複数のメジャー・ブランドが 4月末に新たな分散型イベント “Geneva Watch Days 2020”を開催~ブルガリからの声明を追記

 By : a-ls

【3月7日追記】
ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ(W&WG・旧SIHH)の中止、バーゼルワールドの来年への延期といった時計業界の大規模展示会の相次ぐスケジュール変更に対し、バーゼルワールドからの離脱を表明していたブルガリを中心とする新たな動き、「ジュネーブ ウォッチ デイズ 2020」が立ち上がったことはすでにお伝えしているが、この度ブルガリから正式なコメントが発表されたので、オリジナル記事に追記する形でお伝えします。



「ブルガリ ウォッチ デイズ 2020」
4月26日~4月29日 ジュネーブにて開催決定


ブルガリは、 1月にドバイで開催された「LVMHウォッチ ウィーク」にて2020年の新作第1弾を発表しました。時のジュエラーであるブルガリは、このたび4月26日から29日の4日間ジュネーブにて 開催される「ジュネーブ ウォッチ デイズ 2020」において、お客様とメディア関係者を対象に新作コレクションを発表します。この機会に、新たなワールドレコードも発表される予定です。


ブルガリが主催する「ジュネーブ ウォッチ デイズ 2020」には、ジラール・ペルゴ、ジェラルド・ジェンタ、ユリス・ナルダン、ブライトリング、MB&F、ドゥ・ベトゥーン、ウルベルクなどの主要ブランドのほか、独立系ブランドも参加予定で、主にヨーロッパの小売業者やメディア向けのイベントとなります。
州および連邦当局が定めた健康と安全に関する最も厳しい条件に従いながら、ジュネーブ州はこのイベントに対して無条件の支援を提供しています。また、ブルガリは4月初旬より開催するロードショーでヨーロッパ以外の地域を巡回する予定です。

国際情勢を鑑みて「ウォッチズ&ワンダーズ」と「バーゼルワールド」の開催は中止となりましたが、ブルガリの新作ウォッチの展示を心待ちにしてくださっているお得意様や、ブランドのイノベーションに興味をもち購入を検討している多くの方々のご期待に応え、「ブルガリ ウォッチ デイズ 2020」を開催します。
業界が直面している困難や閉塞感に屈することなく、ブルガリは2020年2度目の新作発表をすることを決定しました。ジュネーブで行われるこの4日間のイベントでは、世界新記録に加え、アイコニックな「オクト  フィニッシモ」と「セルペンティ」コレクションから期待の新作が登場します。さらに、魅力溢れる大胆な新作コレクションも発表予定です。

ブルガリは、2月に「バーゼルワールド」からの辞退を発表し、それに代わるアプローチの方法を検討して参りました。会期中は、ジュネーブにある数々のラグジュアリーホテルに多くの時計ブランドが集まることになるでしょう。「ウォッチズ&ワンダーズ」や「バーゼルワールド」のような包括的な構造とは異なった革新的かつ独創的なアプローチでヨーロッパのロードショーを実施します。「ウォッチズ&ワンダーズ」中止に伴う閑散期にこそ、非常に高いセキュリティレベルで知られる都市でありウォッチメーキングの聖地であるジュネーブにて、このようなイベントが実現できることを喜ばしく思います。

2020年2月28日、このイベントは連邦会議における集会に関する決定と、WHOおよび連邦会議による、現在多くの国に影響を与えている新型コロナウイル感染拡大に関する今後についての提言に従って開催されるものです。ジュネーブ州は健康状態について最大限の注視を続けていて、このイベント開催を全面的に支援しております。






【以下、3月3日付オリジナル記事】

先週は、ウォッチーズ&ワンダーズ ジュネーブ(W&WG・旧SIHH)の中止、バーゼルワールドの来年への延期など、時計業界を揺るがす大きな発表が相次いだのだが、ここにきて、それらの大規模展示会の代替案とでもいうべき、新たな動きが発表された。

『ブルガリ、ブライトリング、ジェラルド ジェンタ、ジラール ペルゴ、MB&F、ユリス・ナルダン、ドゥ・ベトゥーン、ウルベルクを含む複数のスイスの高級時計ブランドが、ジュネーブ州の完全なサポートを受け、2020年4月下旬、独立した時計イベント、 “Geneva Watch Days 2020”を開催する』ことが明らかになったのである。

これは、当初Watches&Wondersが予定されていた4月26日から4月29日まで、複数のジュネーブの高級ホテルを舞台とした、分散型・自己管理型のマルチブランド・ウォッチイベントとなる。
このアイデアは月曜日の夜、RTS(Swiss National Television)の放送中に、ブルガリのCEOであるジャン・クリストフ・ババンの、以下のようなコメントによって発表された。

「2つの主要な時計見本市がキャンセルされたにもかかわらず、ブライトリング、ブルガリ、ジェラルド・ジェンタ、ジラール・ペルゴ、MB&F、ユリス・ナルダン、ドゥ・ベトゥーン、ウルベルクは、主にヨーロッパの(そしてそれ以外の)小売業者やメディアが、参加ブランドの新作を手にでき、コメントし、注文できるようにします。」


●ジャン・クリストフ・ババン、ブルガリCEO

彼はさらに付け加えて、
「このイニシアチブにより、小売業者とメディアが、スイスの時計製造の首都とも言えるジュネーヴで、数日のうちにこれらのスイス時計ブランドと会えるようになれば、Watches&WondersとBaselworldのキャンセル後、現在組まれつつある様々なヨーロッパの都市での多くのロードショー(巡回展示)に出席することなく、結果、多くの時間を節約します。
また、
これらのブランドに加えて、私たちは現在、ショパールやH.モーザー&Cieを含むいくつかの他の重要なブランドと高度な議論を行っており、それらもまもなく確定されることを望んでいますし、加えて、私たちのイニシアチブを知った後に興味を持つと確信している他のいくつかのブランドとも、話し合うでしょう。」とも述べた。


この計画について、参加ブランドのひとつであるユリス・ナルダンは、早くもプレスリリースを発行し、次のようにコメントしている。

ブランドは協力して、最高の潜在的なショールームとホテル料金の交渉を担当する運営委員会を設立します。この運営委員会は、ジュネーブ州および市、および関連機関と緊密に連携し、参加者の最大限の安全性と衛生保護を保証します。 また、GMT Magazineが主催するリティラース・パーティを共同主催するなど、マルチブランドのディナーパーティ開催をサポートし、メディアと小売業者への調整・連絡を行います。 委員会は、参加を希望する追加ブランドを最終的に選択します。

"Geneva Watch Days 2020"イベントは、長期的で歴史的なWatches&Wonders Geneva とBaselworld Fairsに置き換わるつもりはありませんが、2020年の環境の変化を考慮して、小規模で効率的な代替手段を提示します。
これは、Covid-19のパンデミックにより、2月以降に強まった、近年の時計業界の一般的な速度低下と憂鬱さと闘い、見えずらくなっている、時計ブランドの2020新作の売上げの可視性を確保するものです。

特に、先週のジュネーブモーターショーとWatches&Wonders Geneva の両方がキャンセルされて以降の、このイニシアチブを全面的にサポートします。
その規模を比較すること はできませんが、そうでなければ非常に挑戦的であったはずのこの時期のジュネーブ経済に、大きく貢献するでしょう。』
 
ユリス・ナルダンでは、さらにこの期間中に、新しいジュネーヴのユリス・ナルダン・ブティックで、新作の発表展示を行うことも明らかにしている。


ULYSSE NARDIN
BLAST SHOWROOM
FROM
APRIL 27TH TO MAY 9TH.

PUBLIC OPENING HOURS:
Monday – Friday: 10.00AM to 6.30PM
Saturday: 10.00AM to 5.30PM



さて、この “Geneva Watch Days 2020”の動きは、今後どうなっていくのだろうか?
まず思うのは、2月11日にバーゼルワールドからの撤退を発表し、先週までの流れの先陣をきったともいえるブルガリのイニシアチブでこの新イベントが発案されているところ。これはとても興味深い。

また、Watches&Wonders Geneva 中止の最大の理由となった、スイス連邦評議会が発令した『1000人以上の参加者を集めるイベント中止令』だが、この“Geneva Watch Days 2020”は(ブランドごとの)分散型のイベントとなるので禁止令には該当しないと、ジュネーブ州は非常に迅速にこのイベントに承認のお墨付きを与えている。

ただ、発表された文脈を読む限り、これには対ヨーロッパ向けのニュアンスが濃いのは確かで、このイベントが開催されたとしても、われわれ日本からのメディアやプレスが参加ができるのかどうかには、また別のハードルがあるようにも思える。

もちろん、WATCH MEDIA ONLINEでは、
新しい情報が入り次第、随時その続報をお伝えしていく。