「グランドセイコースタジオ 雫石」が7月20日にオープン~一般見学の予約受付の開始時期は、グランドセイコー公式Webサイトで告知

 By : KITAMURA(a-ls)

3月にそのコンセプトが発表された、機械式時計専門工房「グランドセイコースタジオ 雫石」。
https://watch-media-online.com/news/3019/

告知当時は非常に盛り上がり、オープン予定の6月にむけ、みなさん予約方法の発表を心待ちにしていたのだが、その頃から深刻化していた新型コロナの感染拡大の影響で、工事自体にも遅れがあったようだ。

だが、昨日ついにオープンし、そのセレモニーが開かれた!

その模様ならびに見学予約サイトの情報など、公式プレスリリースからまとめてお届けする。



<グランドセイコー>
「グランドセイコースタジオ 雫石」を7月20日にオープン


セイコーウオッチ株式会社は、7月20日、岩手県雫石町 盛岡セイコー工業内に腕時計ブランド「グランドセイコー」の機械式時計を製造する新施設「グランドセイコースタジオ 雫石」を開設し、同日、達増拓也岩手県知事らを迎えたスタジオと、設計を担当した隈研吾氏らを迎えた東京の和光本館を同時中継でつないだオープニングセレモニーを開催いたしました。




服部真二会長  CEO は、「ここは匠たちの日々のものづくりの場、そして次世代育成の場として最適な環境だと思っている。 THE NATURE OF TIME というグランドセイコーのブランド哲学を体現する場として、また、機械式時計の聖地として世界に発信する施設にしたい。」と述べました。


隈研吾氏は、「グランドセイコーが考える自然観を設計に反映した。木造建築でありながら、究極の精度を持つ時計を組み立てるクリーンルームの環境を両立させることは初めてのチャレンジであり、やりがいのある仕事となった。」とコメントしました。


セレモニーでは、スタジオから初めての新製品出荷となるグランドセイコー「メカニカルハイビート36000 80 Hours」を搭載した新モデルが公開され、匠たちとともにその完成を祝いました。


●メカニカルハイビート36000 80 Hours



●(左から)
岩手県知事 達増拓也氏
盛岡セイコー工業 代表取締役社長 林義明
雫石町長 猿子恵久氏


●(左から)
隈研吾氏
セイコーウオッチ 代表取締役会長 兼 CEO 服部真二




●組立工房 クリーンルーム


来訪者は、ブランドの歴史や機械式時計のしくみなどが学べるショールーム、組み立て体験イベントなどを開催するスタジオセミナールーム、岩手山を望む2階のラウンジなどで、グランドセイコーの世界観を体感することができます。ラウンジには、グランドセイコー初のコンセプトモデルが限定展示され、スタジオのオリジナルモデルを販売するショップコーナーを併設いたします。


●外観とエントランス


なお、当スタジオは、完全予約制での一般公開を予定していますが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当面の間、一般公開を見合わせております。予約受付の開始時期につきましては、グランドセイコー公式Web サイトにて改めてご案内いたします。




グランドセイコースタジオ 雫石オリジナルモデル SBGH283
スタジオを取り巻く森の新緑をイメージしたグリーンダイヤル



<グランドセイコー>は、1960 年の誕生以来、最高峰の腕時計を目指し、正確さ、美しさ、見やすさといった腕時計の本質を高い次元で追求・実現し続け、弛まぬ進歩を重ねてきたブランドです。
2010 年から本格的なグローバル展開を開始し、世界でも数少ない真のマニュファクチュールにしか成し得ない最高レベルの性能と洗練されたデザインで、世界中で高い評価を得ています。


盛岡セイコー工業
盛岡セイコー工業は、ウオッチ製造に最適な自然環境のもと、1970 年岩手県雫石町に設立されました。部品製造から完成品の組み立てまで高級メカニカルウオッチの生産を一貫して行うとともに、次世代への技術継承を推進しています。同時に、持続可能な製造、自然との共生の活動を実施しています。


●雫石の四季

サステナビリティ 雫石の自然とともに
岩手山を望むグランドセイコースタジオのエントランスではユリノキの大樹が新緑から紅葉、冬木と姿を変え訪問者を出迎えます。ウオッチメーキングに最適な場を求めてこの地に根を下ろし50年あまり、スタジオのある盛岡セイコー工業は、その全敷地の約3割が緑地であり、1000本近い自然林を有する環境を持ち常に季節のうつろいとともにあります。
雫石の美しい自然とものづくりの心を重ね、共生のための様々な取り組みを行っています。


●グランドセイコースタジオ 雫石の外観とユリノキ


[持続可能なものづくりの追求]
スタジオで生み出される機械式時計は、ぜんまいが解ける際に生まれる自然の力をエネルギー源とし、世代を超えて受け継がれていく、サステナビリティを象徴するプロダクトともいえます。
その思想は、全施設を通しての持続可能なものづくりの推進に結びついています。

— Reduce(発生抑制)、Reuse(再利用)、Recycle(再生利用)に努め、資源循環への貢献と廃棄物の削減を実現しています。 
— 生産で使用した水は社内で排水処理を行い、環境負荷を抑制するとともに一部は再利用し資源の効率利用に努めています。
— 地球温暖化に対する取り組みとしてエネルギーの使用量をCO₂排出量で管理、目標値を設定し継続的な削減活動を実施しています。
— 自社開発の無線センサーネットワークシステム「ミスター省エネ」を製造施設内に設置し、温湿度・照度・電流を監視し、ものづくり環境の整備と省エネを同時に推進しています。

[地域環境との共生]
生物多様性保全の取り組み
— 敷地内の樹林地帯の自然林すべてを台帳登録し、維持管理を行っています。
— 外来生物の分布状況、繁殖状況を調査、監視し、適正に管理しています。
— 敷地内に鳥やリスなどの巣箱を設置し、定期清掃を行いながら生息の様子を観察しています。

[人と自然、そして地域とのコミュニケーション]
— 従業員とその家族が参加する緑地の整備活動、敷地内緑地ツアー、子供たちとインセクトホテル※や巣箱づくりなど自然と触れ合うイベントを定期的に開催しています。
— 地域住民、行政の方々を対象に環境報告会を開催し、工場見学や環境保全の取り組み紹介のほか、生物多様性やSDGsなどの環境教育も行っています。 


※インセクトホテル=虫ホテル:草木など自然の素材を利用して作られた多種多様な虫を呼び集め植生の多様性を高めるための装置

[認証・受賞]
— 2015年一般社団法人 いきもの共生事業推進協議会(略称ABINC)が運営する、生物多様性に配慮した緑地づくりに取り組む施設を評価・認証する「いきもの共生事業所®認証(通称:ABINC認証)制度」で工場版の認証としては第一号となる認証を取得しました。(2018年に認証更新済)
— 2019年公益財団法人 都市緑化機構主催の「第39回 緑の都市賞」において、「都市緑化機構会長賞」を受賞しました。生物多様性に配慮し緑地の質を高める改善や、適正な維持管理などの取り組みが評価されました。



見学予約について
予約専用サイトをご覧ください。
https://gs-studio-shizukuishi.resv.jp/


*新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当面の間、一般公開を見合わせております。 
予約受付の開始時期につきましては、グランドセイコー公式Web サイトにて改めてご案内いたします。
<グランドセイコースタジオ 雫石 概要>
住所 : 岩手県岩手郡雫石町板橋61 番地1
建築面積:1858.45㎡
延床面積:2095.01㎡
階数 : 木造地上2 階






【お問い合わせ】
セイコーウオッチ(株) お客様相談室
0120-061-012(通話料無料)

セイコーウオッチ(株)の公式Web サイトアドレス
www.seikowatches.com

<グランドセイコー>の公式Web サイトアドレス
www.grand-seiko.com

<グランドセイコースタジオ 雫石>予約サイトアドレス
https://gs-studio-shizukuishi.resv.jp/

<グランドセイコースタジオ 雫石>の特設Web サイトアドレス
www.grand-seiko.com/jp-ja/special/studio-shizukuishi