A.ランゲ&ゾーネ SIHH2018 新作実機画像!
By : KITAMURA(a-ls)遅くなってしまい大変申し訳ありませんが、A.ランゲ&ゾーネのSIHH新作実機画像やインプレッションを書き留めます。
まずは、いまやSIHHの名物となった時計の巨大オブジェについて。
今年は史上初めて、機械裏がフィーチャーされた!
名物になった証か、正面には自撮りしやすいように工夫したステップが作られ、記念写真を撮る方々で終日にぎわっていた。本物そっくりに仕上げることが大前提なので、パーツ部品も精巧。
実は、本物のトリプル・スプリットよりも部品数が多いというこのオブジェ(笑)。
A.ランゲ&ゾーネ本社としても、今年は特別なムービーを製作しているので、よろしかったら、まずコチラからどーぞ。
以前は、同じ年の秋に開かれるWatch&Wonders香港に持ち込むため、SIHH終了後も保管していたというが、現在W&W香港は休止中なので、SIHH終了後に処分されてしまうらしい。なんかもったいない。「捨てるなら下さいよ~」とも思うが、450㎏を超えるというのこのブツを輸送保管することを考えると、ちょっと言い出せない(笑)。
●今回はトリプルスプリットの顔が"裏側”。
さて、実機である。
今年はやはり「1815ウォルター・ランゲへのオマージュ」から始めたい。
情報解禁日、12月7日にはお見せできなかった裏画像がこれ。
●27本限定のYG(上)と145本限定のWG(下)
スタート、ストップを繰り返す(リセットがない)ステップ運針。これはPGケースで。
積算計もないため実用性には難しいところがあるが、ウォルター翁がお好きだったという機構だけをフィーチャーしたということで、本当に追悼としての趣を感じる方が手にするべき作品といえるのかもしれない。
また、世界で一本のSSケースは、別室に展示されていて、誰も触れることが出来なかった。展示前もトニー・デ・ハースが管理していて、ランゲ・スタッフでも触れた方はほとんどおらずなので、質感や重さのデータは書くことが出来ない。あしからずである。
SIHH期間中に、フィリップスの5月のジュネーヴ・オークションにかけられことが発表されたが、日本下見会はないだろうなぁ・・・。売上は子供のための慈善事業に寄付されるということで、このピースの詳細については別の記事にまとめる予定。
次は1815クロノグラフ。昨年発表のWG黒もそろえての3ショット。
ま、安心安定のムーブメントL951ですし、プッシャーの押し味もあいかわらず快適。クロノグラフ・イヤーとなった2018年新作の重鎮といったところ。
そしてクロノからいったん離れて、注目されている方も多いと思う、リトル・ランゲ1からのカラフルな3色を見てみよう。
新型ランゲ1のムーブからの派生キャリバーを搭載している最新鋭機が、36.8mmという絶妙のサイズ感で登場。機械はすごいが、外見には女性に向けたカラフルな配色とランゲお得意のギョウシェ彫りパターンで、工芸的にも秀逸な作品。女性ユーザーを意識して、純正付属品の他に、いくつかのヴァリエーションの用意があるそうだ。
●写真上の純正ストラップに対し、ヴァリエーションのストラップを載せたもの(グレーダイヤル以外)
なかなかに華のあるモデル。
もちろん基本的にはレディースのイメージなのだが、ストラップの組み合わせ次第では、下の画像のグレーあたり、男性でもいけるかも。
ただねぇ、20周年のランゲ1&リトルランゲ1の限定セットを購入された友人から、やや残念なメールをいただき・・・ちょっと複雑・・・。
そしてサクソニアのブラック・ダイヤル4作。
40mm径のモデルにアウトサイズデイトを搭載する場合、オリジナルサイズに対して104%の比率のデイトを採用していたとのことだが、38.5mm径のサクソニア・アウトサイズデイトは、ジャストサイズ100%のアウトサイズデイトが載っているという。
そしてサクソニアムーンフェイズ。
こちらの特筆点はムーンディスクの空の色が、黒ダイヤルにさらにマッチするような工夫として、白ダイヤルのものよりも少し濃くなっている点だろうか。ちなみに描かれた星の数は852個、こういう数字問題はクラブ・ランゲの試験によく出るぞ(笑)!
フラッハには、アヴェンチュリン・ダイヤルが加わった。
先ほどのサクソニアムーンの黒ダイヤルと比較すると、この文字盤の深青色がよくわかると思う。
A.ランゲ&ゾーネとしては新機軸なダイヤルを載せた薄型39mm径。ハマる方はハマる時計だと思うので、ぜひ店頭でご覧いただきたい。
さて・・・、
ようやく今回のSIHHの目玉作品、トリプル・スプリットである!
まずはA.ランゲ&ゾーネ本社製作の動画から。
なぜにトリプルなのかというと、たとえば1815ラトラパンテは、スプリット針がセンターの1つのみである。いま仮にそれをシングル・スプリットと呼ぶならば、30分積算計にもスプリット針が付加されスプリット針が2セットとなった、いわゆるダブル・スプリットはその進化形と言える。
そして今回のトリプル・スプリットは、この2つのスプリットに加えて、12時間の積算計にまでスプリット針が付けられ、12時間という長い時間経過の中における、ラップタイムや、経過時間比較が可能となっている。秒から始まり、分へ、そして時へと3つのスプリット針が組み込まれた時計、それゆえのトリプル・スプリットなのである。
シャトン数5、部品数は567。55時間のパワーリザーブ。
しかし、これだけの進化を遂げながら、厚みはダブル・スプリットよりも薄く15.6mm。
ドイツ予価139,000ユーロ (VAT 19%込)。100本限定。
まさにランゲらしい大作といえる。
まずは、いまやSIHHの名物となった時計の巨大オブジェについて。
今年は史上初めて、機械裏がフィーチャーされた!
名物になった証か、正面には自撮りしやすいように工夫したステップが作られ、記念写真を撮る方々で終日にぎわっていた。本物そっくりに仕上げることが大前提なので、パーツ部品も精巧。
実は、本物のトリプル・スプリットよりも部品数が多いというこのオブジェ(笑)。
A.ランゲ&ゾーネ本社としても、今年は特別なムービーを製作しているので、よろしかったら、まずコチラからどーぞ。
以前は、同じ年の秋に開かれるWatch&Wonders香港に持ち込むため、SIHH終了後も保管していたというが、現在W&W香港は休止中なので、SIHH終了後に処分されてしまうらしい。なんかもったいない。「捨てるなら下さいよ~」とも思うが、450㎏を超えるというのこのブツを輸送保管することを考えると、ちょっと言い出せない(笑)。
●今回はトリプルスプリットの顔が"裏側”。
さて、実機である。
今年はやはり「1815ウォルター・ランゲへのオマージュ」から始めたい。
情報解禁日、12月7日にはお見せできなかった裏画像がこれ。
●27本限定のYG(上)と145本限定のWG(下)
スタート、ストップを繰り返す(リセットがない)ステップ運針。これはPGケースで。
積算計もないため実用性には難しいところがあるが、ウォルター翁がお好きだったという機構だけをフィーチャーしたということで、本当に追悼としての趣を感じる方が手にするべき作品といえるのかもしれない。
また、世界で一本のSSケースは、別室に展示されていて、誰も触れることが出来なかった。展示前もトニー・デ・ハースが管理していて、ランゲ・スタッフでも触れた方はほとんどおらずなので、質感や重さのデータは書くことが出来ない。あしからずである。
SIHH期間中に、フィリップスの5月のジュネーヴ・オークションにかけられことが発表されたが、日本下見会はないだろうなぁ・・・。売上は子供のための慈善事業に寄付されるということで、このピースの詳細については別の記事にまとめる予定。
次は1815クロノグラフ。昨年発表のWG黒もそろえての3ショット。
ま、安心安定のムーブメントL951ですし、プッシャーの押し味もあいかわらず快適。クロノグラフ・イヤーとなった2018年新作の重鎮といったところ。
そしてクロノからいったん離れて、注目されている方も多いと思う、リトル・ランゲ1からのカラフルな3色を見てみよう。
新型ランゲ1のムーブからの派生キャリバーを搭載している最新鋭機が、36.8mmという絶妙のサイズ感で登場。機械はすごいが、外見には女性に向けたカラフルな配色とランゲお得意のギョウシェ彫りパターンで、工芸的にも秀逸な作品。女性ユーザーを意識して、純正付属品の他に、いくつかのヴァリエーションの用意があるそうだ。
●写真上の純正ストラップに対し、ヴァリエーションのストラップを載せたもの(グレーダイヤル以外)
なかなかに華のあるモデル。
もちろん基本的にはレディースのイメージなのだが、ストラップの組み合わせ次第では、下の画像のグレーあたり、男性でもいけるかも。
ただねぇ、20周年のランゲ1&リトルランゲ1の限定セットを購入された友人から、やや残念なメールをいただき・・・ちょっと複雑・・・。
そしてサクソニアのブラック・ダイヤル4作。
40mm径のモデルにアウトサイズデイトを搭載する場合、オリジナルサイズに対して104%の比率のデイトを採用していたとのことだが、38.5mm径のサクソニア・アウトサイズデイトは、ジャストサイズ100%のアウトサイズデイトが載っているという。
そしてサクソニアムーンフェイズ。
こちらの特筆点はムーンディスクの空の色が、黒ダイヤルにさらにマッチするような工夫として、白ダイヤルのものよりも少し濃くなっている点だろうか。ちなみに描かれた星の数は852個、こういう数字問題はクラブ・ランゲの試験によく出るぞ(笑)!
フラッハには、アヴェンチュリン・ダイヤルが加わった。
先ほどのサクソニアムーンの黒ダイヤルと比較すると、この文字盤の深青色がよくわかると思う。
A.ランゲ&ゾーネとしては新機軸なダイヤルを載せた薄型39mm径。ハマる方はハマる時計だと思うので、ぜひ店頭でご覧いただきたい。
さて・・・、
ようやく今回のSIHHの目玉作品、トリプル・スプリットである!
まずはA.ランゲ&ゾーネ本社製作の動画から。
なぜにトリプルなのかというと、たとえば1815ラトラパンテは、スプリット針がセンターの1つのみである。いま仮にそれをシングル・スプリットと呼ぶならば、30分積算計にもスプリット針が付加されスプリット針が2セットとなった、いわゆるダブル・スプリットはその進化形と言える。
そして今回のトリプル・スプリットは、この2つのスプリットに加えて、12時間の積算計にまでスプリット針が付けられ、12時間という長い時間経過の中における、ラップタイムや、経過時間比較が可能となっている。秒から始まり、分へ、そして時へと3つのスプリット針が組み込まれた時計、それゆえのトリプル・スプリットなのである。
シャトン数5、部品数は567。55時間のパワーリザーブ。
しかし、これだけの進化を遂げながら、厚みはダブル・スプリットよりも薄く15.6mm。
ドイツ予価139,000ユーロ (VAT 19%込)。100本限定。
まさにランゲらしい大作といえる。
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ご指摘ありがとうございました。修正しました。
書きたいことはまだまだあります。いつ終わるのやら…ですw