オリスより「ヘルシュタインエディション2022」発表~オリスの誕生日6月1日を記念するモデル

 From : ORIS (オリス)


ヘルシュタインエディション2022


オリスの誕生日6月1日を記念して、ヘルシュタインエディション2022を発表します。
1990年代後半のフルスチールモデルをベースに、オリスのキャリバー690ワールドタイマーを搭載した、250本限定のヘルシュタインエディション2022はオリスの歴史とブランドの特質である「楽しさ」を讃えるものです。フルスチールアイコンのリバイバルで、1990年代に登場した画期的なムーブメントを彷彿するモデルです。




ヘルシュタインへの道
オリスは1904年に、スイスのヘルシュタイン村で創業しました。バーゼルから近いのですが、伝統的なスイス時計の生産拠点からは遠い場所です。その土地が今でもオリスの特徴に影響を及ぼしています。

私たちの性質は少なからず出身地に影響を受けるものです。国や都市、街や村など、生まれた土地はその人の一部です。オリスはスイスの田舎、ヘルシュタイン村で1904年6月1日に産声を上げました。それから118年の間、この美しい村がオリスを作り、導いてきました。
ヘルシュタインがオリスにどんな影響を与えてきたかを理解するには、創業当時を振り返る必要があります。オリスを創業したのは、スイスのフランス語圏で時計づくりの中心地ル・ロックルから来た、2人のパイオニア精神あふれる時計師でした。スイスのドイツ語圏の都市バーゼルを発展させていた工業振興を時計づくりに採用する構想を持っていました。自分たちが培ってきた技術と、当時最新のテクノロジーを融合すれば、世界中の人々に高品質なスイス時計を届けることが出来ると信じていたのです。それは当時としては、型破りなやり方でした。近くを流れる小川の名前をもらって名付けたオリスは、独自の道を歩みます。

それだけではありません。ヴォルデンブルグ渓谷に囲まれた、大変美しい景観のヘルシュタインは、そこで働く人々を魅了し、インスピレーションを与えます。
創業者のビジョンは118年が経ったいまでも生きています。私たちにインスピレーションを与え続け、サステナブルな戦略を喚起させる渓谷は、今でもオリスの拠点です。ヘルシュタインはオリスのホームランドです。それを記念する、ヘルシュタインエディションの第3弾目を発表します。


特別なモデル
ヘルシュタインエディション2022は、1990年代後半に発表された、画期的な機械式時計のリバイバルです。



オリスの118回目の誕生日を記念するのは、1998年に発表されたフルスチールのワールドタイマーにインスパイアされた、オリスがその1年前に開発した画期的なムーブメントを搭載したものです。
ワールドタイマーの名で知られる、オリスのキャリバー690は、ケース脇のプラスとマイナスのボタンを使って1時間単位で時間を調整できる、当時世界初のムーブメントでした。日付をまたいで時刻を変更すると、日付も連動して変わる画期的な仕組みです。3時位置にホームタイムを表示します。

1990年代後半はオリスにとって激動の時でした。1970年代から80年代にかけて数百ものスイス時計メーカーが廃業に追い込まれた、あのクォーツショックを乗り越えて、実用的な機能を次々に開発していたのです。フルスチールのワールドタイマーは、オリスだけでなく、スイス時計業界にとってのランドマークになりました。
オリスのアイコンを忠実に再現したヘルシュタインエディション2022は、250本限定です。36.5㎜のステンレススチールケースに、3連のステンレススチールブレスレット、ブルーのダイアルに、赤いプラスとマイナスのシンボルを配しています。ムーブメントはオリスのキャリバー690です。


1990年代のスピリット
オリスの共同経営責任者ロルフ・スチューダーが、ヘルシュタイン エディション2022と、それから得るインスピレーションについて語ります。



――ロルフ、この2年間は時計業界にとって特別な期間でしたが、オリスはいかがでしたか?
『昨年はオリスにとって良い年でした。キャリバー400シリーズをいくつか発表できました。キャリバー400は現代社会に生きる人々のために開発したものです。当社は気候中立の認定を受け、最初のサステナビリティレポートを発行することもできました。ずっと続けているチェンジ・フォー・ザ・ベター活動の一環でもあります。そして、昨年ジュネーヴのウォッチ&ワンダーに初出展しました。オリスの、オープンで飾り気のない、イタリアの広場のようなピアッツァ・コンセプトは大成功でした。3年ぶりに国際的なイベントでオリスの価値観を披露する機会を得ました。当社は人々に楽しみを提供することを目指しており、オリスや機械式時計について楽しそうに話す皆さんを観られたのは素晴らしいことでした。ご来場くださった皆様に感謝申し上げます。
ヘルシュタインエディション2022はシリーズの3つ目です。1904年6月1日に創業した、オリスの誕生日を記念するものです。この渓谷で誕生し、育ってきたオリスへの誕生日プレゼントでもありますが、地域への感謝を表すものでもあります。ヘルシュタインエディションにはいつもちょっとした茶目っ気があり、物語を伝えるものです。例えば、オリスベアが刻印されるのはこのシリーズだけです。オリスベアはオリスの物語の語り部でもあり、温かみ、喜び、独自の道を歩む姿勢を伝えるものでもあります。』

――これまでのヘルシュタインエディションはどのように受け入れられましたか?
『毎年恒例のリリースとして受け入れられて、楽しみにしている方もいらっしゃいます。正直なところ、ヘルシュタインエディションの基準に見合うアイデアをひねり出すのは結構大変です。オリスの歴史と、地元への感謝を表現しなければなりません。オリスファンの皆さんに喜んでいただけると嬉しいです。』

――何故ヘルシュタインエディションは僅か250本しか生産しないのですか?
『良い質問ですね。多くの方々に持っていただきたいし、たくさん売れるのは嬉しいことです。でも、どなたにもお求めいただけると言いながら、250本しかありません。オリスファンの為の特別な時計だからです。ヘルシュタインエディションはオリスの心髄に触れることが出来るものと言っても過言ではありません。
ヘルシュタインエディション2022は新しい方向を示すものです。なぜ、今更フルスチールの時計をつくるのでしょう? 実を言うと、フルスチールのワールドタイマーは、私がオリスに入社するずっと前から個人的に大好きだった時計です。そして、そのデザインが過小評価されてきたと思うのです。ムーブメントも気に入っています。時計業界のランドマーク的存在です。2014年に発表したキャリバー110以前では、キャリバー690はオリスの最も複雑なムーブメントでした。だから特別なのです。オリスの心髄を表す、機能的で、実用的な、美しい、機械式時計です。フルスチールは、1990年代の実験的デザインを受け継ぐものでもあります。ランボルギーニディアブロを思い浮かべると、楽しい気分になるでしょう? フルスチールもそうです。1990年代は今よりずっと自由な時代でした。今みたいにすべてがコネクトされていたわけでなく、お互いに対しても、仕事や社会に対しても、もっと寛大でした。今となっては失われた価値観ですが、それを取り戻すような時計をつくりたかったのです。オリスの価値観です。』

――フルスチールは今後も継続しますか?
『今回特別に復活させたもので、このまま継続していくつもりはありません。でも、絶対ないとは言えませんね。』

――オリスベアがケースバックに戻ってきました。どういう意味を持つのでしょう?
『人を惹きつける力があります。オリスベアが嫌いな人はいないでしょう?人々に微笑みをもたらす、つまりオリスの目的を果たしてくれます。ベアには地位も名誉もありません。ただ、温かみがあるだけです。』



――オリスは1904年以来、ずっとヘルシュタインで操業してきました。共同経営責任者としてそれから感じることは?
『先駆者たちの経営理念や、困難を乗り越えてきた努力や経験を実感できます。前任者たちは、自分の為ではなく、常にブランドのために働いてきたということを感じ、そのレガシーを引き継いでいく責任を感じます。』



【仕様】
ヘルシュタインエディション2022

[ケース]
マルチピースステンレススチール
サイズ :36.5ミリ径
ダイアル :ブルー
畜光材 :スーパールミノバ(インデックス、数字、針)
トップガラス :サファイア、フラット、内面反射防止コーティング
ケースバック :ステンレススチール、ねじ込み、特別刻印
オペレーティングディバイス :ステンレススチール製ねじ込み式リューズ、プッシュボタン
ブレスレット :マルチピースステンレススチール ブレスレット、フォールディングクラスプ
防水 :5気圧(50m)

[ムーブメント]
ナンバー :Oris 690
ファンクション :時分針、1時間単位の時刻調整機能、9時位置にスモールセコンド表示、6時位置に第2時間帯及びデイ&ナイト表示、瞬間デイト変更、デイトコレクター、ファインタイミングデバイス、ストップセコンド
ワインディング :自動巻、両側回転レッドローター
パワーリザーブ :38時間
スペシャルエディション :木製スペシャルボックス付き



価格 税込550,000円
発売日 2022年6月


【お問い合わせ】
オリス・ジャパン
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