お正月におすすめの1冊

 By : @kikuchi
今年も残すところあと4日。早いものでもうすぐお正月ですよね。旅行、帰省、自宅でのんびり、いやいや仕事…。などなど、みなさんはどう過ごされるのでしょうかね。ちなみに私は自宅でのんびり派でございます。 さて今回は、そんなお正月のちょっとした時間に、リラックスしながらさらっと読める本をご紹介。


「赤瀬川原平のライカもいいけど時計がほしい」です。

これは、2003年5月から2013年1月までの約10年間、弊社のパワーウオッチに連載された故・赤瀬川原平氏の人気連載コラムを単行本化したものです。
実はこの連載、ひょんなことから生まれた連載でして、単行本内のあとがきでも触れたんですが、当時私は新たにカメラ雑誌を立ち上げようとしており、カメラ好き、とりわけライカ好きとして有名な赤瀬川氏に、ライカ同盟としての連載をお願いするべく、ご自宅に行ったのがきっかけだったのです。なぜかカメラの話しはそこそこに時計の話しで盛り上がり、だったらパワーウオッチにも連載をということで決まったものでした。皮肉にも、その後カメラ雑誌は3号であえなく撃沈。。。時計の長期連載が実現したというわけでございます。


●自宅書斎にて撮影(写真:笠井 修)

赤瀬川氏は、腕時計もカメラ同様に数多く所有し、七つ道具のひとつとして常に身に着けて楽しんでおられました。そんな「愛用時計」たちへの思いや、新たな時計との出合いでわき起こる物欲との悩ましき葛藤など、ひねりの効いた文章とイラストで綴った全59話を収録しました。
まさに同氏初となる時計エッセイであり、カメラとは違う赤瀬川ワールドが楽しめる内容になっております。


●写真:笠井 修

また、単行本化にあたり赤瀬川氏が所有し、かつ各テーマの題材ともなった実際の時計を新たに撮影。その写真も掲載しました。時計好きのみなさんであれば、きっと赤瀬川氏の時計に対する一貫したこだわりがそのコレクションを通してきっと感じられるはずです。ぜひ読んでくださいませ。

・発売日 2016年2月6日
・定価  1800円 税
・出版元 シーズ・ファクトリー
・発売元 日本工業新聞社
ISBN 978-4-8191-1275-8 C0095

●Amazonはコチラ
http://www.amazon.co.jp/赤瀬川原平のライカもいいけど時計がほしい-赤瀬川原平/dp/4819112759/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1452056823&sr=1-1&keywords=ライカもいいけど時計がほしい

●電子版はコチラ
http://cs-factory.com/?page_id=1304

(全59話>)
仔ツバメみたいなチクタク…/自分で初めて買った腕時計/アンリ・ルソーみたいな時計店/朝の自動巻き体操/完璧な時計を求めて/侘びた腕時計の難しさ/時計の好みが変化する/ローズのバットと自動巻き/時間潰しのできる腕時計型日時計/地中の機械式時計が露出する/黒檀のロレックスが欲しい/自分の欲望ピント位置/手放したくない気持/林彪元帥の腕時計/見に行ったら買ってしまった/宇宙的生きものみたいな秒針/時計の山の山菜取り/時計の合同発表会/よく考えたら時計は猫だった/時計世界の男と女/欲望も複雑系だ/手巻きで誤差一秒/チープなクラシック/タカガ期とサレド期/レトロの力/国会の時計/抽象形体の美しさ/時計界のメートル原器/タイムマシンのキューバ/月夜に造る腕時計/監督の腕時計/モト懐中の腕時計/ピンポンと腕時計/無印の電波時計/腕時計とタバコの関係/天然の美/クラシック大時計/コックピットのきらめき/腕時計を外した感覚/同い年の時計に出合う/盗み見の問題/腕時計がデカい時代/クォーツとの新家庭/左右の腕に腕時計/夏のベルト問題/腕時計二つの震源地/軽くて重厚なものを/クォーツだって欲しい/車とウオッチの関係/ガラの裏蓋に飛び交う流れ星/レトロクォーツ/「いざ」の時のクロノグラフ/触わる時計/エビスの怪しい時計店/龍の歯車/高級時計の冷凍保存/元気な電子時計/文字盤上の漢字/人間時間の腕時計