リシャール・ミル、「絆」の道程

 By : KITAMURA(a-ls)

リシャールミルジャパンは、2011 年から東⽇本⼤震災復興を継続して支援しており、昨年からは熊本城災害復旧⽀援も行うなど、広範なチャリティ活動⾏っている。
当該年一回だけで終わらせず、長く険しい復興への道のりを地元に寄り添い、継続して支援していく、こうしたチャリティ活動は、RMユーザーはもちろん、携わるすべての⽅を「ファミリー」として⼤切にするリシャール・ミルの、日本への敬愛の念の表現であり、アフターケアという⾔葉にとどまらない「絆」の証にほかならない。

2017年も引き続き【DEAR FAMILY 2017】としたチャリティー活動が行われているが、そのハイライトであるチャリティーオークションの入札が9月1日(金)11:00から受付け開始されるのを前に、6年間にわたるリシャールミルジャパンの「絆」の道のりを振り返って見た。


2011年、東日本を襲った未曽有の大災害に際して、リシャールミルジャパンが復興支援を打診したところ、リシャール・ミル氏は快諾し、当時手元にあったRM 035のプロトタイプ・モデルを即決で提供。ここに【DEAR FAMILY】のチャリティー・プロジェクトが最初の一歩を刻むことになる。


■2011 年
RM 035 ラファエル・ナダル プロトタイプ

落札価格¥8,190,000
寄付先:日本赤十字


【DEAR FAMILY】チャリティー・プロジェクトの素晴らしいところは、オークションの経費などを控除せず、落札金額の全額を寄付する点と、寄付先を柔軟に選択できる点だろう。
2013年には2本の時計が出品された。


■2013 年
RM011 カーボン 2014

落札価格¥16,000,000
寄付先:NPO 法人カタリバとYB アフレイド(ジャマイカ)に半額ずつ

RM029 ヨハン・ブレイク アフレイド エディション

落札価格¥9,200,000
寄付先:NPO 法人カタリバとYB アフレイド(ジャマイカ)に半額ずつ


「NPO法人カタリバ」とは、その環境のために不遇だったり恵まれなかったりする子供たちを支援するNPO法人で、リシャールミルジャパンはその活動のうち、コラボスクールを支援している。
『東日本大震災から5年、復興が進んだ今でも、 安心して学ぶことができる場を失った子どもたちが、被災地には残されています。 「震災があったから、夢をあきらめた…」 「教育の機会に恵まれず、未来を思い描けなかった」。こうした悔しさは抱いてほしくないと、 支援に立ち上がったのがコラボ・スクールです。(カタリバHPより)

カタリバHP・ご支援企業リスト・https://www.katariba.or.jp/outline/company/


ファミリーからのオークションピース20 点出品

同年10月8日に開かれたユーザー(ファミリー)パーティーに世界中のリシャールミル・ファミリーから提供されたグッズをその場でオークションしたもの。(参考→)  http://alszanmai.exblog.jp/21246492/
出品20点の合計落札価格¥22,500,000
寄付先:NPO 法人カタリバとYB アフレイド(ジャマイカ)に半額ずつ




■2014 年
RM 055 バッバ・ワトソン

落札価格¥14,000,244
寄付先:NPO 法人カタリバ

RM 007 チタン 竹内智香選手着用モデル

落札価格¥5,600,000
寄付先:NPO 法人カタリバ



■2015 年
RM 055 ユニークピース

落札価格¥14,000,000
寄付先:NPO 法人カタリバ

RM 011 フェリペ・マッサ10 周年アニバーサリーモデル(シリアルNo.1)

落札価格¥20,150,717
このモデルのオークションは鈴鹿での事故によって、2015年に25歳の若さで亡くなったリシャールミル・ファミリーのF1ドライバー、ジュール・ビアンキ氏のご遺族のために出品されたもの。
この落札価格は、ビアンキ氏の命日、2015年7月17日にちなんだもので、落札者氏の心遣いにも静かな称賛が寄せられた。
寄付先:ジュール・ビアンキご家族


■2016 年
RM 011 フライバッククロノグラフ 特別モデル

落札価格¥15,600,000
寄付先:NPO 法人カタリバとアクションFor ロードセーフティに半分


RM 023 オートマティック 特別モデル

この年の春に熊本を中心に襲った地震によって被害を受けた、熊本城などの文化財への復興支援を表明し出品。
落札価格¥11,111,111
寄付先:熊本県庁 熊本城・阿蘇神社等被災文化財復興支援委員会



■そして今年、2017年
リシャールミルジャパンは、年間を通して取り組むチャリティ活動【DEAR FAMILY2017】の一環として、「ラファ・ナダル基金」へ100,000 EURを寄付している。

【ラファ・ナダル基金(RafaNadal Foundation)】とは、ブランドのファミリーであり、多くのコラボレーションモデルも発表しているプロテニス選手ラファエル・ナダルが2008年に設立した基金で、世界中の恵まれない環境に育つ子供たちや若者を対象に、スポーツ教育を中心とした支援をするための基金。現在ではスペインとインドを中心に約800名の子供たちへ教育プログラムを実施。身体的障害を持つ子供を対象とするスポーツにとどまらない情操教育、経済的な問題を抱える若者の大学進学のための奨学金プログラムなどを複数設けている。 http://www.fundacionrafanadal.org/
寄付額:100,000EUR
寄付先:RafaNadal Foundation


さらにオークション・ピースとして、以前の記事でも紹介した【RM 030 パリサンジェルマン限定」のチャリティー・オークション受付が、来たる9月1日より、いよいよ開始となる!


2011年の発表以降、不動の人気を博しているRM 030に、2017年よりパートナーシップを組むフランスのフットボールクラブ、パリサンジェルマンとコラボレーションした100本の限定モデルで、パリとドーハのブティックのみで限定発売された。この日本未発売のモデルを特別に1本、チャリティオークションにて販売。

RM 030 PARIS SAINT-GERMAIN

・ブルーセラミックス×レッドクオーツTPT™、ブルーラバーストラップ、自動巻きキャリバーRMAR1、
・サイズ:50.00×42.70×13.95㎜
・参考小売価格:約17,050,000円(=145,000CHF)
・パリ、ドーハブティック限定100本 ※日本未入荷モデル


以下、リシャールミルジャパンからのメッセージと、チャリティー・オークションの開催概要。

『腕時計の落札金額と、リシャール・ミルの各イベントに設置されたチャリティボックスに集められた金額は、2018年1月に責任を持って以下の団体へ全額寄付いたします。
震災の影響は各地に深い爪痕を残しており、今でも多くの方が仮設住宅で生活しています。1日も早い復興のために、皆様のご協力をお願い申し上げます。』

【チャリティオークション開催概要】
入札開始:2017年9月1日(金)11:00
入札締切:2017年11月18日(土)19:00
最低入札価格:16,000,000円
入札受付:店頭またはFAX(03-5537-5024)にてご入札ください。
発表:11月19日(日)11:00(店頭、WEBサイトにて)
寄付先は認定NPO法人カタリバと、熊本県庁熊本城・阿蘇神社等被災文化財復興支援委員会が予定されています


【お問合先】
リシャール・ミルGINZAブティック
〒104-0061 東京都中央区銀座8-4-2TEL:03-5537-668811:00-19:00
※定休日:火曜日


7月5日の新作発表のイベントで挨拶したリシャールミルジャパンの川﨑代表取締役は、新作の説明よりもこのチャリティーを力説しつつ、
『でも(このチャリティーが継続されていることは)ね、リシャール・ミルがすごいんではなく、お客様、ファミリーがすごいんですよね』と語っておられた。



この「RM 030 パリサンジェルマン限定」の落札結果発表日としている11月19日は、「RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017」の開催2日目にあたるので、鈴鹿に集結したファミリーの前で、また新たなる「絆」が刻まれることになる。

リシャール・ミル、時計もファンもブランドも、ほんとうにカッコいいことこの上なしである!