スイス連邦全域で集会の人数を100人に制限、ジュネーブ ウォッチ デイズの行方は?

 By : CC Fan

猛威を振るう新型コロナウィルス(COVID-19)、先日、テクニカルウォッチメーカーショーの中止または延期とジュネーブ州が集会を100人に制限するというニュースをお伝えしたばかりですが、13日には集会の100人制限がスイス連邦全域に拡大されたことがスイスの情報を伝えるswissinfo.chで伝えられました。

スイスの「緊急事態」法制

この記事で伝えられているように、現在はスイス感染症法に基づく「特別な状態」になっており、ジュネーブモーターショーの中止のような通常であれば州政府の管轄である決定を連邦政府ができるようになっています。
ジュネーブの記事でもお伝えした、ローカルでの感染を防ぐ目的として、小中学校を休校に、企業なども短時間勤務を行い、雇用が失われないように失業保険が補填することが発表されています。

常に最新情報を追記していくスタイルのヘッドライン記事は下記で、素早く様々な対策が講じられていくことが確認できます。


新型コロナウイルス-スイス-最新情報

また、外務省が発表している感染症危険情報でスイスの全域がレベル1(十分注意してください)、イタリア国境のティチーノ州がレベル2(不要不急の渡航は止めてください)に指定されています。

欧州各国に対する感染症危険情報の発出(一部地域のレベル引き上げ)(新規)

さて、時計業界的はどう影響するのでしょうか?

正直、この状態からジュネーブ ウォッチ デイズが当初の目論見通り、”分散型なのでOK”という理由で実行できるビジョンは個人的には申し訳ないですが全く見えてきません。
強行するにしても、さすがに100人以下とは言えないでしょう。

ジュネーブにブティックがあるチャペックもウォッチデイズにあわせて新作の発表を予定していたようですが、かなり厳しいだろうという見通しです。

ジュネーブモーターショーは中止になりましたが、直後にインターネット上でVirtual press dayと名付けたYouTubeを使ったプレスカンファレンスを行い、少なくとも新作発表はしていました。
車はそこまで詳しくないですが、各メディアを見ても、ちゃんと新作の情報は載っています。


そもそも論でいえば、目的は展示会を開くことではなく、展示会は手段で、新作を発表することが目的だとすれば、やり方はあるのではないでしょうか?
もちろん実機を見ないなど、真実を伝えるジャーナリスト目線?では100点ではないでしょうが、時間だけが過ぎていくよりは遥かにマシで、100点満点にならないなら何もしないより、少なくとも及第点を探すべきなんじゃないかな…と言うのが私の率直な感想です。