クロノブンキョウトウキョウ GMT1を拝見、「使いやすい」GMT機能を探る
By : CC Fan今年のGPHGにもノミネートが発表されたクロノブンキョウトウキョウのGMT1、実機を拝見させていただけたのでレポートします。
(なお、写真は公式提供のものになります)
「ビジネスにマッチするドレッシーなGMTウォッチ」を目指したというGMT1、昼と夜を表すために高コントラストの2色で塗り分けられることが多い24時間リングによってスポーティーな印象になりがちなGMT機能そのものに上手く切り込んできました。
特徴的な24時間リングは夜時間を5本の横線で表現、色を変えるほど目立たず、数字以外の視認性も確保するというバランスの取れた解決策で、カラー塗料・皮膜と違い、彫りこみ+強固な黒の墨入れで実現されているため経年変化にも強いというメリットもありそうです。
文字盤も落ち着いたトーンで、それぞれのエリアの色と質感を変えて視認性を向上させています。
GMT関連の表示は赤系でまとめられていて、GMT針は12時間の時針より短く、独立した24時間インデックスは12時間インデックスの内側に設けられています。
これもあまり見ないデザインで、針を短くして内側に閉じ込める、12時間の世界と交わらせないことで一般的には慣れていない24時間の世界が完全に分離するので見やすそうです。
逆に、ベゼル+GMT針で求める第3時間帯の表示については慣れが必要になりそうですが、「第3」という事もあり、直感的に理解する用途と理解しました。
ベゼルもユニークで、通常であれば30分または1時間ごとのクリックになっているベゼルが、連続的に動いて保持は摩擦で行うフリクション式になっています。
これはもちろん設計上の拘りで、フリクションを生んでいる部分は汎用の防水用Oリングが使えるように設計されており、遠い未来でも「直せる」ことを目指しています。
また、これにより15分・45分単位の時差にも対応できる、と言う副次的なメリットも生まれました。
構造自体はクリック式より複雑で部品数も多くなってしまいましたが、前述したメリットを取って採用したのは素晴らしいと思います。
ムーブメントはもちろん信頼と実績のミヨタ、GMTキャリバー9075です。
「GMTの分類」は私にはよくわからないので、「機能と想定する使い方(ユースケース)」で説明してみたいと思います。
このムーブメントはリュウズ1段引きで12時間側の時針を独立に1時間単位で進み/戻しすることが出来ます、日付はこの12時間側が24時を回った時に進み、戻していけば日付も戻ります。
リュウズ2段引きで時合わせになり分針が動いて分単位の時間あわせを行います、この状態では24時間側と12時間側は連動して動きます
もちろん使い方は自由なのですが、上記の機能で「どう使うのが便利と考えているか(ユースケース)」を伺ってみました。
通常時はホームタイム(拠点の時差)に合わせて12時間側と24時間側を合わせ、GMT針はデイ&ナイト的に使います。
旅行時はリュウズ一段引きで12時間側だけを進み/戻しして24時間をホームタイム/12時間をローカルタイム(行き先の時差)のデュアルタイムウォッチとして使います、日付も連動するため「この日付どっちの日付だっけ?」と言う問題も発生しませんし、リュウズ一段引きであれば時計が停止しないので精度を保ったまま時間が変更できます。
これとは別に、ベゼルは独立した時差にすることで最大3時間帯の時刻を一瞥することが出来ます。
個人的には24時間はUTC固定(好みの問題)かな?とは思いますが、どの使い方でも操作が容易、特に日付周りの挙動は「使う事を考えた」造りと感じました。
いつもと同じように、デザイナーとしての浅岡節を今回はGMTと言う実用機能に反映させたGMT1、実機も展示しているそうなので是非ご覧ください。
浅岡氏からのメッセージと技術情報、販売情報を引用します。
新作「GMT 1」について—浅岡肇
近年発表されるほとんどの腕時計は、機能性に付加価値を見出すものが多いのに対し、KURONO TOKYOシリーズはファッションとのコーディネートを重要視しています。男性のファッションは基本保守的であり、スーツやシューズといったアイテムは、ここ100年以上ほとんど変わっていません。そこでKURONO TOKYOは、ファッションと腕時計をどうコーディネートするかという観点から、伝統を取り入れつつ現代を意識したデザインを常に考えています。自然にジャケットの袖口に収まる38mmの外径も、そういった配慮に基づいています。
従来のGMTウオッチは、スポーツウオッチのカテゴリーに分類されるものがほとんどでした。しかし、実際にGMTを強く欲している人たちはビジネスマンです。そこで今回のドレッシーなGMT 1は、そんな世界中を飛び回るビジネスマンの伴侶としてご期待に沿えるものと思っています。
今回採用したGMT 1の機能は「トゥルーGMT」です。24時針を修正するのではなく、時針を単独で修正する仕様であるため、プラス時差(時計回り)、マイナス時差(反時計回り)の両方に対応できます。これにより、時間帯を変更する必要が生じた際に迅速に対応することが可能です。また両方向回転ベゼルは、耐久性を考慮しクリックの無いものを採用しています。
技術詳細
機能:時分秒表示、GMT
駆動方式:自動巻
ケース径:38ミリ
ケース厚み:11.7ミリ
ケース素材:ステンレススチール(316L鍛造)
ベゼル:両方向回転ベゼル
防水性:5気圧
ストラップ:カーフレザー
ムーブメント:MIYOTA 9075(自動巻、24石、毎時28800振動、パワーリザーブ約40時間)
風防:ボックスサファイアクリスタル
製造国:日本
税込価格:346,500円
数量限定
■実機プレビュー
KURONO TOKYO AOYAMA SALONにて、実機を下記の期間中ご覧いただけます。
[期間] 9月1日(金)11時 ~
[場所] KURONO TOKYO AOYAMA SALON
〒107-0061 東京都港区北青山2丁目10−22
TEL:03-6823-8358
営業時間:11時~19時(日曜、祝日定休)
https://kuronotokyo.com/pages/kurono-tokyo-aoyama-salon
■予約販売スケジュール
1.日本にお住まいの方向け / 店頭先行販売
KURONO TOKYO AOYAMA SALONの店頭にて先行販売をいたします。
なお、今回は抽選ではなく先着順となります。
※こちらの先行販売は、数量に限りがございますのでご了承ください。
[期間] 9月1日(金)11時 ~ 9月7日(木)19時
[場所] KURONO TOKYO AOYAMA SALON
2.すべての皆さま向け / 一般販売
[日時]日本時間9月8日(金)23時スタート
[場所] KURONO公式ホームページ上(https://kuronotokyo.com/)からの販売となります。
すべての皆さまが対象となり、ご参加いただけます。
ご購入を希望される場合、事前にKURONO公式ホームページにてアカウント登録が必要です。(登録無料)
■発送スケジュール
10月初旬より随時発送する予定です。
(なお、写真は公式提供のものになります)
「ビジネスにマッチするドレッシーなGMTウォッチ」を目指したというGMT1、昼と夜を表すために高コントラストの2色で塗り分けられることが多い24時間リングによってスポーティーな印象になりがちなGMT機能そのものに上手く切り込んできました。
特徴的な24時間リングは夜時間を5本の横線で表現、色を変えるほど目立たず、数字以外の視認性も確保するというバランスの取れた解決策で、カラー塗料・皮膜と違い、彫りこみ+強固な黒の墨入れで実現されているため経年変化にも強いというメリットもありそうです。
文字盤も落ち着いたトーンで、それぞれのエリアの色と質感を変えて視認性を向上させています。
GMT関連の表示は赤系でまとめられていて、GMT針は12時間の時針より短く、独立した24時間インデックスは12時間インデックスの内側に設けられています。
これもあまり見ないデザインで、針を短くして内側に閉じ込める、12時間の世界と交わらせないことで一般的には慣れていない24時間の世界が完全に分離するので見やすそうです。
逆に、ベゼル+GMT針で求める第3時間帯の表示については慣れが必要になりそうですが、「第3」という事もあり、直感的に理解する用途と理解しました。
ベゼルもユニークで、通常であれば30分または1時間ごとのクリックになっているベゼルが、連続的に動いて保持は摩擦で行うフリクション式になっています。
これはもちろん設計上の拘りで、フリクションを生んでいる部分は汎用の防水用Oリングが使えるように設計されており、遠い未来でも「直せる」ことを目指しています。
また、これにより15分・45分単位の時差にも対応できる、と言う副次的なメリットも生まれました。
構造自体はクリック式より複雑で部品数も多くなってしまいましたが、前述したメリットを取って採用したのは素晴らしいと思います。
ムーブメントはもちろん信頼と実績のミヨタ、GMTキャリバー9075です。
「GMTの分類」は私にはよくわからないので、「機能と想定する使い方(ユースケース)」で説明してみたいと思います。
このムーブメントはリュウズ1段引きで12時間側の時針を独立に1時間単位で進み/戻しすることが出来ます、日付はこの12時間側が24時を回った時に進み、戻していけば日付も戻ります。
リュウズ2段引きで時合わせになり分針が動いて分単位の時間あわせを行います、この状態では24時間側と12時間側は連動して動きます
もちろん使い方は自由なのですが、上記の機能で「どう使うのが便利と考えているか(ユースケース)」を伺ってみました。
通常時はホームタイム(拠点の時差)に合わせて12時間側と24時間側を合わせ、GMT針はデイ&ナイト的に使います。
旅行時はリュウズ一段引きで12時間側だけを進み/戻しして24時間をホームタイム/12時間をローカルタイム(行き先の時差)のデュアルタイムウォッチとして使います、日付も連動するため「この日付どっちの日付だっけ?」と言う問題も発生しませんし、リュウズ一段引きであれば時計が停止しないので精度を保ったまま時間が変更できます。
これとは別に、ベゼルは独立した時差にすることで最大3時間帯の時刻を一瞥することが出来ます。
個人的には24時間はUTC固定(好みの問題)かな?とは思いますが、どの使い方でも操作が容易、特に日付周りの挙動は「使う事を考えた」造りと感じました。
いつもと同じように、デザイナーとしての浅岡節を今回はGMTと言う実用機能に反映させたGMT1、実機も展示しているそうなので是非ご覧ください。
浅岡氏からのメッセージと技術情報、販売情報を引用します。
新作「GMT 1」について—浅岡肇
近年発表されるほとんどの腕時計は、機能性に付加価値を見出すものが多いのに対し、KURONO TOKYOシリーズはファッションとのコーディネートを重要視しています。男性のファッションは基本保守的であり、スーツやシューズといったアイテムは、ここ100年以上ほとんど変わっていません。そこでKURONO TOKYOは、ファッションと腕時計をどうコーディネートするかという観点から、伝統を取り入れつつ現代を意識したデザインを常に考えています。自然にジャケットの袖口に収まる38mmの外径も、そういった配慮に基づいています。
従来のGMTウオッチは、スポーツウオッチのカテゴリーに分類されるものがほとんどでした。しかし、実際にGMTを強く欲している人たちはビジネスマンです。そこで今回のドレッシーなGMT 1は、そんな世界中を飛び回るビジネスマンの伴侶としてご期待に沿えるものと思っています。
今回採用したGMT 1の機能は「トゥルーGMT」です。24時針を修正するのではなく、時針を単独で修正する仕様であるため、プラス時差(時計回り)、マイナス時差(反時計回り)の両方に対応できます。これにより、時間帯を変更する必要が生じた際に迅速に対応することが可能です。また両方向回転ベゼルは、耐久性を考慮しクリックの無いものを採用しています。
技術詳細
機能:時分秒表示、GMT
駆動方式:自動巻
ケース径:38ミリ
ケース厚み:11.7ミリ
ケース素材:ステンレススチール(316L鍛造)
ベゼル:両方向回転ベゼル
防水性:5気圧
ストラップ:カーフレザー
ムーブメント:MIYOTA 9075(自動巻、24石、毎時28800振動、パワーリザーブ約40時間)
風防:ボックスサファイアクリスタル
製造国:日本
税込価格:346,500円
数量限定
■実機プレビュー
KURONO TOKYO AOYAMA SALONにて、実機を下記の期間中ご覧いただけます。
[期間] 9月1日(金)11時 ~
[場所] KURONO TOKYO AOYAMA SALON
〒107-0061 東京都港区北青山2丁目10−22
TEL:03-6823-8358
営業時間:11時~19時(日曜、祝日定休)
https://kuronotokyo.com/pages/kurono-tokyo-aoyama-salon
■予約販売スケジュール
1.日本にお住まいの方向け / 店頭先行販売
KURONO TOKYO AOYAMA SALONの店頭にて先行販売をいたします。
なお、今回は抽選ではなく先着順となります。
※こちらの先行販売は、数量に限りがございますのでご了承ください。
[期間] 9月1日(金)11時 ~ 9月7日(木)19時
[場所] KURONO TOKYO AOYAMA SALON
2.すべての皆さま向け / 一般販売
[日時]日本時間9月8日(金)23時スタート
[場所] KURONO公式ホームページ上(https://kuronotokyo.com/)からの販売となります。
すべての皆さまが対象となり、ご参加いただけます。
ご購入を希望される場合、事前にKURONO公式ホームページにてアカウント登録が必要です。(登録無料)
■発送スケジュール
10月初旬より随時発送する予定です。
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