ユリス・ナルダンから エナメル文字盤の「フリーク Xゴールド エナメル」が登場~最先端の技術 メティエ・ダールとの融合

 From : ULYSSE NARDIN (ユリス・ナルダン )



フリーク Xゴールド エナメル~伝統的な職人技と型破りな時計学が出会う場所、スイス、ル・ロックルの職人技で製作されるリミテッド・エディションモデル

  • 17世紀と21世紀の時計製造技術が完璧に共生した最新モデル。
  • エナメルアワーディスクを採用した初のフリークXが、ブランドの中心的なコレクションに加わります。
  • 機械的革新とメティエ・ダールの大胆な融合。
  • 最先端の技術:フリークは、シリコン使用のパイオニアであり、現代の時計製造に革命をもたらした初のスーパーウォッチです。ムーブメント自体が時を告げるこの時計は、従来の常識を覆します。
  • メティエ・ダール:印象的なギヨシェ・フランケのディスク、オフセンターのサンレイパターン、ドンツェ・カドランによるディープブルーのエナメルコーティング。
  • 世界120本限定モデル



最先端技術 • メティエ・ダール
スイス、ル・ロックル [2025年6月4日]。時計製造の進歩は、未来と過去の融合によってもたらされます。真の革新は、単なる進歩にとどまらず、最先端技術と伝統に根ざした職人技が交わることで生まれます。



新作「フリーク X ゴールド エナメル」は、スーパーウォッチ「フリーク」の画期的なメカニズムと、希少なメティエ・ダールのクラシカル装飾が見事に融合した、ユリス・ナルダンのアイコニックモデルです。この二つを兼ね備えたタイムピースは、型破りなデザイン、先駆的な技術、比類なきスイスのクラフトマンシップを讃えています。さらに、フリークXコレクション初の試みとして、エナメルアワーディスクを新たに導入しました。まさに最先端技術とメティエ・ダールの融合と言えるでしょう。


最先端技術 アイコニック・フリーク~徹底的なブレイクスルー
2001年に発表されたユリス・ナルダンの「フリーク」は、オート・オルロジュリーの枠を再定義しました。「フリーク」という名前は、当時のオーナーであったロルフ・W・シュニーダーが命名したコードネームで、その画期的なデザインと機構が大胆なスピリットを見事に表現しています。針も文字盤もリューズも持たない初代のフリークは、リューズの代わりにベゼルに組み込まれた時刻合わせシステムを搭載し、ケースバックの機構によって巻き上げられる仕組みになっていました。
フリークは数々の画期的な革新を取り入れ、とりわけその卓越した耐久性、軽さ、耐磁性に優れたシリコンを時計製造に導入したパイオニアとなりました。この素材は時計業界に変革をもたらし、現在もフリークの技術的卓越性の中心です。20年以上にわたり、20以上の特許を取得したフリークは、ユリス・ナルダンの絶え間ない革新への追求を象徴し、コレクターの間でアイコン的存在となっています。2023年、フリーク ワンは権威あるジュネーブ時計グランプリでアイコニックウォッチ賞を受賞しました。

2019年、ユリス・ナルダンは「フリーク」コレクションを拡大し、より親しみやすい仕様としてデザインされた「フリーク X」を発表しました。フリークXは、コレクションを特徴づけるコアスピリットと革新性を維持しながら、日常使いに適したスリムな輪郭と小ぶりなケースを特徴としています。主な進化は、巻き上げと時間調整のためにリューズを追加したことです。


フリーク X ゴールド エナメル:ザ・ステートメントピース
フリークXは、初代フリークと同じ原理に基づいています。ムーブメント全体が回転して時刻を表示します。時間は回転ディスク上のポインターで表示され、ムーブメント自体が1時間に1回転して分を表示します。フライング・カルーセルと呼ばれるこの複雑機構は、アッパーブリッジなしでムーブメントを支え、アワーディスクの上を「飛んでいる 」ように見えるというユニークなものであり、視覚的および機械的な魅惑のショーを生み出します。



ローズゴールドカラーのミニッツブリッジと、優れた視認性を実現するホワイトのスーパールミノバ®を施したインデックスも特徴です。ブルーPVD加工を施した43mmのチタン製ケースは、ローズゴールドのサイドパーツによって魅力が増し、大胆かつエレガントなコントラストを生み出しています。72時間のパワーリザーブを備え、ローズゴールドのステッチが施されたブルーのアリゲーター・ストラップには、ブルーのチタンとローズゴールド製のフォールディングバックルが組み合わされています。

フリークX ゴールド エナメルは、サンレイパターンのギヨシェ・フランケを施した回転ディスクが印象的で、幾層にも重ねられたブルーエナメルが、アイコニックなフライング・カルーセルの回転軌道を際立たせています。わずか120本限定の非常にエクスクルーシブなモデルです。


メティエ・ダール、エナメルの芸術
ユリス・ナルダンが守り続ける希少な装飾技法の中でも、エナメル装飾は特別な位置を占めています。エジプト、中国、ローマ帝国といった文明で3000年以上にわたって実践されてきたこの古代の技法は、17世紀に時計製造と結びつきました。
豊かで鮮やかな色彩で知られるエナメル装飾は、従来の表面処理とは異なり、時を経ても色褪せず、比類のない深みのある色合いを生み出します。今日、この技法は時計製造における最も複雑なメティエ・ダールのひとつであり、ユリス・ナルダンのエナメル専門アトリエであるドンツェ・カドランを含め、世界でも数少ないアトリエのみが習得しています。




ドンツェ・カドラン : 継承されるヘリテージ
ユリス・ナルダンは、この専門技術を確実に継承していくため、1980年代からドンツェ・カドランとの提携を開始し、2011年にアトリエを傘下に収めました。ドンツェ・カドランは、1972年、ル・ロックルにあるユリス・ナルダンのマニュファクチュールから数ブロックの場所に、熟練エナメル職人フランシス・ドンツェによって設立されました。
アトリエは、グラン・フー、クロワゾネ、シャンルヴェ、ギヨシェ・フランケといった伝統的な技法を習得し、この分野における最高峰となりました。年間約1,200個の文字盤を生産するアトリエは、ユリス・ナルダンへの供給だけでなく、他の著名な時計メーカーや歴史的作品の修復を依頼する機関にもサービスを提供しています。




時の中で磨かれた技術
ドンツェ・カドランのエナメル職人は、業界屈指の経験豊富さを誇ります。アトリエには8人の職人が在籍し、その中には30年以上にわたって技術を磨いてきた職人もいます。エナメルの基礎を習得するには最低でも5年を要し、求められる卓越したレベルに達するには、継続的な鍛錬が不可欠です。一つ一つの文字盤は、積み重ねたノウハウと緻密な手作業の結晶であり、芸術的な感性と技術的な規律の両方を体現しています。エナメル加工は、決して工業化できない極めて繊細なプロセスです。この職人技に求められる直感と感性は、プログラムや機械では再現できません。


プロセスに光る職人技
ドンツェ・カドランはエナメル文字盤の製作で高い評価を得ていますが、フリークXのエナメル回転ディスクは、さらに高度な技術的課題を伴います。伝統的な文字盤とは異なり、アワーディスクはムーブメントと一体化しており、複数のネジ留めを備えた機能的かつ可動性の機械部品です。こうした要素がエナメル加工をより複雑にし、卓越した精度と技術的な専門知識を要求します。さらに、ディスクの素材には、熱安定性に優れた22Kローズゴールド(金917と銅83)が厳選されています。この独自の組成により、プレートはエナメル加工で重要な工程である窯焼きに必要な極度の高温に耐えることができるのです。ディスクには、フリークXの象徴的な回転カルーセルの視覚効果を高める繊細なサンレイパターンが刻印されます。

エナメル加工の工程は、原料の固形化合物を洗浄し、伝統的な乳鉢と乳棒を使って細かい粉末に粉砕することから始まります。こうした入念な工程により、回転ディスクに塗布されるブルーエナメルの完璧な均一性と色調が確保されます。ユリス・ナルダンの基盤である“海洋の伝統”を象徴するブルーカラーへ仕上がるのです。

ドンツェ・カドランの職人たちは、それぞれのタイムピースに合わせた新しい色調を絶えず開発しています。適切な顔料の配合を見つけるには、化学反応性と色彩理論に関する深い知識を要する実験的な作業が必要です。

その後、水を加えて顔料ペーストを作り、プレートに注意深く塗布して約800℃で焼成します。冷却と洗浄の後、さらに3~4層の顔料を塗布して焼成することで、それぞれの層が色合いの深み、濃さ、輝きを高めます。焼成が完成すると、ディスクには手作業の研磨が施されますが、それには1時間もの繊細な作業を要します。

窯の中でのあらゆる工程には、気泡やひび割れなどの欠陥が生じるリスクがあり、しばしば工程のやり直しが必要になります。これは忍耐力、正確性、そして卓越した技術力を必要とする厳しい鍛錬であり、エナメルはオート・オルロジュリーの中で最も習得の難しい素材のひとつとなっています。

120 本リミテッドエディションであるフリーク X ゴールド エナメルの回転ディスクは、1 枚1 枚が1 日がかりで製作され、完成までに約 8 時間を要します。その結果、まったく同じディスクは2つとなく、まさに唯一無二の作品に仕上がります。1枚1枚が独自の深みと色合いを持ち、独自の魂と時代を超越した色彩を放つのです。



【仕様】
フリーク X ゴールド エナメル
品番:2305-270LE-3AE-BLUE/1A
価格:7,667,000円(税込)
保証:5年
限定:120本リミテッドエディション

ムーブメント:自社製キャリバーUN-230(自動巻き)
・時、分
・自動巻きシステム
・自軸を中心に回転するフライングカルーセルムーブメント
・シリコン製脱進機、ヒゲゼンマイ、テン輪は、当社のシリコン専門研究所シガテックですべて自社製造
・ローズゴールド製ローター
・ホワイトのスーパールミノバ®を施したローズゴールドカラーのミニッツブリッジ
・部品数214個 / 石数21石
・振動数 3 Hz, 21,600 vph
・パワーリザーブ:72時間
ケース:ブルーPVDチタン製ケースとベゼル
・直径43 mm/視覚的な厚み10.70 mm/全体の厚み13.38 mm
・防水性:50 m
・ローズゴールド製サイドパーツ
・ケースバック:ブルーPVDチタンとオープンサファイア
文字盤:ブルーのギヨシェ彫りエナメル製アワーディスク
・ホワイトスーパールミノバ®のインデックス
ストラップとバックル:ローズゴールドのステッチが施されたブルーのアリゲーター・ストラップ
・ブルーのPVDチタンとローズゴールド製フォールディングバックル


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