オリス WATCHES&WANDERS2022新作「プロパイロットXキャリバー400」~自社開発キャリバーを搭載し3つのヴァリエーションで登場

 From : ORIS (オリス)





プロパイロットX キャリバー400


機械式時計の魅力がまたひとつ、新型プロパイロットXキャリバー400で実現しました。1世紀以上にわたるパイロットウォッチの歴史を反映したチタン製ケースにオリスの5日間パワーリザーブ自動巻ムーブメントを搭載。





機能する仕組み

機械式時計の魅力はその機能や仕組みにあります。その魅力こそがオリスの時計づくりの原動力です。
昨年、世界全体で150億を超える数のスマートウォッチが販売されました。おしゃれで美しいものですが、その仕組みはよくわかりませんね。
現代のテクノロジーは急速に進歩していて、その仕組みを本当に理解できる人は多くありません。進歩すればするほど、デバイスの仕組みとそれを使う私たちの理解との距離が拡がっていきます。



それが機械式時計の人気の理由でもあります。眼が眩むほどのテクノロジーの光に対する解毒剤のようなものでしょうか。脱進機が振動する様子や、クロノグラフのプッシュボタンがセンター秒針を合わせる様子などを見ると、その仕組みが良くわかります。詩的ともいえる、楽しさです。
機械式に特化するというオリスのポリシーの動機はそこにあります。オリスが作る時計はすべて機械式です。クォーツもなければ、もちろんスマートウォッチもありません。



独立したスイス時計メーカーとして、そういう選択をする自由があり、独自の流儀を貫くことが出来るのです。物事の仕組みを知りたいというのは人間の自然な欲求です。



●フルカラー:機械式時計の魅力は、時間を測る為にたくさんのパーツがどういう働きをするかを理解できるところにあります。


楽しい機械
パイロットウォッチの歴史は100年以上前から続いていますが、それに加えて、プロパイロットXキャリバー400はさらにメカの魅力を楽しむためにデザインされています。

機械式時計を愛でるとき、ケースの表から観賞しますか、それとも裏蓋から? プロパイロットXキャリバー400は、どのアングルから見ても楽しめるようにデザインされました。
表のダイアル側は39ミリ径のチタンケースから見てください。パイロットウォッチの特徴である、ピンと張りのあるアングルラインはサンドブラストによるサテン仕上げで機械的なイメージを醸し、プロパイロットの特徴的なベゼルとシャープな形状のチタンブレスレットをセットしています。



プロテクターでガードされている大きめのリューズもチタン製です。
この度発表するコレクションは、グレー、ブルー、サーモンの3色展開で、それぞれケースのダイナミックな形状に彩りを添えるカラーパレットです。
ケースバックはチタンに縁どられたサファイアクリスタルをとおして、オリスの自社製5日間パワーリザーブを備える自動巻キャリバー400を見ることが出来ます。



キャリバー400は、磁気に晒された後でも日差-3から 5秒というクロノメーター基準を超える精度を誇り、電磁波に囲まれた現代の環境でも信頼できるムーブメントです。基本のバージョンにはセンター秒針と6時位置のデイトウィンドウがセットされています。

キャリバー400のオーバーホール推奨期間は10年間で、プロパイロットキャリバー400も同様です。30以上の耐磁性パーツを採用し、スライドベアリングシステムによって摩擦を最小限に抑えることによって、同クラスの時計では最高レベルの保証を提供できるのです。
プロパイロットキャリバー400は1900年初頭から続くオリスのパイロットウォッチの歴史を引き継ぐものであり、それ以上に機械式時計の魅力に満ちたマシーンなのです。



●シンプルで無駄のないケース:プロパイロットXキャリバー400のエッジが効いた39mmのチタン製ケースには、5日間パワーリザーブと高耐磁性を備えた、オリスの自社製ムーブメントが収められています。


メカニックの神秘
プロパイロットキャリバー400には、オリスの新しい高機能自動巻ムーブメントを搭載しています。
社内のエンジニアによって、高度な耐磁性と5日間パワーリザーブを実現し、10年の品質保証期間(マイオリス登録が条件)を提供しています。オリスはこれを「新基準」と呼んでいます。キャリバー400の中身とその機能について説明しましょう。



[ツインバレル機構]
5日間パワーリザーブ
キャリバー400の開発に当たって、オリスのエンジニアたちは現代人が毎日同じ時計を身に着けるとは限らないことに着目しました。普通の機械式時計を1日か2日腕から外しておくとパワーリザーブがなくなり、止まります。キャリバー400シリーズのムーブメントは5日間パワーリザーブを備えているので、例えば木曜日に時計を外しても火曜日まで動いています。これは、2.5日分のパワーリザーブを備えるゼンマイを2つ装備するツインバレル構造によって可能になりました。


[同クラス最高レベルの信頼性]
10年間の品質保証とオーバーホール推奨期間
オリスはキャリバー400シリーズに組み込まれた最新技術に自信があります。ですから、同シリーズの製品には、マイオリス登録を条件に10年間の保証を提供します。加えて、オリスが推奨するオーバーホール推奨期間は10年です。つまり、外的要因などによる損傷や防水機能検査などを除いて、プロパイロットキャリバー400の場合、最短でも2032年までオーバーホールしなくても良いわけです。これがオリスの新基準です。



[核心部の発明]
より安定したローター機構
オリスがキャリバー400シリーズを開発するにあたって実現したかったことのひとつに、故障を未然に防ぐ機構がありました。オリスのエンジニアたちは、自動巻ムーブメントの故障原因の多くが、ゼンマイを巻くためのローターの動きを支えるボールベアリングにあることを突き止めました。
ローターが回ることでメインバレルに時計の原動力を蓄える、自動巻ムーブメントの要となる仕組みです。そこで、ボールベアリングを摩擦抵抗が少ないスライドベアリングに変えました。金属のスタッドが潤滑油を塗ったスリーブ内を移動する仕組みです。これはよりシンプルで、効率が良く、摩耗をかなり軽減するもので、故障リスクを下げることが出来るのです。


[高度な耐磁性]
磁気に対する高度な耐性
時計のムーブメントのほとんどは金属部品でできているため磁気の影響を受け、磁気帯びにより精度が低下したり、止まってしまったりすることがあります。オリスは耐磁性を高めるため、キャリバー400シリーズにシリコン製ガンギ車やシリコン製アンクルなど、30以上のパーツを非金属または耐磁性素材にしました。有名なデュボア研究所のテストで、キャリバー400は2,250ガウスの磁気に丸1日晒した後も日差10秒以内であることが証明されました。最新のISO764基準では、200ガウスに1日晒された後の日差が30秒以内であれば耐磁性ムーブメントとして認められます。キャリバー400はその基準の11倍の磁気に晒されても基準で認められる日差の3分の1しかなく、まさに高耐磁性を誇れるものです。


時間に注意を向ける
オリスのケン・ローレントがキャリバー400キャンペーンの背景にあるクリエイティブな視点を説明します。

――ケン、あなたのことについて教えてください。
『僕の専門は写真でした。クリエイティブディレクターとして、その経験を活かすことであらゆるものに対する純粋な好奇心を概念化できています。でも、何より様々な素材を使って表現することが大好きです。』

――いつオリスに入社したのですか。また、あなたの役割はなんですか。
『5年前にクリエイティブディレクターとして入社して、視覚言語による表現でブランドビルディングをしてきました。』

――あなたに影響を与えた人やその影響について教えてください。
『僕はいろいろなものに興味を持っていますが、仕事では自然や建築からイメージを得ます。自然のデザインの完璧さに感動しますし、優れた建築デザインには人工物としての完成度があると思います。そういうものの本質から物語を表現するアイデアを得ることが出来ると思います。』

――オリスのキャンペーンはどのように企画するのですか?
『先ず、製品の内面にある特質を基にします。歴史であったり、素材であったり、イノベーションや時計のデザインの場合もあります。それぞれの魅力を活かすことに注力します。クリエイティブでありながらも正直さを大切にして、楽しいキャンペーンにするために努力します。時計の部品を拡大したビジュアルなども、機能や仕組みを楽しむためのものです。』

――チームで作るのですよね?
『勿論です。チームで協力しなければ不可能です。すべては素晴らしい時計のデザインから始まるのです。オリスは独立企業なので、それぞれの役割を通じて全員が親しい関係で協力し合います。キャンペーンは製品にエモーションを付加する役目を担うもので、時計とその背景のストーリーを結びつけることが僕の楽しみです。』

「秘密のドアを開けて、
時計内部のデザインを
体感して楽しんでもらお
うと思いました」

――競争の激しい市場で、オリスを際立たせる物語をつくるのは難しくないですか?
『誠実に、かつ好奇心を持って取り組めば間違うことはないと思うし、個性をつくることはできます。オリスの強みはしっかりした時計づくりの技術と、多様性を受け入れる姿勢です。僕たちがすべきことはそのストーリーを多くの人に届けることなのです。』

――プロパイロットキャリバー400のキャンペーンビジュアルの背景にあるストーリーは何ですか。
『秘密のドアを開けて、時計内部のデザインを体感することを可能にしたかったのです。ハビエル・コルベロの御殿に人と同じサイズの時計パーツを配置することで、ムーブメントの中を歩くような感覚を味わってもらうというアイデアです。コルベロは建築物で詩を表現するという独特の手法を取ります。これがプロパイロットキャリバー400の素晴らしいデザイン、メカニック、機能であり、人々を笑顔にする力に通じるものなのです。』

――プロパイロットキャリバー400が体現するものは?
『オリスの個性であり、独立性と、常に自分で道を切り開く姿勢、そして美しい機械式時計を身近なものにする能力です。
オリスに今後期待できることは何ですか。機械の仕組みについての洞察によって、メカニックとデザインのマリアージュをつくること。そして前人未到の道を開拓することです。』




【仕様】
プロパイロットXキャリバー400
[特長]
オリス伝統のアビエーションシリーズと機械式の楽しさにインスピレーションを受けた、プロパイロットX キャリバー400が登場。39mmのチタン製ケースには、耐磁性に優れた5日間パワーリザーブの自社製自動巻きムーブメントを搭載。10年保証付き。オリスの新しいアイコンです。

400 7778 7153 7 20 01 TLC


400 7778 7155 7 20 01 TLC


400 7778 7158 7 20 01 TLC


ケース :マルチピース チタンケース、サンドブラスト仕上げ
サイズ :39.0mm径
ダイアル :グレー、ブルー、サーモン
蓄光材 :スーパールミノバ®加工の針とインデックス
トップガラス :サファイア、両面ドーム型、内面反射防止コーティング
ケースバック :チタン、サンドブラスト仕上げ、ねじ込み、シースルーサファイアガラス
オペレーティングデバイス :チタンのねじ込み式、リューズ、リューズプロテクション
ブレスレット :チタン ブレスレット、オリス特許取得のリフト式フォールディングバックル
防水 :10気圧(100m)

[ムーブメント]
ナンバー :Oris キャリバー400
ファンクション :時分秒針、6時位置に日付表示、デイトコレクター、ファインタイムデバイス、ストップセコンド
精度 :-3~ 5秒/日(COSC基準範囲内)
追加機能 :高耐磁性
ワインディング :自動巻き
パワーリザーブ :120時間
保証* :MyOrisに登録すると、時計とムーブメントともに10年間に延長保証されます。オーバーホール推奨期間10年、防水チェック推奨期間5年。

価格 :528,000円税込
発売日 :2022年4月

*延長保証 MyOrisに登録すると、オリス自社製キャリバー110-115搭載した全てのオリスウォッチを合計5年間保証
します。更に、セリタ製ムーブメント搭載のオリスウォッチもMyOris登録により合計3年間保証します。





【お問い合わせ】
オリス・ジャパン
東京都中央区銀座4丁目3-14
Tel: 03-6260-6876
info.jp@oris.ch