ジャガー・ルクルトが「レベルソ・トリビュート・ノナンティエム」をW&W上海にて発表~ハイコンプリケーション時計製造の新たな表現

 From : JAEGER-LECOULTRE (ジャガー・ルクルト )




ジャガー・ルクルトがレベルソ・トリビュート・ノナンティエムを発表~ハイコンプリケーション時計製造の新たな表現



90年前、ジャガー・ルクルトは、ポロの試合中に時計のガラスに傷をつけたくない選手たちのために独自の解決策としてレベルソを製作しました。その反転ケースと特徴的なアールデコ調のラインは、20世紀のデザインのクラシックとなりました。ジャガー・ルクルトはすぐにカラフルなバリエー ションのレベルソを導入し始めましたが、最初の60年間、複雑機構は採用されず、レベルソは単に時刻を表示するための時計でした。
レベルソの誕生から60年後の1991年、ジャガー・ルクルトはレベルソ・ソワサンティエムを発表しました。これは、パワーリザーブと日付表示を備えた、コンプリケーション付属の初のレベルソであり、また内部の貴重な機構を眺めることができるサファイアクリスタルのケースバックを備えた初のモデルでもありました。レベルソのケースとムーブメントはもともと、コンプリケーション用に設計されたものではありませんでしたが、優れた時計製造によるコンプリケーションの見た目を楽しむことができる新しいアイテムとして、ソワサンティエムはその可能性を最大限に発揮することになりました。
レベルソが誕生してから90年後の2021年、ジャガー・ルクルトはこの物語の最も新しいエピソードとして、レベルソ・トリビュート・ノナンティエムを発表します。これは、複数のコンプリケーションを組み合わせた、まったく新しい見た目を備えています。




コンプリケーションの物語にレベルソが書き加える新たな章
1991年のソワサンティエムの発売は、クォーツショック後の複雑時計製造の復活と時を同じくしていました。ハイコンプリケーションの製作者としての長きに及ぶ傑出した歴史は、エンジニアやデザイナーたちに学ぶべき類稀な大量のアーカイブを提供し、新たなキャリバーの開発へとつながっていきました。しかし、10年以内にそれぞれに優れたクラシカルなコンプリケーションを組み込んだ6つの新しいレベルソ・モデルを制作するというジャガー・ルクルトの目標は極めて大胆な取り組みでした。特に、長方形のムーブメントの場合、円形のムーブメントとは異なる構造が必要となるため、特有の課題を乗り越える必要がありました。

ソワサンティエムに続いて、1993年にはジャガー・ルクルト初の腕時計型トゥールビヨンである レベルソ・トゥールビヨンを発表しました。1994年、ジャガー・ルクルト初の腕時計用に小型化したミニッツリピーターであり、世界初のレクタンギュラー型のミニッツリピーター搭載ムーブメントでもあったレベルソ・ミニッツリピーターを発表しました。
1996年、クロノグラフのカウンターを長方形のフレーム内に配置できるようにするため、裏面に複雑な表示を備えたレベルソ・クロノグラフ・レトログラードを発表しました。この2年後にはレベルソ・ジオグラフィーク、ミレニアムとなる2000年にはレベルソ・カンティエーム・パーペチュアルが続きました。
2001年、ジャガー・ルクルトは、セプタンティエムの発表によって10年におよぶレベルソのもう 一つの物語を完成させました。このモデルには、当時としては前代未聞の8日間のパワーリザーブを備えたキャリバー879が搭載されていました。そしてレベルソが誕生してから90年後の今年、 ジャガー・ルクルトは複数のコンプリケーションを組み合わせた新しいモデルを発表します。



レベルソ・トリビュート・ノナンティエム
ノナンティエムの表ダイヤルには、洗練さとエレガンスが醸し出されています。シグネチャーのゴドロン装飾があしらわれたピンクゴールド製ケースには、シルバーのサンレイブラッシュ仕上げのダイヤル、ゴールドの植字インデックス、ドーフィン針が取り付けられています。ダイヤルの下半分では、スモールセコンドカウンターが描くサークル内にムーンフェイズ表示が配置され、12時位置の下には大型の日付表示があり、ダイヤルとケースの長方形を反映したピンクゴールドの飾り縁で取り囲まれています。



表ダイヤルのクラシカルでエレガントなデザインからは、時計の裏側に隠されたサプライズは感じとれません。ケースを裏返すと現れるのは、おなじみの複数のコンプリケーションを組み合わせた、 まったく新しい見た目。ドラマティックで魅惑的なそのデザインは、これまでのレベルソのものとはまったく異なります。



ピンクゴールド製のケースバックは、8の字のように配置され、開口部の上端と下端が飾り縁で囲まれたサイズの異なる2つの丸い開口部が特徴となっています。上部の小さな開口部には、デジタルセミジャンピングアワーが表示されます。レベルソに初めて採用されたこのコンプリケーションは、1930年代にジャガー・ルクルトが腕時計用に開発したデジタル表示を想起させます。



時表示の下の大きな開口部では、分が回転ディスクで表示されます。このディスクは、メティエ・ ラール®工房で制作された、鮮やかなブルーのラッカー仕上げの3/4プレートで部分的に隠されており、夜空を描く小さな金色の星が散りばめられています。中央の小さなサークルでは、ゴールドの太陽と月が地平線の上を通過し、夜と昼を示します。また、地平線の下の半円には、サンレイパターンの背景にJLロゴが取り付けられています。



すべての複雑なレベルソと同様に、ジャガー・ルクルトの技術者たちはノナンティエム用のまったく新しい手巻ムーブメント、キャリバー826を開発しました。230個の部品で構成されたこの キャリバーは、時計の両面で同時に時刻を表示でき、42時間のパワーリザーブを提供します。
レベルソ・トリビュート・ノナンティエムは190本の限定生産で、ジャガー・ルクルトのブティックでのみ購入することができます。






【技術仕様】
レベルソ・トリビュート・ノナンティエム
リファレンス: Q711252J

ケース素材: ピンクゴールド
ケースサイズ: 49.4×29.9mm
厚さ: 11.72mm
ムーブメント: 手巻ジャガー・ルクルト製キャリバー826
[機能]
表側の表示: 時、分、スモールセコンド。グランドデイト。ムーンフェイズ
裏側の表示: ディスク上のデジタルセミジャンピングアワー、分。デイ/ナイト表示
パワーリザーブ: 42時間
防水性: 30m

ストラップ: ブラックアリゲーター
価格:4,620,000円(税込予価)



[レベルソ]
1931年、ジャガー・ルクルトは、20世紀のデザインのクラシックとなるタイムピース、レベルソを発表しました。ポロの激しい試合にも耐えられるように作られており、すっきりとしたアールデコ調のラインと独自のリバーシブルケースを備えたこの時計は、瞬時に識別することができます。誕生から90年間、レベルソはアイデンティティに妥協することなく自らの存在を常に変化させてきました。50種類以上のキャリバーが搭載され、何も描かれていないメタルの裏面はクリエイティブな表現のためのキャンバスとなり、エナメル、エングレービング、ジェムストーンなどで装飾が施されました。今年、90周年を迎えたレベルソは、変わることなく、その誕生にインスピレーションを与えた現代の精神を象徴し続けています。
jaeger-lecoultre.com