A.ランゲ&ゾーネ、SIHH2019新作の真相と深層+実機画像速報!!

 By : KITAMURA(a-ls)

A.ランゲ&ゾーネの新作について、まずは重大なお知らせがある。


●今年の"巨大オブジェ"君はランゲ1・25thAnniversary。別室にはツァイトヴェルク・デイトのオブジェ君もスタンバイ、今年は史上初の2本体制!



A.ランゲ&ゾーネの今年のSIHH新作を、どうも少ないと感じた方も多いと思うが、結論から先に行ってしまうと、2019年、まだあと10種の"新作"の発表が決まっている!!


プレスカンファレンスで発表された、下の画像を見て欲しい。

一番上の行は、A.ランゲ&ゾーネの復興コレクションが発表された25年前の10月24日、つまりオリジナル・ランゲ1が発表された日。
二行目のSIHH 2019は、ランゲ1の25周年アニヴァーサリー限定が発表されたことを表しているが、その下に毎月の24日の日付が、10月まで書かれている・・・・。



つまりだ、この画像は、今年2月から10月までの毎月24日に、ランゲ1の25周年を記念して、

「ランゲ1ファミリー」から一種ずつ選ばれた特別限定時計が出される


ということを意味しているのだ!!

詳細はまだ明らかにはされていないが、グランド・ランゲ1、リトル・ランゲ1、ランゲ1ムーン、タイムゾーン、ランゲ1トゥールビヨン、ランゲ1トゥールビヨン・パーペチュアルなど、ランゲ1ファミリーの限定が、10ヶ月連続で出るということだ。10ヶ月連続リリースとして新曲CDを出すアーティストなどは時々見るが、10ヶ月連続で時計を発表するブランドは、そうはいない!

だが、問題もある。

その限定数はわずかに25本、世界限定でたった25ピースだけしか作られないのだ。

A.ランゲ&ゾーネの工房の責任者であるティノ・ボーべはこう語ってくれた。

「リミテーションを大きな数にして、このことをビジネス的にみられるようなことはしたくないと思った。それにそもそも、わたし達の生産規模では、これが限界なんだ」

それもわかる・・・・。



ここでさらに、今年のリリースに関して、もうひとつ重大な事実を明らかにしなければならない。

A.ランゲ&ゾーネは今年の新作をシンボライズするロゴマークを作成している。


●作成されたロゴと、その3Dヴァージョン。


このロゴマークが大きなヒントなのだが、まずは組み込まれている要素を見てみよう。

A.ランゲ&ゾーネの社名、復興新作の発表から現在までを示す「1994-2019」という期間、ドイツ物づくりのプライドが込められた「MADE IN  GERMANY」の文字。さらに、様々な局面でドイツ史の象徴となってきたベルリンのブランデンブルグ門、そして3つの数字、「25」、「10」、「1」である。

「25」は言うまでもなく、ランゲ1の誕生から現在までの年数、25を表す。
それを記念した25th Anniversaryが発表された。




「10」は、先日の記事にも書いたが、ツァイトヴェルク生誕から「10」年の意味を示す。
それを記念するツァイトヴェルク・デイトが発表された。



そして、最後の「1」とは・・・。
この謎を解き明かすヒントとして、本稿の冒頭部分に書いた、「まだあと10種の"新作"の発表が決まっている 」 という文章に、アンダーラインを引いていおいたことに、気づかれただろうか。

数えてみてほしい。
2月から10月まで、毎月1本ずつのランゲ1・ファミリーの特別限定時計が出たとして、その合計は9本にしかならない。

ヒントとして下線を引いた「10種の新作」とは、隠された別のもう1本の存在を暗示したものだった。



つまり、ランゲ1ファミリー限定の最後の1本が明らかになる2019年10月24日、本来の25周年の当日に、

A.ランゲ&ゾーネは、ツァイトヴェルク以来10年ぶりとなる、新ラインを発表するのだという!

残された「1」が示すのは、今年2019年こそ、そのニューラインが誕生して1年目の年になる、という意味なのだ!


今年のA.ランゲ&ゾーネの真価を判断するには、こうした事実を把握したうえで、2019年の初頭から10月まで続く、長くそして愉しみな"闘い"を見届けなければならない。

新ラインに関しては、社内でもまだ限られた立場の人間しか知らないほど、深い霧に包まれてはいるが、愛好家のひとりとしては、大いに期待している。





これから10月まで、毎月24日近辺には、本サイトを通じてさわがしい声をあげてしまうとは思うが、ファンの皆さまにはどうか一緒に、A.ランゲ&ゾーネの2019年を見守っていただきたいと願う次第である。