オリス、世界最大の干潟ワッデン海の保護活動を行うCWSSに協力する「ダットワット リミテッド エディション」を発売~W&W2021新作として発表

 From : ORIS (オリス)





オリス新作「ダットワット リミテッド エディション」

オリスは、ユネスコ世界遺産に指定されている世界最大の干潟ワッデン海の保護活動を行うワッデン海連邦事務局と協働して時計をつくりました。





自然界に国境はない
オリスの良い変化をもたらすプロジェクトは地球をめぐりました。
そして今、ユネスコ世界遺産のワッデン海に注目します。自然環境がそうであるように、オリスの「良い変化をもたらす」キャンペーンにも国境はありません。地球環境を守ることは、私たちの生活をより良くすることに繋がります。
過去数十年間、オリスは世界中の非営利環境保全活動に参加してきました。プレスや取引先の皆さん、そして時計愛好家の皆さんのご支援によって、サンゴ礁復元、クジラやイルカの保護など、海洋環境に実質的な変化を起こすことができています。
より良い変化は社会的なプロジェクトにも適用します。モベンバー、カール・ブラシア財団、そしてロベルト・クレメンテ財団にも協力してきました。それぞれが、人々に良い変化をもたらしています。
最新のプロジェクトは、デンマーク、ドイツ、オランダが共同でワッデン海保護に取組むワッデン海連邦事務局(CWSS)との協力です。ワッデン海は世界最大の干潟で、2009年にユネスコ世界遺産の指定を受けた、地球の生物多様性に重要な役割を持つ場所です。



今ほど世界環境に対する責任を痛感したことはありません。未来の世代の為に私たちの生活習慣を考え直す必要があります。
オリスはその責任をとても重く受け止めており、それが「良い変化をもたらす」という使命に繋がっているのです。世界規模の環境保護活動を支援することと同様、本拠とするヘルシュタインの環境にも心を配っています。
今年の目標は気候中立です。それには資源のリサイクルや二酸化炭素排出の削減、工場設備の改善など、多くのことに取組む必要があります。



私たちはこの協力にとても意欲を持っています。CWSSは3か国協働の活動でもあり、ワッデン海がユネスコに登録されていることもあるので、活動のパートナーとして認められるには環境基準を満たしていることなどの条件が課せられます。その審査に合格できたことを誇りに思います。
自然界に国境はなく、オリスの良い変化をもたらすプロジェクトも同様です。世界に良い変化をもたらす、地球規模のミッションなのです。
自然界に国境がないのと同様、オリスの良い変化をもたらすキャンペーンは国境を超えます




隠れた深さ

ワッデン海は500キロメートルの海岸線に沿って11,500平方キロに拡がり、毎年1千万羽以上の渡り鳥に休息場所を提供しています。



地上の私たちの目線では、世界最大の干潟で、最大の境界堆積システムである、ワッデン海を正確に評価しにくいかもしれません。上空からは、北海に臨む11,500平方キロの広大な平地の複雑で雄大な美しさを見ることができます。
空からは、塩が溜った白いところから海の青、そして黒くなったところなどの色の変化も見て取れますが、その価値や重要性はまだ十分知られていません。
ワッデン海は極めて多様な生態系を育んでいます。そこには常に6百万羽の鳥がいて、毎年1千万から1千2百万羽の渡り鳥が通過します。塩の干潟では約2300種類の動植物、海水域と黒い砂のエリアには更に2700種もの生物が生息し、30
種類以上の鳥の産卵地にもなっています。
ここは地球上でもっとも貴重な天然資源のひとつです。専門家は、世界規模の生物多様性がワッデン海に依存しているといいます。
自然のままに残された、数少ない生きた大規模干潟生態系のひとつであるこの場所は、大変貴重なものであり、護らなければなりません。
他の多くの海洋環境同様、ワッデン海も漁業活動や沿岸開発、石油やガスの採掘、風力発電、海洋交通、住宅または観光開発、そして気候変動などによる脅威にさらされています。
ワッデン海保護が、ワッデン海連邦事務局として3か国ワッデン海協力活動を代表する事務総長のバーナード・バーレンズの役割です。
「CWSSの活動の規模と価値の大きさを知って、是非役に立ちたいと思いました」とオリスの共同経営者ロルフ・スチューダーは言います。「認知度を上げると同時に、ダットワットリミテッドエディションの売上から資金協力することにしました。」
専門家は、世界規模の生物多様性がワッデン海に依存しているといいます





鳥観図

広大で非常な多様性を持つワッデン海を保護することは、歴史的価値のある仕事です。ワッデン海連邦事務局を率いるのは、バーナード・バーレンズです。

ーーバーレンズさん、ご自身のことをお話しください。
「私の名前はバーナード・バーレンズ、ワッデン海連邦事務局(CWSS)の事務総長です。オランダ北部、ワッデン海から30キロに位置するグロニンゲン市に住んでいます。これまで、水質浄化、農業、食品の品質管理などの仕事をしてきました。CWSSの仕事を適正に管理するのが私の役目です。」



ーーCWSSとは?
「1978年、デンマーク、ドイツ、オランダが環境資産であるワッデン海保護の為に協力して3か国共同体を発足したことが始まりです。CWSSは1987年に設立され、ワッデン海の自然と持続的生態系を保全するためのあらゆる目標を提示してきました。世界遺産であるワッデン海のことを世界に知らしめて、支援を募ることも役割のひとつです。2009年にユネスコ世界遺産の指定を受けてから、「変わりゆく世界環境に対するワッデン海の耐性を強化する」ことも使命に加わりました。」

ーー組織の資金源は?
「デンマーク、ドイツ、オランダ3か国の自然環境省から同額の資金が提供されています。ワッデン海の場所とその重要性について教えてください。ワッデン海は他に類を見ない、豊かな自然環境と、そこに棲む何千種類もの生物によるネットワークが形成されている場所です。デンマーク、ドイツ、オランダの3か国をまたぐ500キロの海岸線に沿う11,500平方メートルの、北ヨーロッパの潮流によって形作られた、実に広大で変化に富む地形の干潟です。」

ーー何故そんなに重要なのですか?
「一言で言うと、世界最大の堆積干潟だからです。生物多様性に富む、現在も進行する自然な地理的環境的変化を保全することは、地球にとってとても重要なのです。20世紀初頭から環境学者たちが観測を続けて、他の干潟と比較対象基準にもされています。1万種以上の生物の生息地でもあり、1千万から1千2百万羽の渡り鳥が餌を求める中継地でもあります。浅瀬なので、多くの魚の産卵にも重要な役割を果たしています。総じて言えば、ワッデン海は動植物を含む自然そのものが、変化し続ける環境にどう適応しているかを見せてくれる場所なのです。」



ーーどんな危機にさらされているのですか?
「沢山ありますが、主に人為的なものです。船や港の開発、船によって運ばれる海水による外来種の侵入、引き網漁業や海洋発掘、環境に配慮しない観光業、ある種の漁業活動などが影響していると考えられています。勿論、気候変動も大
きな懸念のひとつです。」

ーーどうやってそれらの危機を回避しますか?
「ワッデン海は厳格な監視活動によって、異例の環境保護を受けています。それがユネスコ世界遺産指定に繋がりました。それでも、ワッデン海の世界的価値の認知を広めるために、まだまだやるべきことはあります。」

ーー更に何が必要ですか?
「認知度を上げること、その脆弱性を認識してもらうことは継続して取り組む課題のひとつです。気候変動による影響についてもっと研究や観察が必要でもあります。」

ーー世界市民として私たちにできることは?
「オリスが言うところの「より良い変化」は、私たち一人ひとりが行動に責任を持つことから始まります。良くない習慣をやめること、良い習慣を始めることなどです。」

ーーオリスとのパートナーシップのきっかけと、その内容について教えてください。
「オリスから申し出があり、ありがたくお受けしました。パートナーになってもらうには審査が必要です。オリスは申し分なくサステナビリティの基準を満たしており、高く評価される環境保護団体と協力してきた経歴もあります。ワッデン海地域外の一般企業としてはオリスが初めてのパートナーで、その関係は最低3年間継続します。特別に作られたダットワットリミテッドエディションが皮切りです。Dat Wattは低地ドイツ語で「ワッデン海」を意味します。れからオリスと協力して、認知度を高めるための様々なイベントを企画します。そして、ダットワットリミテッドエディションの売上による資金協力で、これまで手を付けられなかったプロジェクトを開始することができます。オリスとの協働は本当に素晴らしいことです。


●特異な環境:ワッデン海には1万種以上の生物が生息し、常時6百羽の鳥が滞在しています。絶え間ない潮流によって常に地形が変化しているのです。



ダットワット リミテッド エディション
761 7765 4185-Set
ワッデン海の地元の呼び名ダットワットから名前をとった、オリス アクイス ダイバーズウォッチをベースにしたモデル。
ワッデン海がユネスコ世界遺産の指定を受けた2009年にちなんで、世界限定2009本発売します。
[操作方法]
ダットワット リミテッドエディションは特別な時計です。
文字盤には、プロダイバーのためオリスが独自開発したポインタームーン機能により、北半球の月の周期と潮位を表示します。この機能は中央の白いポインタームーン針を使用しており、29.5日の太陰暦の正しい日に合わせると、文字盤上の白いアウトラインに対応する潮位を示します。同じ針で月の満ち欠けを示します。

【詳細】
[ケース]
マルチピース ステンレススチールケース、逆回転防止タングステンベゼル
サイズ :43.5mm径
ケースバック :ステンレススチール、ねじ込み、特別刻印
オペレーティングデバイス :ステンレススチールのねじ込み式リューズ、リューズプロテクション

[ダイアル]
ブルーとグレーのグラデーション
蓄光材 :スーパールミノバ加工の針とインデックス
トップガラス :サファイア、両面ドーム型、内面反射防止コーティング

「ブレスレット」
ステンレススチール ブレスレット、エクステンション付き
フォールディングバックル
防水 30気圧(300m)


[ムーブメント]
ナンバー :Oris 761 (SW220-1ベース)、28’800 A/h、4Hz、26石
ファンクション :時分秒針、 北半球の潮差表示付き ムーンフェイズ中央針、日付表示、ファインタイムデバイス、クイックデイトチェンジ、デイトコレクター、ストップセコンド
ワインディング :自動巻き
パワーリザーブ :38時間
スペシャルエディション :特別ボックス

価格 282,000円税別(310,200円税込)
発売 2021年5月


【お問い合わせ】
オリス・ジャパン
東京都中央区銀座4丁目3-14
Tel: 03-6260-6876
info.jp@oris.ch