日本橋三越本店・第24回ワールド ウォッチ フェア~新しいスタートへの"出逢い"と"結び"の空間を訪ねる

 By : KITAMURA(a-ls)



日本橋三越本店・第24回ワールド ウォッチ フェア ~新しいリスタートへの"出逢い"と"結び"の空間を訪ねて



18日から30日まで日本橋三越本店で開催されている第24回ワールド ウォッチ フェアも、残すところあと数日となった。

新型コロナ・ウィルスの感染拡大を受けての緊急事態宣言下で、しかも開幕直前の17日には、デパートなど大型商業施設の地下食料品販売スペースを中心に、通常時の2分の1となるよう入場人数規制を求める政府声明が出されるなどしたため、メディアとしても、"皆さん、是非とも足をお運びください"と軽々しく呼びかけるのも難しいところであった。



開幕初日に会場を一覧させていただいたところ、各ブランドが趣向を凝らした様々な展示を見せてくれてた例年にくらべると、それは明らかに自粛気味で、初日にしては人足も少ない。
しかし、各ブランドとも新作実機もしくはサンプルの取り揃えは例年と遜色ないので、考えてみるとこれは、真剣に時計を選べる環境というか、新作を手に取ってじっくりと吟味するという意味では、非常に望ましいフェア空間なのではないかという気もするので、遅ればせながらではあるが、現場のレポートをお届けすることにした。

本館に入館してまず目をひくのが、日本橋三越の象徴ともいえる佐藤玄々作の巨大な「天女象」前の中央ホールに、まるでそれと一体化したかのような大きな「ローレル」文字盤を配した、セイコーの140周年記念特別展である(※展示は24日まで)。



ローレル文字盤のインデックスに沿って、セイコーのヒストリーがミニチュア的にアレンジされ、試着可能な140周年記念モデルや、セイコーミュージアムでもおなじみの"コンマ秒"を測定する装置など、体験・体感できる展示が面白い。




さらに同じ1階には、今年新たにラインナップに加わった新ハッピースポーツを大々的にフィーチャーした、ショパールのポップ・アップストアが出展している。



“黄金比”という調和の規則にインスパイアされた33mm径のパーフェクトなサイズ感、文字盤上の2枚のサファイアクリスタルの間に“解き放たれたムービングダイヤモンド。しかもこのポップアップ開催中のスペシャル企画として、ハッピーダイヤモンドジュエリーに、お好みのムービングストーンを入れて、オリジナルジュエリーが作れるカスタマイズも用意されているとのことだ。
※対象ジュエリーやムービングストーンの詳細については、ショパールブティック日本橋三越本店へ直接お問い合わせください。




 【POP UP EVENT INFORMATION】
期間: 開催中~2021年8 月31日(火)まで
会場: 日本橋三越本店 本館1階 ステージ
企画: ハッピーダイヤモンドジュエリー(リング/ペンダント)のカスタマイズ
お問い合わせ: ショパール ジャパン プレス TEL 03-5524-8922


そしていよいよ、メイン会場である6階時計売り場へ!



今年が発明からちょうど220年となるトゥールビヨン。その生みの親であるブレゲの現行トゥールビヨンをはじめ、各社のトゥールビヨン・モデルが並ぶ展示コーナーを通って、各社の売り場へ。



最初にも書いたが、もし真剣に考えているモデルなどがある場合、事前に展示の有無を確認したうえで売り場を訪ねれば、かなり深い話ができると思われる。







また売り場のシンボル、円卓スタイルの「キャリバー」や7階催事会場では、各種イベントも開催されている。
これから会期を迎えるものとしては、以下のイベントが予定されている。
●28日・篠田哲生氏トーク『教養としての時計選び』(6Fキャリバー)
●28日「ライネ」カスタムオーダー(キャリバー)
●29日ヒコ・みずのジュエリーカレッジ『機械式時計組み立て講座』(7階催事場)


さて、もうひとつ今回の特筆点が7 階催物会場内にある。



大塚家具とのコラボレーションにより、同社が取り扱うドイツを代表する高級家具ブランド「ロルフベンツ」(日本橋三越本店の本館5階家具フロアにて常設展示あり)と、エルウィン・サトラー、レペ、ウルゴスなどの稀少なインポートブランドや、セイコーなどのさまざまなクロックをインテリアとして組み合わせ、ひとつの空間の中で一堂に展示するというクオリティの高い革新的な試み、「インポートクロック ✖ ロルフベンツのコンセプトスペース」が、7階の催事場で行われているのだ。







今回の「第24回 三越ワールドウォッチフェア」のテーマは 「時めき/restart 」。
いま世界は、コロナ禍を起点とするさまざまな困難と停滞の中にあるが、そこからの復興、それこそがまさに「restart 」の時であるとポジティヴに捉えた2021年のワールド ウォッチ フェア。

思えば、人が「restart 」するとき、たとえば、進学や就職や婚姻の記念として、時計はそれらのシーンを印象的に彩ってきた。そんな、人生における何か特別な"結び"の象徴のような、新しい時計との出逢いの場を、残り期日は僅かではありますが、ぜひ、密にお気を付けのうえ、素晴らしく刺激的な"出逢い"を発見してください!!