H.モーザーを傘下に持つ メルブ リュクス(MELB LUXE) がアジェノー(AGENHOR)とのパートナーシップを強化

 From : H. Moser & Cie. (H. モーザー)


H.モーザーを傘下に持つ メルブ リュクス(MELB LUXE) がアジェノー(AGENHOR)とのパートナーシップを強化


アジェノー社(Agenhor SA(Atelier GENevois d’HORlogerie))と、メルブ リュクス(MELB Luxe)グループ(H.モーザー、オートランス、プレシジョン・エンジニアリング社が所属)は、メルブ リュクスがジュネーブの有名な時計工房であるアジェノー社に出資することで両社のパートナーシップをさらに強化することを発表しました。今回の少数株の取得は家族経営会社のメルブ リュクスによる統合の一環です。


●(左から)メルブ リュクスのオーナー兼H.モーザーCEOのエドゥアルド・メイラン、アジェノー社のニコラス、ローレン・ヴィーダーレヒト兄弟


H.モーザーとオートランス は、系列会社のプレシジョン・エンジニアリング社が供給する調速機構用の部品を含め、ムーブメントの設計、開発、製造までを行う自社一貫製造体制を敷いています。アジェノー社の専門家の技術や知識が必要な場合は、プロジェクトごとに臨機応変に利用することができ、透明性も完全に保証されます。この提携は、互いに尊敬し合う企業間の協業を促進したいという共通の願いの表れでもあります。
メルブ リュクスのオーナーおよび H.モーザーのCEOであるエドゥアルド・メイランは、アジェノー社の取締役会に名を連ねるとともに、自身の起業家としてのビジョンと高級時計に関する深い知識を提供します。


●H Moser&Cie. 6902 1201 Streamliner FlybackChronograph


絆の深化
アジェノー社とメルブ リュクスは、哲学と価値観を同じくし、強固な歴史と確かな基盤を持つ組織です。両社は、規模は違っても、発展と成長の段階にあり、さらに前進したいという意欲は全く衰えていません。またどちらも独立系の家族経営会社で、経営が若い次の世代に移ることで新しい風が吹き込まれつつあります。したがって、これまで築き上げてきた絆をいっそう深化させたいとの思いが生じるのはごく自然なことでした。
ニコラス&ローラン・ヴィーダーレヒト(Nicolas and Laurent Wiederrecht)兄弟が、アジェノー社を共同所有者しており、ニコラスの言葉は注目に値します。

「H.モーザーの活気はもの凄い。H.モーザーとアジェノー社はすでに何年も刺激的な協業を重ね、その間にさまざまな開発を成し遂げたことで、両社の提携、そしてそれぞれのブランドを補い合える関係性は互いの創造性を高めるものであると確信しました。アジェノー社の独立性は保証され、今後も機密を厳守しつつ、既存の顧客および見込み顧客に変わらぬ手厚いサービスを提供します。この戦略的提携によって安定性はよりいっそう確かなものとなります。」

一方、H.モーザーCEO、エドゥアルド・メイランは次のように喜びを語っています。

「今回の株式取得は H.モーザーとオートランスに新たな活動をもたらすものです。大半の権限はヴィーダーレヒト一族の手に残り、アジェノー社は自由に開発を行い、必要に応じていつでもメイラン一族のサポートを受けることができます。私たちが提供するのは財務面の安定性であり、プレシジョン・エンジニアリング社の調速機構です。モジュールやムーブメントの戦略的な供給も保証されます。まさに、関わる者すべてにとってWin-Win の関係です。」


数の強み
大手グループ企業によって全体のルールが決まるような非常に競争の激しい業界において、メルブ リュクスを通してアジェノー社とH.モーザーがパートナーシップを締結することは、戦略的に非常に重要な動きです。両社が共により強く、さらなる創造性を発揮できる革新的で安定した組織となります。互いの協力の下、2つのブランドがその開発に強い関心を寄せるアジェノー社のムーブメントを手始めとして、幅広い活発な開発プロジェクトが展開される予定です。また、メルブ リュクスグループがフランス語圏に支社を持てたことも今回の株式取得のもう一つの大きなメリットです。



[メルブ リュクス(MELB LUXE)]
メルブ リュクスは、伝説的なジュウ渓谷を拠点とする家族経営の独立系グループです。時計製造に関するノウハウと専門性技術を広めることを目的とし、H.モーザー、オートランス、プレシジョン・エンジニアリング社の株式を所有しています。