CVDK リアルムーン ステラ・ネビュラ 到着!
By : Stella Polare Co., Ltd.みなさまこんにちは。
本日、CVDKのリアルムーン ステラ・ネビュラのダイヤモンドなしバージョンが1本到着しましたので、お知らせいたします。
CVDK Real Moon Stella Nebula White Gold Case
今年2017年のバーゼルワールドにて発表させて頂き、もうすぐ1年になりますが、なんとまだ完全完成品としてはこちらが初めての納品なのです・・・。
ダイアル製作に非常に苦労をしましたが、出来栄えは素晴らしいものになりました。
バーゼル発表前の段階で、最初にダイアルパーツとして出来上がった極薄アンモライト宝石は、正確な寸法の数値は共有していたものの、手作業による研磨で微妙なズレがあり、結局使用することができないことが判明。
それでもダイアル製作部門会社が無理矢理挑戦したのですが、結果は5枚中3枚を破損・・・。
最後に残った2枚のうち1枚を使用して、仮の部品を製作し、仮組立の段階で2017年バーゼル発表を迎えました。
その後、CVDKから再度必要な寸法を実現するための採寸キットがKORITEに送られ、マスターカッター(最上級研磨技師)による再度の挑戦の末に、厚みが均等でかつセンターの穴のズレもないなどの諸条件を満たすパーツが完成し、怪我の功名?で当初よりさらに0.2ミリ薄いものにすることができました。(当初1・2ミリから1・0ミリになりました)
寸法チェック用キット
完成パーツを再度ダイアル製作会社にゆだね、破損の無いよう慎重な作業で他のパーツとの接続組立をし、ようやくCVDKのアトリエに戻り、今回1本のみ最終検査を終えて弊社に到着しました。
長い長い道のりでしたが、アンモライトの1枚石で作る時計ダイアルは世界で初めてですので、想定外の事態が山ほどあり、それはそれはたくさんの経験を積むことができました。
アンモライトが破損しやすい宝石で機械での研磨ができないとはいえ、時計製作の世界では、どんなに細かいパーツも手作業で完璧なものを作るということが当たり前のことですが、ジュエリー制作会社ではそのような感覚はあまりなく、どちらかというと、石に合わせて型を作るという考え方なので、大きな文化の違いがありました。
それだけ、ハンドメイドを貫く時計師の技術の高さ、精密さそして凄さを知る良い機会となりました。
CVDKのダイアル製作を担当している会社は、実は某有名ブランドのダイアル製作も担当している会社で、過去すでに某大手ブランドがアンモライトダイアルの時計を作ろうとしたことがあるとのことで、その際にこのアンモライトがいかに繊細な素材であるかということを経験していたそうです。
それでも、力加減や熱・水分などによりアンモライトにダメージを与えてしまうこともあり、高度な技術と時間を要求される作業となりました。
アンモライトは母岩層とともにジュエリーセッティングされることが多く、また表面に特殊な技術でクリスタルを被せ強度を出し、その場合はモース硬度は5~8程度とされますが、その母岩層や保護のクリスタルを限りなく薄く削ってしまうため、本当に奇跡に近い仕上がりなのです。
(モース硬度は宝石の硬さを表す指標でダイヤモンドで10、サファイアで9、エメラルドで8となっています)
この研磨ができるのは、マスターカッターただ一人なため、大量に生み出すことは難しい、非常に貴重な存在なのです。
※繊細な宝石ですがダイアルセッティングされているので、外からの衝撃等で破損する可能性は非常に少ないのでご安心ください。
苦労話はこれぐらいにしておき(笑)再度時計の美しさを動画にてご覧ください。
アンモライトの最大の特徴は、角度によって見える色合いに変化があることです。
特に今回のアンモライト宝石は青みの強い色への変化が現れ、さらに7色の発色バランスも良い石であることがわかります。
アンモライトは、皆さまもよくご存知の「アンモナイト」が主にカナダのアルバータ州の鉱山にて7色に変色し宝石化した非常に珍しいカラーストーンです。
他の場所でも産出されるというデータもありますが、美しいはっきりとした七色の石はこのアルバータでしか産出されないとも言われています。
宝石の性質としてはアラゴナイト(あられ石)と呼ばれる種類に属し、貝ではあるものの、MOP(マザーオブパール)とはまた違った性質を持つ石です。
アラゴナイト自体には、人のご縁を引き寄せるという力や精神性を高める力があるとされ、困難に立ち向かう強い精神力を養ってくれるといわれます。
そして、アンモライトとしては、通常光り輝くことのないものが虹色の輝きを得ているというところから、その人に眠る潜在能力を引き出す力があるとされています。
中国の風水でも幸運の宝石としてそれぞれの色にそれぞれのパワーがあるといわれますね。
アンモライト 原石標本
原石(標本型)はこんなかんじです。
ダイヤモンドベゼル版とのツーショット
アンモライトの宝石層は外側から紫・青・緑・黄色・赤というように、レイヤー状(層)になっています。
外側は空気に触れることで酸化し剥離してしまうことが多いため、紫や青色が残っているものは非常に貴重です。
よくアクセサリーやジュエリーで見るものには赤やオレンジ、緑のものが多い理由は、外側の層に守られ内側の層が残る場合が多いからです。
今回、完成したホワイトゴールドケースバージョンは、すっきりとした印象で、アンモライト宝石の発色がより際立ち上品な美しさを発揮しています。
ローズゴールドケースの完成もとても楽しみにしているのですが、今しばらくお時間がかかりそうですので、到着しましたらまたご案内させて頂きます。
世界限定5本(うちダイヤベゼルはユニークピース)です。
この美しさを是非一度見にいらしてください。
年内は30日(土曜日)午前中まで営業、新年は3日(水曜日)午後から営業いたします。
皆様のお越しをお待ち申し上げております!
HP https://www.stella-polare.co.jp/contents/collection/
IG https://www.instagram.com/stellapolare2016/
本日、CVDKのリアルムーン ステラ・ネビュラのダイヤモンドなしバージョンが1本到着しましたので、お知らせいたします。
CVDK Real Moon Stella Nebula White Gold Case
今年2017年のバーゼルワールドにて発表させて頂き、もうすぐ1年になりますが、なんとまだ完全完成品としてはこちらが初めての納品なのです・・・。
ダイアル製作に非常に苦労をしましたが、出来栄えは素晴らしいものになりました。
バーゼル発表前の段階で、最初にダイアルパーツとして出来上がった極薄アンモライト宝石は、正確な寸法の数値は共有していたものの、手作業による研磨で微妙なズレがあり、結局使用することができないことが判明。
それでもダイアル製作部門会社が無理矢理挑戦したのですが、結果は5枚中3枚を破損・・・。
最後に残った2枚のうち1枚を使用して、仮の部品を製作し、仮組立の段階で2017年バーゼル発表を迎えました。
その後、CVDKから再度必要な寸法を実現するための採寸キットがKORITEに送られ、マスターカッター(最上級研磨技師)による再度の挑戦の末に、厚みが均等でかつセンターの穴のズレもないなどの諸条件を満たすパーツが完成し、怪我の功名?で当初よりさらに0.2ミリ薄いものにすることができました。(当初1・2ミリから1・0ミリになりました)
寸法チェック用キット
完成パーツを再度ダイアル製作会社にゆだね、破損の無いよう慎重な作業で他のパーツとの接続組立をし、ようやくCVDKのアトリエに戻り、今回1本のみ最終検査を終えて弊社に到着しました。
長い長い道のりでしたが、アンモライトの1枚石で作る時計ダイアルは世界で初めてですので、想定外の事態が山ほどあり、それはそれはたくさんの経験を積むことができました。
アンモライトが破損しやすい宝石で機械での研磨ができないとはいえ、時計製作の世界では、どんなに細かいパーツも手作業で完璧なものを作るということが当たり前のことですが、ジュエリー制作会社ではそのような感覚はあまりなく、どちらかというと、石に合わせて型を作るという考え方なので、大きな文化の違いがありました。
それだけ、ハンドメイドを貫く時計師の技術の高さ、精密さそして凄さを知る良い機会となりました。
CVDKのダイアル製作を担当している会社は、実は某有名ブランドのダイアル製作も担当している会社で、過去すでに某大手ブランドがアンモライトダイアルの時計を作ろうとしたことがあるとのことで、その際にこのアンモライトがいかに繊細な素材であるかということを経験していたそうです。
それでも、力加減や熱・水分などによりアンモライトにダメージを与えてしまうこともあり、高度な技術と時間を要求される作業となりました。
アンモライトは母岩層とともにジュエリーセッティングされることが多く、また表面に特殊な技術でクリスタルを被せ強度を出し、その場合はモース硬度は5~8程度とされますが、その母岩層や保護のクリスタルを限りなく薄く削ってしまうため、本当に奇跡に近い仕上がりなのです。
(モース硬度は宝石の硬さを表す指標でダイヤモンドで10、サファイアで9、エメラルドで8となっています)
この研磨ができるのは、マスターカッターただ一人なため、大量に生み出すことは難しい、非常に貴重な存在なのです。
※繊細な宝石ですがダイアルセッティングされているので、外からの衝撃等で破損する可能性は非常に少ないのでご安心ください。
苦労話はこれぐらいにしておき(笑)再度時計の美しさを動画にてご覧ください。
アンモライトの最大の特徴は、角度によって見える色合いに変化があることです。
特に今回のアンモライト宝石は青みの強い色への変化が現れ、さらに7色の発色バランスも良い石であることがわかります。
アンモライトは、皆さまもよくご存知の「アンモナイト」が主にカナダのアルバータ州の鉱山にて7色に変色し宝石化した非常に珍しいカラーストーンです。
他の場所でも産出されるというデータもありますが、美しいはっきりとした七色の石はこのアルバータでしか産出されないとも言われています。
宝石の性質としてはアラゴナイト(あられ石)と呼ばれる種類に属し、貝ではあるものの、MOP(マザーオブパール)とはまた違った性質を持つ石です。
アラゴナイト自体には、人のご縁を引き寄せるという力や精神性を高める力があるとされ、困難に立ち向かう強い精神力を養ってくれるといわれます。
そして、アンモライトとしては、通常光り輝くことのないものが虹色の輝きを得ているというところから、その人に眠る潜在能力を引き出す力があるとされています。
中国の風水でも幸運の宝石としてそれぞれの色にそれぞれのパワーがあるといわれますね。
アンモライト 原石標本
原石(標本型)はこんなかんじです。
ダイヤモンドベゼル版とのツーショット
アンモライトの宝石層は外側から紫・青・緑・黄色・赤というように、レイヤー状(層)になっています。
外側は空気に触れることで酸化し剥離してしまうことが多いため、紫や青色が残っているものは非常に貴重です。
よくアクセサリーやジュエリーで見るものには赤やオレンジ、緑のものが多い理由は、外側の層に守られ内側の層が残る場合が多いからです。
今回、完成したホワイトゴールドケースバージョンは、すっきりとした印象で、アンモライト宝石の発色がより際立ち上品な美しさを発揮しています。
ローズゴールドケースの完成もとても楽しみにしているのですが、今しばらくお時間がかかりそうですので、到着しましたらまたご案内させて頂きます。
世界限定5本(うちダイヤベゼルはユニークピース)です。
この美しさを是非一度見にいらしてください。
年内は30日(土曜日)午前中まで営業、新年は3日(水曜日)午後から営業いたします。
皆様のお越しをお待ち申し上げております!
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