グランドセイコー Watch and Wonders 2023新作 実機写真レポート

 By : CC Fan

2023年4月6日追記:「0.1秒単位の測定」について、より詳細な表記を追加しました。

すでにニュースという形で掲載済みのグランドセイコー Watch and Wonders 2023新作。
グランドセイコーとしては初めての機械式クロノグラフを発表するなど、非常に注目を集めています。
クロノグラフ機構の「作者のキモチ」などの分析は帰国後、おいおい行うとして、今回は実機を拝見できたので実機写真でのレポートをお送りします。



なんといっても注目株はこれでしょう。
10振動・3日巻き・オートマチック(自動巻き)・クロノグラフを略してテンタグラフ(TENTAGRAPH)という愛称が与えられた高性能クロノグラフです。
9SA5に搭載された「デュアルインパルス脱進機」にクロノグラフを追加したキャリバー9SC5を搭載し、特に10振動の恩恵で1ステップが0.1秒と「キリ」の良い計測が可能になっています。

2023年4月6日追記:
上記で、「キリ」の良い測定、と書いた理由として、10振動であれば振動数の逆数である1振動当たりの時間(運針の刻み)は0.1秒になるため、5振動の0.2秒、6振動の0.16…秒(循環小数)、8振動の0.125秒に対し、より小数表現として十進数フレンドリーになっている、と言う意味で書きました。

ただし、今回の点田グラフの文字盤の秒以下のインデックスは視認性との兼ね合いから0.2秒間隔の目盛になっているそうです。
そのため、単純に読みだした場合は0.2秒単位、0.1秒単位の測定を行う為には「インデックスに乗っている or インデックスの中間を指している」を判断する必要があるという事を追記します。
どれぐらいちゃんと読めるか?という事については動作個体で改めてレポートしたいと思います。



残念ながら針止めされている個体だったため、操作感やクロノスタート・ストップ時の挙動については確認できず…
ダイヤルは濃紺と筋目を組み合わせ、適度な光の反射で視認性を向上させています。



ザラツ研磨によって仕上げられ、ゆがみのないケースサイド。
かなりマッシブですが、チタン製のため取り回しは良好です。
クロノグラフプッシャーと竜頭の位置関係も揃えられています。



逆サイドも歪みはありません。



デザイン文法、エボリューション9スタイルのセンターにラインが入れられた短針と長針にはルミノバが加えられよりスポーティーに。



文字盤側に付加されたクロノ機構(いわゆるモジュールクロノとか二階建てクロノ)なので、ケースバックからの見た目は9SA5とほぼ変わりません。
特にこの点がいろいろな意見を生んでいるようですが、機構的にどうか?何を成し遂げたのか?ということについては別途書きたいと思います。
特に今回のWatch & Wondersではいくつかのユニークなクロノが拝見できたので、比較するのもいいかもしれません。



そして、手作業による彫金によって冬の白樺林をイメージしたマスターピースコレクション。





ムーブメントはスプリングドライブ、キャリバー9R02。





もう一つのマスターピースコレクション、ジュエリーウォッチはケースで撮影…
より詳細は帰国後フォローしますが、まずは速報的に…



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