シチズンからの報告~コロナ禍による衛生意識の高まりに伴い、超音波洗浄器の人気モデルの出荷数が5割増し!

 By : KITAMURA(a-ls)

興味深い資料を見つけた。

新型コロナ感染が拡大した2020年から、「超音波洗浄器」の売上が伸びているというのだ。
超音波洗浄器のメーカーでもあるシチズンは、その原因のひとつとして、コロナ禍による衛生意識の高まりを挙げている。
実際この一年半、国民のほぼ全員が終日マスクを着用し、市中では入出店時に手指の消毒を勧奨し、帰宅後にはうがいを欠かさない生活が続いている。その結果、毎年我々を悩ませていたインフルエンザの感染者数など、例年の1000分の一以下となり、事実上の"撲滅"に成功したという。

こうした衛生・殺菌意識の高まりが、「超音波洗浄器」の売上を押し上げているようで、前述のシチズンの資料によれば、2020年度出荷は前年比5割増という急増ぶりである。

時計の世界では、ここ数年、ブレス仕様のスポーツ・ウォッチの人気が高いが、ブレスの清掃に「超音波洗浄器」が適しているのも、この動きにプラスに働いたのかもしれない。


以下、シチズンの「超音波洗浄器」、『SWT710』の資料を挙げておく。




【シチズン時計 NEWS LETTER】 
超音波洗浄器の人気モデル『SWT710』の出荷が昨年より急増 !
コロナ禍による衛生意識の高まりに伴い、2020年度出荷は前年比5割増!

シチズンは1997年から、時計のバンドやメガネを洗浄できる超音波洗浄器を販売しています。2015年末に発売した『SWT710』は出荷ベースで2019年度まで毎年約1割増で売上げを伸ばしている人気モデルでしたが、2020年の3月から需要が急増し、2020年度の売上は前年比5割増に拡大しました。コロナ禍も重なり身に着けるものを洗い、清潔に保ちたいというのがトレンドになっているのかもしれません。


 ●超音波洗浄器 SWT710 価格オープン
 

メガネ店などから各家庭へ、意外な使用用途も
 
超音波洗浄器というと、メガネ店に置いてあるイメージがあると思います。近年は、時計やメガネ、アクセサリーなど身近な物を洗浄できるということで各家庭への普及が進んでいます。そこへコロナ禍によるステイホームも重なり、部屋や身近にあるものを清潔に保ちたいという需要からか、よりニーズが高まっています。



使用用途は腕時計バンドはもちろん、アクセサリー等の貴金属類、メガネ、プラスチック類、ガラス類、陶器類などを洗浄できます。近年では入れ歯やマウスピース、歯ブラシなどのオーラルケアやベビー用品の洗浄、ネイル道具の洗浄にも使用されています。
また、ユニークな用途として、複雑な形状の細部の汚れが落ちるということでプラモデルを作る際、塗装前にパーツの汚れ落としとしても使われているようです。巣ごもり需要や生活様式の変化とも相まって、より使用用途に拡がりがみられます。


超音波洗浄の仕組み
 
超音波の振動で、水中に目に見えない細かい気泡(キャピテーション)が無数に発生します。その気泡のはじける瞬間にでる衝撃波が手の届かない微細なすき間の汚れを粉砕して、布やブラシ、水流では落ちない汚れをスッキリ取り除きます。
※時計バンド洗浄例(一例です。全てこのように落ちるとは限りません)
 つなぎ目の隙間などの細かい汚れを洗浄できます

●洗浄前


●洗浄後 洗浄後
 

※ペースメーカーなど体内に機器を装着されている方、ならびに装着されている方の近くでは誤作動の恐れがありますので、ご使用にならないでください。
※洗浄できないもの
べっ甲(メガネなど)、宝石付きの貴金属やメガネ、象牙・石材、腕時計本体(防水型を含む)、コンタクトレンズ、宝石(真珠、トルコ石、オパール、翡翠、エメラルド、珊瑚、コハクなど)、偏光レンズ付のメガネやサングラス、劣化の進んだ(ヒビ、キズ等)プラスチック製のメガネレンズ、キズやはがれなどがあるメガネフレームなど。




いかがだろうか。
例と仕上げたこの「SWT710」は、家電量販店のサイトなどで調べると、7~8千円台で入手できるようだ。
身近となった「超音波洗浄器」、衛生意識の高まりもあって、一家に一台の時代が来るかもしれない(笑)。
ブレス時計愛好家はぜひご検討を!