と共に作り上げた特別なユニークピース、ヘリテージ・パーペチュアルカレンダーを発表いたします。19世紀後半に製造された自社の懐中時計からインスピレーションを得たH.モーザーのヘリテージシリーズ。最高レベルの伝統的な技法にオマージュを捧げるヘリテージはこれまで、ダブルハンターケースを施したパーペチュアルカレンダー、トゥールビヨン そして ハンターケースを取り除いた仕様のトゥールビヨン、ムーンフェイズ機構を搭載するモデルを発表してきました。

H.モーザーCEO エドゥアルド・メイランと一人の日本人紳士は正規販売店で開催されたイベントを通じて出会い、意気投合しH.モーザーの作品に触れていくうちに共に一から作品を作り上げることに同意します。実際にスイス・シャフハウゼンにあるH.モーザーの工房を訪問し、設計開発責任者や主任時計師と協議を重ねながら1年近くかけて誕生したのがヘリテージ・パーペチュアルカレンダーです。

まず鮮やかなグラン・フー・ブルーエナメルが目に飛び込んできます。これまでホワイトエナメルを主としていたヘリテージシリーズでは初のカラーダイアルとなり、光の加減によって紺色、紫色、瑠璃色といった独特な風合いを醸し出します。6時位置には一般的な時計ではSWISS MADEと印字されるミニッツトラック上にこの特別な文字盤を証明するかのように“BLUE EMAIL”と印字されています。12時インデックスはH.モーザーのアクセントカラーであるアップルグリーンカラーで印字され、通常のスタンピングより手間と時間をかけて製造されます。印字されたインデックス自体もエナメルの焼き付けのため、そのクォリティは半永久的に損なうことはありません。



ブルーのエナメルダイアルに映える立体的なダブテール(燕尾)型の時分針、パワーリザーブ表示の針、スモールセコンド針、および秒と分を示すスケールが古典的な伝統を物語っています。時分針から慎ましく覗く小さな第3の針は、この時計がパーペチュアルカレンダー機構であることを忘れてしまうかのように12 のインデックスを使って 12 の月を示します。3 時位置の大きなウィンドウには、2 枚のディスクを使った独自のビッグデイトが表示されます。ミドルケースも同様に鮮やかなエナメル装飾が施されます。伝統と職人技に敬意を表するこの装飾は、ヘリテージ コレクション モデルの特徴であり細いラグがその伝統的な特徴を一層際立たせています。

この類を見ない時計の鼓動を刻むのは、ブランドを象徴するキャリバーHMC 341を進化させたHMC800です。その驚くべき機能の最大の特徴は取扱説明書を読むまでもなく、リューズだけで簡単に操作できる永久カレンダー時計です。カレンダーの早送り・巻戻し操作は一切制限されず、自在に変更できます。このモデルが特別であることを示すかのように、エスケープメントのブリッジもアップルグリーンでカラーリングされています。その下で鼓動するヒゲゼンマイは当然のことながらオリジナルの自社製です。さらにこのムーブメントでは同じ特質をもつヒゲゼンマイをペアでセッティングするダブルヘアスプリングを搭載することで、拡張時の各ゼンマイの重心の動きが補正され、精度と等時性が大幅に向上し、シングル ヘアスプリングで通常、課せられる摩耗が軽減されます。



最後に、このエスケープメントは特許を取得した交換可能なモジュールであるため、ムーブメントからは独立して組み立てや調節を行うことができます。

今回誕生したヘリテージ・パーペチュアルカレンダーのような一からお客様と全く新しいユニークピースを作るという取り組みはH.モーザーとしても初めてのことです。時計ブランドと顧客、2つの信頼関係が揺るぎないものであることから成立したコラボレーションと言えるでしょう。


プレス資料に加え、リストショットの実機写真もご提供いただいたので掲載いたします。

技術仕様

リファレンス 8800-0200、ホワイトゴールド モデル、懐中時計型ケース、
ダークブルーエナメル ダイヤル、クロコダイル レザーストラップ

ケース

ホワイトゴールドの3ピースケース、ケースサイドにエングレービングとエナメル装飾
直径:42.0 mm、厚さ: 12.6mm
サファイアクリスタル

ダイヤル

ダークブルーの「グラン・フー」(高温焼成)エナメル ダイヤル
エナメル焼き付けによるローマ数字
シルバーのダブテール型針
センターの矢印型小型針による月表示
オフセットされたスモールセコンド
3 時位置の大型の日付表示

ムーブメント

自社製機械式手巻キャリバー HMC800
直径 34.0 mm または 15 リーニュ、厚さ 5.8 mm
振動数:18,000 振動/時
28 石およびネジ留めゴールド シャトン
パワーリザーブ:7 日間以上(ツインバレル)
歯車とカナはすべてに傘型歯車とモーザー独自の歯型を採用
交換可能な Moser 脱進機
純正シュトラウマン・ダブル・ヘアスプリング®
伝統的なゴールド製チラネジ付きテンプ
ゴールド製アンクルおよびガンギ車

機能

パーペチュアル カレンダー
センター針による月表示、12 の時間インデックス = 12 の月
時針および分針
6 時位置のオフセット セコンド ダイヤル(秒停止機構付き)
9 時位置のパワーリザーブ表示
閏年表示および調整用プッシュボタン
ダブル・プル・クラウン機構
ストラップ
手縫いのクロコダイル レザーストラップ
モーザーのロゴが刻印された 18K ホワイトゴールド フォールディング・クラスプ

H. MOSER & CIE.

H. Moser & Cie. は Heinrich Moser により 1828 年に創設されました。ノイハウゼン アム ラインファルを拠点とするこのブランドは現在、55 名の従業員を擁し、8 つの自社製キャリバーをラインナップし、年間に 1200 個の時計を製造しています。H. Moser & Cie. は自社製品に使用する調速機構やヒゲゼンマイなどといった部品を自社内で製造する希少なマニュファクチュールです。それらの部品はパートナーの企業にも供給されています。H. Moser & Cie. はモーザー家の人間を名誉会長とし、Heinrich and Henri Moser 基金の代表に迎えるという栄誉に浴しています。 Heinrich Moser の子孫たちに設立された Moser 基金は、一族の歴史を維持するために機能しており、Heinrich Moser 家が住まうシャルロッテンフェル城に併設の Moser 博物館に収蔵すべき昔のモデルの収集といった役目も担っています。時計製造に関するノウハウとこの分野での専門技術に裏打ちされた MELB Holding はH. Moser & Cie. とHautlenceという企業を擁するに至っています。MELB Holdingは伝説的なジュウ渓谷を拠点とする家族経営の独立系グループです。

本製品に関するお問い合わせは
イースト・ジャパン株式会社 担当/田中
電話番号:03-6274-6120 FAX:03-6274-6121
メール:k.tanaka@tohowatch.com