イベントレポート ダヴィッド・カンドー氏 1740 ハーフハンター トゥールビヨン
By : Stella Polare Co., Ltd.※弊社ブログ(トピックス)より転載させて頂きます。
みなさま、こんにちは。
バーゼルワールド2018が終了し、一週間が経ちましたね。
全体のイベント規模は縮小されたとはいえ、今年も独立時計師の各ブランドは渾身の新作品を携えて、たくさんのお客様や業者の方々と濃密な時間を過ごせたようです。
今年弊社は1月にジュネーヴサロン(SIHH)の参加も兼ねて個別に時計師たちに会いに行き、その際にゆっくりお話ができましたのでバーゼル参加は見合わせました。
そのかわり、新作の完成画像が各時計師から届いておりますので、インスタグラムを中心に皆様にお届けしております。
是非ご覧くださいませ!!
弊社インスタグラム
https://www.instagram.com/stellapolare2016/
さて、このバーゼル直前の忙しいときに、完成したてホヤホヤの新作を持って日本に来てくださったダヴィッド・カンドー氏。
イベントの風景をレポートしたいと思います。
今回来日したのはこの二人。
ダヴィッド(左)とお父様のダニエル(右)
実はブランド表記の「D. Candaux 」は、二人の頭文字の「D」をとっているそうで、二人のブランドとも言えます。
スイスの時計作りの伝統を重んじつつ、その技術を現代的な感性で再現した時計を作り上げたいというダヴィッドの想いを、父ダニエルが昔から伝わる伝統技術を伝承することにより実現化している、まさに世代の継承という独立時計師の「難問」を乗り越えているブランドの一つです。
さて、さっそく新作の画像をお見せしましょう。
こちら、「1740 ハーフハンター トゥールビヨン」です。
昨年の 1740 First8 をより洗練された形に磨き上げたようなモデルです。
なんと、全体の風防サファイアガラスが取り除かれ、トゥールビヨンとダイアルのところのみにドーム型のサファイアグラスをセッティング。
古典的な技法の代表格ともいえる「ギヨーシェ彫り」がなんと直に触れる!デザインになっています。
グレード5のチタンケースとプレート等のパーツもチタン製となっているため、羽のような軽さが特徴です。
ダヴィッド氏による作品の解説に、お客様もメディアの方々も様々な質問を投げかけてくださり、ひとつひとつ丁寧にその質問に答えていました。
今回持ってきてくださったのはこの3本。
右:今年の新作、1740 Half Hunter Tourbillon
中央:昨年発表の First 8
左:First 8のローズゴールドケース・MOPダイアルバージョン
ケース裏からは、カンドー氏が独自で編み出した「コート・ド・ソリア」という繊細な仕上げが施されているのが見えます。
チタンプレートにこの時計の技術仕様をレーザーで刻印し、後世にも技術が伝わりまた修復等も問題なくできるように配慮されています。
お父様のダニエル氏は、もとパテックフィリップにて長年時計師を務められた大ベテラン。
現在のように便利なコンピューター等の機械のない古き良き時代に、精巧な時計を作り上げていた経験をたっぷりお話してくださいました。
お父様はとてもお話し好きで、こちらが理解できなくても徹底的にフランス語のみでコミュニケーションを図る(笑)とてもマイペースでおちゃめな一面も。
今回は女性のお客様も多くいらしていただき、独立時計師の世界を存分に味わっていただきました。
また、カンドー氏の時計や、他の独立時計師の作品をドバイ(UAE)で取り扱っている、ドバイウォッチクラブのルノー氏(写真中央)も急遽来日してくださいました。
カンドー氏の工房兼自宅のある「ソリア」という場所は、独立時計師界では巨匠と呼ばれるフィリップ・デュフォー氏と同じ村です。
カンドー氏は現在38歳。
日本の高校にあたる学年からジャガールクルトにて17年間時計師としての腕を磨き、その後独立。
時計の修復をメインとした会社をお父様とともに7年経営し、25年の時計師人生の集大成ともいえる作品を昨年発表しました。
彼の目指すところは、伝統的な時計制作の技法等をしっかりと継承しながらも、現代的な感覚をもって表現する時計師、その先陣に立つというところです。
フィリップ・デュフォー氏やダニエル氏のような指導者が身近にいるという最高の環境で、本物の伝統技法を継承し、作り上げられる作品にはいままでとこれからの独立時計師たちの課題や目標や夢がたっぷりと表現されています。
今回の新作「1740 ハーフハンター トゥールビヨン」のプレスリリースの日本語訳を
弊社WEBサイトのトピックスに掲載いたします。
詳細な技術仕様はそちらをご覧ください。
ブランド腕時計+正規店検索サイトGressive様にも、プレスリリースを掲載していただいております。
またこのイベントの様子及び新作に関する記事が、2つの雑誌媒体にて掲載予定です。
発売が近付きましたら、別途ご案内させて頂きます!
株式会社ステラ・ポラーレ
ステラ・タイムピースギャラリー銀座
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