H.モーザー「ストリームライナー・スモールセコンド」ブルー エナメルを発表~マイクロローターとエナメルダイアルの比類ない組合せ

 From : H. Moser & Cie. (H. モーザー)



マイクロローターとエナメルダイアルを備えたストリームライナー・スモールセコンド~比類のない組み合わせ


ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメルにより、H. モーザーは独自性、性能、クラフトマンシップを融合させたモデルを作り上げました。このモデルは、単なる製品の枠を超えた、上品で洗練された高性能な時計を愛する人々のための芸術作品です。ムーブメントに完璧にフィットするようにライン、プロポーション、サイズが見直されたステンレススチール製ケースの中心部には、H. モーザーの 18 番目の自社製キャリバーが搭載されています。H. モーザーの技術力と美的感覚を具現化したこのモデルは、独立系時計製造ブランドの製品におけるマストハブ アイテムとなるでしょう。



ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメルは、12 気圧防水の39mm径のクッション型ステンレススチールケースモデルで、1920 年代から1930年代にかけて活躍した初の高速列車を思わせる丸みを帯びた美しい曲線を特徴とし、名前もそれに由来します。今回のモデルではプロポーションが一新され、よりすっきりとした伸びやかなラインが際立っています。



これは、新開発のキャリバー HMC 500においてサイズが小型化されたことにより実現したものです。ケースから流れる曲線をつなぐように優雅なアーチを描く一体型ステンレススチール製ブレスレットは、非常に複雑な構造で、有機的形態に基づくきわめて滑らかなラインを備えおり、ブレスレットを構成する個々のリンクは、洗練された繊細さとしなやかな柔軟性を兼ね備えています。



ケースとブレスレットに使用されているスチールを強調するために、H. モーザーはグラン・フー エナメルダイアルを採用しました。「アクアブルー」と名付けられたこのダイアルは、熟練した職人の芸術的な技により、ブランドを象徴する有名なフュメダイアルを新たに解釈したもので、ゴールドのベースに打痕模様を打ち出す作業から始まり、色の異なる3つの顔料を湿らせて細かく砕いてから塗布して濃淡を生み出しています。



一つひとつの顔料を慎重に加え、炉で熱して酸化させ、むらなく溶融させるまでの工程は、熟練のエナメル加工職人であっても細心の注意と途方もない忍耐を要します。



透明感のある「グラン・フー」(高温焼成)エナメルに仕上げるまでに計12回もの焼き入れを行い、ようやく中心から周辺に向かって徐々に色が濃くなるグラデーション効果を備えたフュメダイアルが完成します。こうして生まれるダイアルには、ひとつとして同じ物はありません。



スチールのアプライドインデックスは、ロゴを排したダイアルの縁を際立たせています。2つのセクションに分かれた立体的な時針と分針には、スーパールミノヴァ®を混合した革新的なセラミックベースの素材であるグロボライト®のインサートが配されています。ラッカー仕上げと円形模様が施されたサブダイアルの6時位置にオフセットで配置されたスモールセコンドが、ベースとなるダイアルと美しいコントラストを成しています。



ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメルを駆動する新しい自動巻キャリバー HMC500は100%モーザー、つまり完全自社製で、H. モーザーが21世紀に開発した中で最も小さいムーブメントです。



H.モーザーのCEOであるエドゥアルド・メイランは、このムーブメントの開発を次のように振り返ります。

『私たちの当初の目標は、スリムであると同時に高性能なムーブメントを生み出すことでした。その後、私たちはサイズを最適化するために多くの時間を費やしました。当社の歴史上初めてマイクロローターを採用することにしたのは、それが理由です。このプラチナ製のマイクロローターはボールベアリング上に取り付けられており、ラチェット式両方向巻き上げシステムを備え、約3 日間のパワーリザーブを確保するのに十分な香箱のトルクを生み出します。また、利用可能なスペースに組み込めるような、より小さくスリムな部品と機構を開発する必要もありました。脱進機の性能を低下させることなく小型化することにも成功しましたが、この技術的な偉業は、当社の姉妹会社のプレシジョン・エンジニアリング社の持つ専門知識によって実現したものです。



スペース、トルク、巻き上げシステムに関する課題により、作業は容易ではありませんでしたが、結果として今回の小さなケースのベースとなるムーブメントを作り上げることができました。自社開発またはパートナーであるアジェノー社との共同開発によるモジュールと組み合わせることで、新しいコンプリケーションを導入することも可能になります。キャリバー HMC 500は、きわめて現代的な仕上げのオープンブリッジを備え、伝統的なモーザーストライプとアンスラサイトグレーのコーティングによる装飾が施されています。』



マイクロローターには、ブランドのロゴが誇らしげにあしらわれています。
まさに、疑う余地のない H. モーザースタイルの高級時計です。






【技術仕様】
ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメル
リファレンス :6500-1200
特長:ステンレススチール、アクアブルー フュメダイアル、一体型ステンレススチール製ブレスレット
予定価格:¥5,346,000(税込)/¥4,860,000(税抜)
販売:2024年春頃発売予定

[ケース]
ステンレススチール製、わずかにドーム型になったサファイアガラス
直径:39.0 mm
厚み:サファイアガラスを除いた厚さ:9.3 mm/サファイアガラスを含む厚さ:10.9 mm
・シースルー ケースバック
・「M」で装飾されたねじ込み式リュウズ
・12 気圧防水
[ダイアル]
槌目仕上げのアクアブルー フュメ「グラン・フー」エナメル
・アプライド インデックス
・グロボライト® インサート付きの時針および分針
・ラッカー仕上げと円形模様が施されたスモールセコンド サブダイアル
[ムーブメント]
自動巻キャリバー HMC 500、部分的にスケルトン加工
直径:30.0 mm(13 1/4 リーニュ)
厚さ:4.5 mm
振動数: 21,600 振動/時
・26 石
・ラチェット式両方向自動巻きシステム
・プラチナ製マイクロローター、H. Moser & Cie. の刻印
・パワーリザーブ:約 3 日間
・シュトラウマン® ヘアスプリング
・モーザーストライプ仕上げ
[機能]
・時、分
・6 時位置のスモールセコンド
[ストラップ/ブレスレット]
一体型ステンレススチール製ブレスレット
モーザーのロゴが刻印された3枚のステンレススチール製ブレード付きフォールディング・クラスプ






[H. MOSER & CIE.(H. モーザー)]
H. モーザーは Heinrich Moser により 1828 年に創設されました。ノイハウゼン アム ラインファルを拠点とするこのブランドは現在約 90 名の従業員を擁し、18個の自社製キャリバーを開発、年間に 3,000 個以上の時計を製造しています。H.モーザーは、その姉妹会社であるPrecision Engineering AG(PEAG)を通じて、調速機構やヒゲゼンマイなどの部品を製造しており、これらは自社の生産に使用されるほか、パートナー企業にも供給されています。 Precision Engineering AGは、2012年にモーザーウォッチホールディングスに設立された独立企業であり、エスケープメント用の部品製造を専門としています。
H. モーザーはモーザー家の人間を名誉会長とし、Heinrich and Henri Moser 基金の代表に迎えるという栄誉に浴しています。Heinrich Moser の子孫たちに設立された Moser 基金は、一族の歴史を維持するために機能しており、Heinrich Moser 家が住まうシャルロッテンフェル城に併設の Moser 博物館に収蔵すべき昔のモデルの収集といった役目も担っています。時計製造に関するノウハウとこの分野での専門技術に裏打ちされた MELB Holding はH. モーザー、Hautlence という企業を擁するに至っています。MELB Holding は伝説的なジュウ渓谷を拠点とする家族経営の独立系グループです。