オメガ 東京2020 オリンピックで29回目のオフィシャルタイムキーパーを記念し、ニコラス・ G ・ハイエック センターで測定テクノロジーを展示中!

 By : CC Fan


いよいよ開催される東京2020 オリンピック、1932年からオメガは全ての競技の計時を計測し記録を担当する「オフィシャルタイムキーパー」としてオリンピックを支えてきました。
29回目となる今回、7月にリニューアルオープンしたスウォッチグループの旗艦ビル「ニコラス・ G ・ハイエック センター」の5階のオメガカスタマーサービスセンター前のスペース、アトリウム ジャルダン・ドゥ・タンにてオリンピックを支えるオメガのテクノロジーの展示が行われています。



2021年7月20日に訪問、あと2日に迫るカウントダウンタイマー。



時間測定と伝統を重ね合わせたプロモーションムービーも公開されています。



1932年のロサンゼルスオリンピックに30個のストップウォッチを提供したことから始まったオメガとオリンピックの関係。
より正確・公平にアスリートの記録と記憶を記すために様々な技術開発を行ってきました。



これは今回の展示品ではないですが、オメガミュージアムに所蔵されている1932年に実際に使われたスプリットセコンドクロノグラフの一つ。

クロノグラフ専用機かと思ったら時針がついています。
横からのショットがあればスプリットが分かりやすかったかも…



オリンピックの開催地と技術者(Technician)と機器(Equipment)の数が地図に重ねられています。
1人の技術者と30個のストップウォッチから始まり、近代化に伴い技術者と機器の数が増加していることが分かります。



東京2020では350の各スポーツ専用のスコアボード、200kmのケーブルと光ファイバー、900人の専門ボランティア、85の公共スペースのスコアボード、400トンの機器類、530人の技術者という膨大な規模でサポートします。



スイスの伝統技法で作られるラスト・ラップ・ベル。
ここに有っていいの?!と思いましたが、これは予備とのこと。



前回(リオデジャネイロ)のものですが、砂型鋳造と旋盤の伝統的な手法で作る様子が動画で紹介されています。
この時は27回目とロゴに入っていますね…



陸上競技などで使う電子スタートピストル。
火薬式のスタートピストルでは音がピストル本体から鳴り、伝わる速度によってコースごとに異なる僅かな遅延があるため完全に公平なスタートにはならなかったのに対し、より高速な電気を使う事で公平なスタートを実現したののこと。



クラウチングスタートに使うスターティングブロック。
スタートピストルからの信号によってブロック後部にあるボックスからそれぞれの選手専用のスタート音が鳴らされる仕組みで音源から選手の距離を均一にしてコースに関わらず公平なスタートを実現したそう。
踏切板の部分の圧力センサーが選手の動きを測定しフライングの判定も行います。



正確な記録とともに、よりリアルタイムに白熱する競技の様子を伝えるための技術も進化しています。
ゼッケンや手首に装着された超軽量のトランスポンダ(送信器)による電波によって各選手の正確な位置と世界記録(WRと書かれた線)の関係をリアルタイムに表示するシステム。
今回の東京2020から導入されたとのこと。



ゼッケンに仕込むトランスポンダ。



左から、ボート用のローイングセンサー、靴に装着するトランスポンダ、水泳用のブレスレットタイプ。



100万分の1秒単位で記録する最新型のクアンタムタイマー。
「機械式ストップウォッチは過去のものです!」、あ…言っちゃった…



「ご先祖さま」1952年のタイムレコーダー。
100分の1秒単位で記録してプリントアウト、真空管式!
個人的にはかなり興味深い対象です。

この他、オメガが初めて実用化したという水泳のタッチパネルによる電子計測や、東京2020から正式な競技となったスポーツクライミング、各競技で使われる実際の測定器など、多くの計測技術や機械が展示されており、たいへん興味深い内容でした。
この展示はオリンピック期間中の開催とのことなので、各ブランドのブティック・サービスセンターに行かれた際などに、合わせて立ち寄られてみては如何でしょう。



【お問合わせ】
オメガお客様センター
TEL:03-5952-4400