リシャール・ミルSIHH新作、ボンボンコレクションの"甘味な"世界!

 By : a-ls




今年のリシャール・ミルはカラフルで見るからに楽しい。
ここ数年、航空機やスーパーカーなどメカニックがベースだったブースは、全体がお菓子屋さんのごときドリーム・カラー。壁に作られた棚には、いろとりどりのキャンデー・ポットが並び、しかも、自由につまむことができちゃう。




新作はその名も「リシャール・ミル ボンボンコレクション」。

RM 07-03、RM 16-01、RM 37-01の3モデルからのヴァリエーションから成り、全部で10種のカラフルなコレクションだ。
トータルのアーティスティック・ディレクションは、気鋭のアーティストとして注目を浴びつつあるセシル・ゲナ。才能あふれる若手をどんどん巻き込んでいくことで有名なリシャール・ミル・ファミリーだが、なんと彼女、リシャール・ミルの共同経営者であるドミニク・ゲナ氏のお嬢さんだったのだ。この創造性と奇抜さ、身近にもいるんですね、なんとも人に恵まれるリシャールさんである。

一見するとずいぶんレディース寄りではあるが、共用可能なユニセックス・ウォッチという打ち出しだ。もっとも、リシャール・ミルを普段使いしていそうなダンディーなメンズであれば、スーツにコレを着用しても、きっとそれらしくお洒落に見えるのに違いない。

コレクションの全体像を語りたいのだが、言葉で書くとなかなか複雑に見えるので、ここは斬新に、算数の問題ふうに…。

【問1】リシャール・ミルさんは10本の時計を作り、それらの時計をフルーツとスイーツという2つのラインに分けました。
10本の時計は3つの型のいずれかに属していて、その3つの型にはRM 07-03、RM 16-01、RM 37-01があります。
RM 07-03には、フルーツに属する時計が2本、スイーツに属する時計が2本あります。
RM 37-01には、フルーツに属する時計が2本、スイーツの属する時計が1本あります。
いま、RM 16-01に、フルーツに属する時計が2本のとき、スイーツに属するRM 16-01の時計は何本でしょう?


小学一年生レベルの問題で恐縮だけれども・・・

答えは1本!!

で、そのスイーツに属するのがコチラ、RM 16-01 リシャール・ミル ボンボンコレクション  レグリース。


レグリースとは、あまり日本ではなじみはないかもしれないけれど「リコリス」という、黒い渦巻状のお菓子のこと。文字盤のみならず、リューズもぐるぐる渦巻きリコリスという徹底ぶり。
ケースはTZPピンク・セラミックとイエロー・セラミックのツートン。
税抜き価格:16,000,000円


「リコリス」:甘草の一種スペインカンゾウの根の部分をアニスオイルで甘く味付けしたもので、黒く着色し、渦巻き状にしたもの。キャンディーというよりはグミのような弾力感のある食感が特徴。のどにも良いという言い伝えがあり、のど飴として北欧を中心とするヨーロッパで古くから親しまれている。

てなふうに、問題形式で順次紹介していこうと思ったのだが、あと9問も考えてたら何日かかることやらと、早くも1問目で企画的に挫折・・・。

さらに、文章で書くと複雑気味だったコレクションの全貌も、画像にすればもっとわかりやすいことにも気づく。
それがコチラ。


上の段がスイーツ、下の段がフルーツで、左からそれぞれ3つのモデル・・・・。ね、わかりやすい!

では、RM 16-01のヴァリエーションの紹介を続けていこう。

RM 16-01 リシャール・ミル ボンボンコレクション 
サイズは50.20 × 38.00/ 9.88厚(共通)で、パワーリザーブ55時間 (±10%)。

スイーツラインの2本は。
フレーズ(ストロベリー)


シトロン(レモン)


2本ともにケースはカーボンTPTを使用、シトロンにはイエロークオーツ、フレーズにはレッドクオーツTPTが加えられ、ダイヤルには、やはりリコリスがイメージされている。税抜き価格15.400,000円

上の画像の文字盤の細工をよく見て欲しい、まぶした砂糖の感じを再現するためなど、細かな点にまで徹底的なこだわりを持ち、最先端の加工技術が惜しみなく使われた結果、歩留まりは最悪(笑)。キャンディー部分など、極端な言い方をしちゃえばプラスチック型抜きだっていいのに、なんと、チタン製なんだという。
特にスイーツ・ラインには、手作業によるアクリル・ペイントや、グランフーエナメルの芸術技巧なども多用されていて、テーマはお菓子でも、こだわりはスーパーカーと一緒、それがリシャール・ミル・クォリティなのだ。
ここまでしてデザインのリアルや、存在としてのアート性にこだわるリシャール・ミルは、もはや時計という概念を、(お値段も含めて)超越しつつあり、ポップ・アートに近いという印象を強く受けた。


セラミックス、カーボンTPT、クオーツTPTなど、先端素材も多様に採用しているのもブランドのブレない姿勢だ。




続いては、
RM 07-03 リシャール・ミル ボンボンコレクション からの4本。




まずは女性からの評価が高いスイーツ・ラインの(見た人は99%"可愛い~″と叫ぶ)、マシュマロ。



ツートンのセラミックに立体的に仕上げたグランフー・エナメルのサンドブラスト仕上げ。
お菓子のようなリューズ。



ケースはATZホワイトセラミックス/RG/TZPラベンダーピンクセラミックス。ダイヤモンド・サファイア・ガーネット。



サイズは45.32 × 32.30/11.93厚
税抜き価格17,200,000円

同じくカップケーキ。


ケースにはTPZダークブルーセラミックス/WG/TZPラベンダーピンクセラミックス。
ガーネット・シトリン・ピンクサファイア。




税抜き定価17,200,000円

フルーツのラインには、リチ(ライチ)とミルティユ(ブルーベリー)がある。



12時6時にぺろぺろキャンディーがあるのがリチ(ライチ)。2時・4時・8時・10時に4本あるのがミルティユ(ブルーベリー)。



ケースはカーボンTPTにホワイトクオーツTPTがリチ、特筆点は、ミルティユのケースに、リシャール・ミルの初カラーとなるターコイズクオーツTPTが採用された点だろうか。
今回のコレクションの中では一番お求めやすい(?)税抜き価格14,200,000円。

カーボンTPTの存在感のおかげで、メンズの腕にもジャストフィット。



シュガー・コーティング効果という、砂糖をまぶした感じとか、このリアリティー&完成度!




さて、最後のシリーズが

RM 37-01 リシャール・ミル ボンボンコレクション

フルーツのラインにはキウイとスリーズ(さくらんぼ)が、スイーツのラインにはスセット(キャンディ)という、計3本が発表されている。


スセット(キャンディ・左)とキウイ(右)。

スリーズ(さくらんぼ・下)。サイズは52.6 × 34.40/13.8厚。3本に共通するのはツイストロリポップのリューズ。
 


スセットのケースはTZPハンターグリーンセラミックス/RG
税抜き価格はコレクション中最も高価な18,400,000円







一方、スリーズのケースはカーボンTPTにディープレッドクォーツTPT。



税抜き価格は16,000,000円

いよいよ10本目、ラストのご紹介となる、キウイ。

ケースはカーボンTPTにグリーンクオーツTPT。
税抜き価格はスリーズと同じ、16,000,000円。



これはメンズでも文句なくアリ。


さて、ざっくりと画像で見てきた今年のコレクションは、すでに発表されている通り、リシャール・ミル最後のSIHHとなるものである。そのラストを"意外なまでに"賑やかな遊び心でカラフルに締めくくったのは、とても印象的だった。

言い忘れていたわけではないが、この10種、すべてが30本のリミテッド・エディションだ。
計300本。日本には約1割のアロケーションが見込まれるので、各3本・計30本。
これまでの動きをみている限り、入手にはかなりの高いハードルが予想される。


続けて、生産プロダクトや技術的なことに、下の画像のようなお話にも触れようかと思っていたのだが、すでにかなりの分量となっているので、それはまた次回にしたい。



最後は、お土産にいただいた、山盛りスイーツの画像で!
(おすそ分け希望の方がいらっしゃいましたら、メッセージ欄に非公開で連絡先を残してくださいませ)








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TEL:03-5537-6688 FAX:03-5537-5024