ジャガー・ルクルトがフランス人ビジュアルアーティスト、ギヨーム・マルマンの新たなアートインスタレーション『PASSENGERS: THROUGH TIME』を公開

 From : JAEGER-LECOULTRE (ジャガー・ルクルト )





ジャガー・ルクルトがフランス人ビジュアルアーティスト、 ギヨーム・マルマンの新たなアートインスタレーション『PASSENGERS: THROUGH TIME』を公開


今年のテーマである時間計測の起源といえる天体現象を讃えた『ステラー・オデッセイ』のハイライトの1つとして、ジャガー・ルクルトはフランス人ビジュアルアーティストのギヨーム・マルマンに依頼した新しいアートインスタレーション『PASSENGERS: THROUGH TIME』を展示します。


長年に渡って、ジャガー・ルクルトは、アートコミッションシリーズや時計製造業以外の世界レベルの工芸家たちとのコラボレーションを通じて、時計製造とアートの関係性を深め、その創造的および文化的な宇宙を拡大してきました。ジャガー・ルクルトの時計製造における技術革新の偉大なる歴史に従って、これらのコラボレーションでは思いもよらない表現方法を探求するアーティストたちに焦点を当てています。

ギヨーム・マルマンはその作品において、光、音、動きを用いて複雑で刺激的な関係性を提示し、彫刻、空間、時間などの従来の概念を再定義しています。それは、目に見えないものの美しさや物理法則を想起させます。そこでは、音と光を組み合わせて映像と物語の新しい世界が作り出され、見る者は別の地平へと連れ出され、難解な疑問が投げかけられ、熟考と内省が促されます。その真の魅力は、見る者を圧倒する超越的な効果にあります。

ギヨーム・マルマンは自身の作品について次のように述べています。
「私は、概念的かつ技術的なアプローチを実現しようとしています。常に新しいツールを探して実験しています。私たちが生きている現代は、大きな助けとなります。光について取り組む時、そこには常に科学的、芸術的だけでなく哲学的、神秘的な問題が立ちはだかります。多かれ少なかれ、私の作品は1950年代以降のヴィクトル・ヴァザルリやフランソワ・モルレなどの芸術家によって始められた探求を受け継ぐものだと 思っています。現代的なツールを使って、光が作り出す抽象的な形、動き、または停止を表現したいと思っています。また、ギャラリーから作品を解放し、パブリックスペースに展示することで新たな広がりを見つけたいとも思っています。」

技術的に高度なツールとデジタルメディアを使用しながらも、ギヨーム・マルマンの作品は常に現実(リアリティ)を表現しています。地球、建築、物理学のパラダイム、そしてこのジャガー・ルクルトから依頼された新たな作品での天体現象などのテーマを通じて彼が明らかにするのは、自然とテクノロジーの関係性における現代のアンビバレンスです。



「ギヨームと仕事ができて光栄です」と、ジャガー・ルクルトCEOのカトリーヌ・レニエは述べています。「彼の作品がイマジネーションを刺激し、畏怖と驚きの感覚を作り出す方法は、我々が夜空を見て星や惑星の動きに思いを巡らせるときに感じる感覚を的確に捉えています。そういった意味で、彼のシステムに付随するエレガンスや根源的な複雑さは、時計製造と相通ずるところがあると思っています。まさにそのような意味で時間を探求するという点で、『PASSENGERS: THROUGH TIME』は、ジャガー・ルクルトの今年のテーマであるステラー・オデッセイを見事に表現していると思います。」

ギヨーム・マルマン
フランスで生まれたギヨーム・マルマンは、リヨン第2大学に入学し、その後ARFIS Écoleで映画、オーディオビジュアルメディア、デジタルメディアを専門に学びました。ごく初期から音楽やパフォーミングアーツの分野と結びついてきた彼の作品は、古典的な物語の形態や伝統的な舞台装置を飛び越え、ビジュアルクリエーションを刷新しています。実験映像製作者たちから多大な影響を受けたギヨーム・マルマンは、映像や音、リズム、コントラスト、ゆっくりと動く人物の間で共有される言語、新しい知覚文字を探求しています。



この新しい言語を開発するために、マルマンの作品は3D彫刻や建造物のマッピング、写真やスクリーンプリントへの投影、動く体や、スモークを含むものになっています。パブリックスペースにおける彼のイマーシブな作品には、建築家、ミュージシャン、照明デザイナーなどが関わっており、触れることができないものに形を与え、目に見えない美しさや数学がベースとなった現実(リアリティ)に瞬間的に近づくことを可能にしています。技術的に高度なツールとデジタルメディアを使用しながらも、ギヨーム・マルマンの作品は常に現実(リアリティ)を表現しています。彼は地球(Around the Island)、気象現象(Après-nous le Déluge)、建築(Raster)、物理学におけるパラダイムの変遷(Timée)などをテーマとして取り上げてきましたが、そこで表現しているのは自然とテクノロジーの関係性における現代のアンビバレンスです。


『PASSENGERS: Through Time』
ジャガー・ルクルトとのパートナーシップによって、ギヨーム・マルマンは高い評価を受けたインスタレーション『Passengers』にまったく新しい章を書き加えました。こうして作られた第2章が、天空および天体観測をテーマにした『PASSENGERS: Through Time』です。これは、相対性理論で説明されている時間、空間、光の関係性を「乗客」であるビジターたちに探求してもらうものです。

「このプロジェクトでは、天空の観察と時間の測定の関係性を認識できるようにしました」とギヨーム・マルマンは述べています。「天文学者や時計職人たちと意見を交換し、時間と空間の結び付きを表現したアートインスタレーションを作り上げました。各展示会場の地理座標、太陽暦および太陰暦、タイムテーブルに従って設定されたプログラムによって、ビジュアルおよびサウンドコンテンツは常に変化し続けます。このインスタレーションでは、反射を利用したキネティックデバイスを介して、我々が主役となって時空の旅を知覚することができます。」

『PASSENGERS: Through Time』の計画段階から、ギヨーム・マルマンとIPAG(Institute of Planetology and Astrophysics of Grenoble)は何度も協議を重ね、現代の知識を踏まえて時間と宇宙の関係性を特定し、これをモデル化することに成功しました。この段階で収集したデータを再現するために生成プログラミングを使用して、壮大で創意工夫に富んだ独創的な環境を作り上げました。これによって、目に見えないものの美しさや数学がベースとなった現実(リアリティ)に瞬間的に近づくことができます。



通り抜けができるカプセル内に設置されたキネティックデバイスを介して、ビジターはビジュアルおよび音の動き、無限の反射、目がくらむような視点を体験することができ、それぞれが主役となる星の旅へと誘われます。乗客となったビジターは、宇宙の広大さを表現したこれらの光、音、動きの複雑で刺激的な相互作用によって、時間とは何かという根源的な問題について考えさせられることになります。

『PASSENGERS: Through Time』は、『ステラー・オデッセイ』展に欠かせない要素として世界各国を巡回する予定です。そのコンテンツは、各展示会場の太陽暦と地理座標に合わせて常に変化し、その場所のその時刻の天体現象をリアルタイムで表現します。



【お問い合せ】
ジャガー・ルクルト コンタクトセンター
TEL:0120-79-1833
営業時間:平日の月曜から金曜 11:00~19:00



[ステラー・オデッセイ]
2022年、ジャガー・ルクルトは、人類が時間を計測する方法のまさに原点となった天文現象にオマージュを捧げます。シンプルな形状のムーンフェイズ表示から、極めて複雑な永久カレンダー、均時差、星図、交点月周期、近点月周期に至るまで、天文学的な機能は、マニュファクチュール創設時から、ジャガー・ルクルトが誇る複雑時計のポートフォリオにおいて重要な役割を担ってきました。太陽、月、恒星を用いた3種類の時間単位をすべて習得したジャガー・ルクルトの時計職人たちは、絶えず革新を続け、天文現象を表示するだけでなく、予測まで行う極めて高度で正確な機構を製作しています。今年、ジャガー・ルクルトは、体験型展示会や一連のテーマ別イベントを開催するステラー・オデッセイを開始します。ビジュアルアーティストやミクソロジスト(バーテンダー)とのインスピレーションに溢れたコラボレーションや、Atelier d’Antoine(アトリエ・ド・アントワーヌ)における、天空がテーマの「ディスカバリーワークショップ」といった魅力溢れるプログラムも開催されます。ステラー・オデッセイでは、宇宙の神秘が、腕から覗くマイクロメカニカルの驚くべき技術の世界へといかに昇華されたかご覧いただけます。