ブランパンが "フィフティ ファゾムス 70 周年 第2 幕": 「テック ゴンベッサ」を発表

 From : BLANCPAIN (ブランパン )




フィフティ ファゾムス 70周年 第2幕: テック ゴンベッサ



ブランパンは、「タマタロア」ミッションが行われているフランス領ポリネシアのランギロア環礁から、フィフティ ファゾムスの70 周年を引き続き祝います。ブランパンは、現代のダイビングの技術要件を満たす新作モデルを発表し、世界初のモダンなダイバーズウォッチの歴史に新たな章を刻みました。




ブランパン社長兼CEO のマーク・A・ハイエックと、「ゴンベッサ」プロジェクトの創立者であるローラン・バレスタ氏が共同開発した「テック ゴンベッサ」は、潜水時間を3 時間まで測定することを初めて可能にした計器です。この発表は、「ゴンベッサ」10 周年を記念します。このイニシアチブは2013 年に発足し、ブランパンは発足時からこのプロジェクトの創設パートナーとなってその設立を支援しました。これはまた、ブランパンのダイバーズウォッチコレクションの新たなラインの発表でもあります。


今から70 年前、ひとつのアイコンが誕生しました。
それが「フィフティ ファゾムス」です。世界初のモダンなダイバーズウォッチとなり、時計製造の世界に革命をもたらしたこの時計は、スキューバダイビングに情熱を注いでいた当時のブランパンCEO、ジャン= ジャック・フィスター がデザインしました。
当時は黎明期であったこの分野のパイオニアであったフィスターは、海中での経過時間を把握することが不可欠であることに気付きました。自らのニーズを満たすために彼が作ったこの計器は、すぐにオーシャン コミュニティに受け入れられ、エリートダイバーや水中探検家たちの信頼できるパートナーとなりました。フィフティ ファゾムスはダイビングの安全性を向上させることによって、このスポーツの発展に貢献し、海洋世界の探査を活性化しました。



フィフティ ファゾムス70 周年を記念する年である2023 年、革新的なアニバーサリーダイバーズウォッチの発表によってフィフティ ファゾムスが新たに生まれ変わります。1950 年代以降、ダイビングは大きな進化を遂げており、とりわけ潜水時間が際立って長くなりました。1953 年のフィフティ ファゾムスは、ジャン= ジャック・フィスターや当時の多くの熟練ダイバーの要求を満たしていた一方で、水中で数時間を過ごすことができる現代のダイバーたちは、計時に関して新たな要求があります。これはまさに、現在のブランパン社長兼CEO にも当ては
まります。彼もまた、スキューバダイビングに情熱を注いでおり、何年にもわたり非常にテクニカルなリブリーザーダイビングに慣れています。
彼は、1953 年のフィフティ ファゾムスのかけがえのない遺産だけでなく、何よりまず自身の経験を活かし、ダイバーであり水中写真家、海洋生物学者でもあるローラン・バレスタ氏とともに、新たな機械式計器のデザインに取り組みました。苛酷なダイビングを行うすべてのダイバーのニーズを満たすことを目的とし、長時間の深海ダイビングで調査作業を行う「ゴンベッサ」プロジェクトのメンバーたちとともに取り
組みを開始しました。彼ら、深海の冒険家たちは、ブランパンの支援のもと、数年におよぶ「タマタロア」ミッションで協力していました。フランス領ポリネシアの巨大シュモクザメ「ヒラシュモクザメ」の生態研究に専念するこのプロジェクトは、マーク・A.ハイエックやローラン・バレスタ氏などの情熱的な深海ダイバーたちの委員会が指揮を執っています。

ランギロア環礁でのテクニカルダイビングを通じて、この種の生物に関する観察と情報収集が継続され、その保全に向けた管理策の実施に貢献することを目的としています。



このような背景から、フィフティ ファゾムス コレクションに追加された最新モデル「テック ゴンベッサ」ウォッチが初公開されました。このモデルは、潜水時間、または、飽和システムから出るまでの時間を最長3 時間まで測定できるようにデザインされています。
5 年前に2 人のダイバーによって開発されたこの時計は、広範なテストが行われました。着想から1 年後の2019 年、ブランパンは、ムーブメントと逆回転防止ベゼルという2 つの重要な要素を皮切りに、プロジェクト開発を開始しました。従来のダイバーズウォッチと異なり、フィフティ ファゾムステック ゴンベッサのベゼルは3 時間目盛りを搭載しています。
そのベゼルは、3 時間で1 周する特別な針と対応しており、針の素材と色(グリーンに発光するホワイトの発光塗料のコーティング)はベゼルのマーカーとマッチしています。マーク A. ハイエックとローラン・バレスタ氏が共同で開発したこの計器は、特許を申請しています。



それは、70 年間フィフティ ファゾムスを究極のダイバーズウォッチとあらしめている、変わらぬ信頼性と堅牢さの基準をベースとする自動巻ムーブメント13P8 の中核です。ベゼルとムーブメントの組合せを決めた次は、深
海に対応するように設計された、この新しい時計の外観に取り組みました。
フィフティ ファゾムス テックゴンベッサは、独自の技術的特徴を示しつつ、フィフティ ファゾムスのように見える必要がありました。
この大筋は決まっていましたが、実現するには巧妙な技が必要でした。それゆえ、ブランパンのデザイナーたちは、ベゼルのインレイに、従来のサファイアではなくブラックセラミックを選択しました。インレイに急なカーブをつけ、ダイヤルに向かって傾斜させることにしました。視覚的なゆがみがない球面のクリスタルによってダイヤル表示の視認性を最適化しました。暗闇で最高の視認性を確保するため、ダイヤルには新しい仕上げであるアブソリュートブラックが施されています。その組成は光の約97%を吸収します。同様に、アワーマーカーは発光塗料
を塗布したブロック形で植字されています。今回はブルーに発光するオレンジで、時刻に関する情報とダイビング時間に関する情報を区別するために時針と分針に採用されたカラーコードです。

ケースにはグレード23 チタンが選択されました。ブランパンの最近のコレクションに採用されたグレード23 チタンは、グレード5 ELI(extra lowinterstitials)とも呼ばれ、最高純度のチタンです。
グレード23 チタンは並外れた強度に加え、抗アレルギー性で、非常に軽量な点が特徴です。この素材は、快適な着用感をもたらし、直径47mm にもかかわらず手首に重さをほとんど感じさせません。

特にこの時計は、ブランパンで初めてラグがミドルケースの内側から中央に固定され、ブレスレットが取り付けられています。30 気圧(約300m)防水のケースには、ヘリウムバルブが付いています。加圧室での飽和潜水の間、ヘリウムが時計の内部に侵入します。減圧の過程でヘリウムバルブを緩めると、ヘリウムの排出が促進されます(この操作は時計の防水性に影響ありません)。ヘリウムバルブの溝は、時刻を合わせたり巻き上げたりするリュウズと同一デザインです。このリュウズで時、分、潜水時間の針を同時に設定できます。すべてのフィフティ
ファゾムスのタイムピースと同様にねじ込み式です。



新たな台形デザインのリュウズガードにより、ラグとビジュアルデザインが統一されています。
ケースバックには何も残っていません。ミドルケースの下部は、他のフィフティ ファゾムス モデルの特徴である丸みを帯びた「バシーヌ」ではなく、面取り加工が施されています。ケースバックにねじ込むための溝も堅牢性を考慮して変更されました。
調査探検「ゴンベッサ」のロゴが刻印されたアンスラサイトカラーのローターは、3 つの大きな開口部が際立つ革新的な形状で、開口部越しにムーブメントを眺めることができます。ブラックのラバーストラップは、ラグの後ろにねじで留められています。ストラップの内側には形状が長期間変形しないようにチタン製の補強部品が取り付けられており、テクニカルダイビングスーツの上から時計を着用するためのエクステンションが付属しています。非常に幅広で人間工学に基づいたピンが付いたバックルは、時計を確実に固定し、エクステンションを簡単に留め
られるデザインです。



フィフティ ファゾムス テック ゴンベッサは、防水性と耐衝撃性を備え、リサイクルできて構成も変更できる特別なPeli ™ プレゼンテーションボックスに収められます。このケースには、時計置き、ストラップエクステンション、トラベルポーチ、拡大鏡、ディバイダー(仕切り)および切削工具一式が収納されており、将来の使用に合わせて仕切りを変更することができます。
テック ゴンベッサのすべてのディテールは順調に組み合わされたように見えますが、実際は、生活の状況におけるさまざまなテストの結果から数え切れないほどの調整を行いました。マーク・A. ハイエックは個人的に、時計の試作品を数種類、ダイビング中に試用しました。ローラン・バレスタ氏や調査探検「ゴンベッサ」のダイバーたちも同様であり、進化を続ける時計をテストしました。4本の試作品が、「ゴンベッサV」および「ゴンベッサVI」ミッションの一部として約50 日間、水深120m において潜水技術者らに着用されました。それぞれ2019 年と2021 年に地中海で実施されたこれらの探検は、飽和潜水と閉鎖式リブリーザーを使ったダイビングを初めて組み合わせました。どちらの場合も、ダイバーたちは5 平方メートルの加圧室で丸1 ヶ月間過ごしました。彼らは毎日、加圧室から出て深海を探検し、ヘリウムバルブのいくつかのバーションをテストしました。

フィフティ ファゾムス テック ゴンベッサは、「ゴンベッサ」のダイバーたちの最も厳しい要件を満たしており、彼らはこの時計を探検の公式タイムピースとして採用しました。この発表は、フィフティ ファゾムスの70 周年を記念し、ブランパンとローラン・バレスタ氏の10 年間のコラボレーションを確かなものにします。彼らの「ゴンベッサ」プロジェクトは、ブランパンが創設パートナーとして参加して2013年に発足しました。また、フィフティ ファゾムス コレクションにこの計器が加わることは、新たなラインであるフィフティ ファゾムス テックの始まりでもあります。このラインには、テクニカルダイビングに捧げられたすべてのブランパンの時計が加わります。


【仕様】
フィフティ ファゾムス テック ゴンベッサ
Fifty Fathoms Tech Gombessa
Ref.5019-12B30-64A

[特長]
ブラック・セラミック・インレイ付き逆回転防止3時間計ベゼル、グリーン発光のホワイト・ルミネセンス・マー カー付き。3時間の潜水時間針と3時間スケールベゼル
アブソリュート・ブラック・ダイアル
ブルーに発光するオレンジ色のブロック型アップリケ
ヘリウム・バルブ ∙
ケース中央の内側から取り付けられたセントラル・ラグ
エクステンション付き一体型ブラック・ラバー・ストラップ
自動巻き

[ケース]
サテンブラッシュ仕上げチタン製
サイズ:47.00 mm径/14.81 mm厚
防水性:30 bar
ガラス:球面サファイア・クリスタル、サファイア・クリスタル 


[キャリバー]
13P8
キャリバー・サイズ:5.65 mm厚/30.60 mm径
パワーリザーブ:120時間
石数:35石
部品数:204

税込価格:3,872,000



【お問い合わせ】
ブランパン ブティック銀座
電話番号:(03)6254-7233
Website: www.blancpain.com




[フィフティ ファゾムス]
1953 年に発表された「フィフティ ファゾムス」は、世界初のモダンなダイバーズウォッチです。水中探索のニーズに応えるために一人のダイバーによって開発されたこの時計は、世界中のダイビングのパイオニアやエリート海兵隊にプロ用計時装置として選ばれました。高い防水性、堅牢な二重密閉構造のリュウズ、自動巻ムーブメント、発光表示とのコントラストが美しいダークダイヤル、逆回転防止ベゼル、耐磁性を備えるフィフティ ファゾムスは、ダイバーの海中ミッションに欠かすことのできない計器となっています。
フィフティ ファゾムスがダイバーズウォッチの原型としての地位を確立する要因となった重要な特徴が、時計産業全体に対して、このようなタイムピースのアイデンティティを定義し続けます。過去の証人であり、同時に未来をしっかりと見据える現代のフィフティ ファゾムス モデルは、堅牢性と信頼性に定評のある現代的なムーブメントを搭載しています。このモデルは、ダイビングやそのリスク、必要装備に関するブランパンの長年にわたる経験がもたらした多数の技術革新を搭載しています。
フィフティ ファゾムスは、スキューバダイビングと海洋世界の探査の発展に重要な役割を果たしてきました。過去70 年の間、ブランパンがオーシャン コミュニティと一貫して強化してきた関係が、このモデルによってより密接で強固なものになります。フィフティ ファゾムスは、ブランパンの海洋保全への取り組みを促進します。