インサイト マイクロローター レディー ~ 美しい外見、それ以上を求める淑女のために。

 From : Romain Gauthier (ローマン ゴティエ )


オープンフェイスからのぞく複雑に組み立てられた自動巻きムーブメント。
その特徴はスノーセットダイアモンドのセットされたローターと、控えめに輝くマザーオブパールの文字盤。新モデル、インサイト マイクロローター レディーはローマン・ゴティエブランド初のレディースウォッチです。美しい外見、それ以上を求める女性のための時計です。

ローマンによると、「時計愛好家の女性は、自身の価値観に照らし合わせて、自分だけの特別なタイムピースを求めています。美しい外見というのは非常に大切ではありますが、一方で時計愛好家の女性は、革新的な機構やすばらしい手作業の技巧に富んだ作品も手にしたいと願っています。インサイト マイクロローター レディーはその双方、つまり美しさ、高級時計作りの技巧を提供します。」

 
インサイト マイクロローター レディーの時、分およびスモールセコンドの文字盤は、様々な表情を見せるマザーオブパール製です。そして22Kゴールド製の両方向回転式マイクロローターを搭載しています。マイクロローターの表側は、様々なサイズのブリリアントカットダイアモンドが施されています。 

メインプレートに囲まれている部分も美しいマザーオブパール製であり、その上をマイクロローターが輝きながら揺れ動き、回転します。その動きは滑らかであり、音を立てません。二つのブリッジの間を回転するそのマイクロローターはルビーベアリングを使用し、摩擦を最小限にし、耐摩耗性に優れたものです。両方向巻きのマイクロローターの繊細な動きは、効率良く二つの香箱を巻き上げます。フルに巻き上げた状態で80時間のロングパワーリザーブを有します。

 

文字盤は奥行きの美と、調和の美を体現したものです。マザーオブパールのダイヤルとメインプレートカバーは、レッドゴールド製の針、ゴールドのバランスホイール、そして美しい面取りと磨きが施されたゴールドフィルドのブリッジや小さなプレートを引き立てます。ブリッジのアーチはレッドゴールドケースの内側の輪郭と見事に呼応しています。

 

直径39.5mmの控えめなサイズのケースは、インサイト マイクロローターが、スリムな手首にも心地よくフィットすることを約束します。時計の美しいデザインは細部に及びます―はんだ接合されたラグは優美にケース側面と出会います。また、手首の動きを妨げないよう、リューズは2時位置に配されています。そして風防のサファイアクリスタルにつけられた傾斜は、オフセンターに配された時・分の文字盤の上(ローマン・ゴティエの考える文字盤の中心)で一番高くなるように設計されています。 

ディスプレイバックからは、ムーブメントをより良く鑑賞することができます。ここでもまた、マイクロローターが主役となり、この装置の両方向回転を可能にする逆転歯車から始まる輪列の動きにトルクを伝達しています。歯車やラチェットは、美しく面取りされた円形のアームによって際立つ存在となっています。

 

他方で、ブリッジは職人の手によって見事に磨き上げられ、様々な装飾や穴石用の穴が施されると同時に、ローマン・ゴティエならではの審美性に優れるS字スクリューでしっかりと固定されています。さらに、ブリッジ類が描く曲線は、それらに取り付けられた4枚の直線状のプレートと完璧なバランスを見せています。

 ローマンは以下のように述べています。
「インサイト マイクロローター レディーはフェミニンなモデルです。しかしそれは既存のフェミニンの概念にとらわれるものではないと同時に、とても技巧を凝らした時計です。そして複雑な機構がシンプルな使い方を提供します。」

 

ローマン・ゴティエ「インサイト マイクロローター レディー」の詳細

 マザーオブパール製のダイヤルとメインプレートカバー

インサイト マイクロローター レディーは二種類の限定モデルで発売されます。タヒチ・ブラックマザーオブパールダイヤルとオーストラリア・エクストラホワイトマザーオブパールの二種類です。どちらのモデルも、時、分の文字盤とスモールセコンドの文字盤は同じ個体のマザーオブパールを0.3㎜にカットしたものであり、メインプレートカバーのマザーオブパールも同じ種類のマザーオブパールを0.6㎜にカットしたものが使われていて、その質感から様々な表情を見せます。

 繊細なマザーオブパールの加工には細心の注意が必要とされます。なかでも、メインプレートカバーに使われている一枚板は複雑な形をしており、スモールセコンドとバランスホイールの設置部分は8の字にくり抜かれています。美しいデザインを実現するために、このくり抜かれた部分においても、すべての角に面取りが施されています。

二種類のマザーオブパールはともに、南太平洋の生態系の中から生まれた真珠から作られたものです。マザーオブパール製のダイヤルとメインプレートは、時計一本一本により異なり、マイクロローターに施されたダイヤモンドの配置もまた異なります。つまり、全く同じインサイト マイクロローター レディーは存在しません。

 

自社製自動巻きムーブメント

インサイト マイクロローター レディーのムーブメントはスイス・ジュウ渓谷にあるローマン・ゴティエのマニュファクチュールで、設計から開発、製造、装飾、組み立て、そして調整までが行われています。ローマン・ゴティエは、この時計を鑑賞する人々がその壮観な構造と洗練された仕上げを瞬時に堪能することができるよう、インサイト マイクロローターのムーブメントの視認性をできる限り高めました。この作品が「インサイト(洞察力)」と名を有する理由はそこにあります。

両方向回転式のマイクロローターは、逆転歯車によって実現しています。この歯車の軸は、歯車の側方運動および回転を促進させるためにブラックポリッシュされた2枚のアーチ型のスティール製プレートに入れられた曲線状の開口部に沿って左右にグライドします。これによってマイクロローターの回転方向が変わる際、逆転歯車の歯が逆に噛み合うよう働きかけられ、逆方向にもスライドするようになります。

ゴティエは、ルビー製ベアリングにそれぞれ取り付けられた二つのブリッジの間を、マイクロローターが回転するよう設計しました。金属対金属の接触を避けることは時計作りにおける原則なので、金属対ルビーとなるようにしたのです。ルビーは摩擦係数が低いのに対し耐摩耗性に優れるため、この装置では例えば雑音や摩耗をもたらす恐れのある金属製ボールベアリングではなく、滑らかかつ音を出さないマイクロローター回転を実現する、この赤い石を採用しました。

 

このマイクロローターの相対的重量を考慮し、下部からの一つのブリッジの支えしか無い“フライング”ローターの採用は避けました。その代わりとして、上部および下部から二つのブリッジにサンドイッチのように挟まれた、より安定性の高いマイクロローターを設計しました。

 

ムーブメントの二つの香箱は、フルに巻き上げた状態で組み合わせると、合計80時間のエネルギーを確保します。二つの香箱は、ローマン・ゴティエを象徴するカーブしたアームを持つテンワおよび目盛付きの偏心ウェイト、そして職人の手によって組み立てられた頑丈な三角形のアンクルから成る調速機構に一定のトルクをもたらすために、直列配置されています。

インサイト マイクロローターのムーブメントにあしらわれた、目を見張るような装飾には、手作業による面取りおよびポリッシュ、サンバースト仕上げ、ストレートグレイン装飾、サーキュラーグレイン装飾(円形装飾)を含みます。穴石用の穴に至るまで手作業によるポリッシュが施されています。

 

 


ローマン・ゴティエ「インサイト マイクロローター レディー」 技術仕様 

【限定数】

18Kレッドゴールド製ケース

- タヒチ・ブラックマザーオブパール ダイアル:10本

- オーストラリア・エクストラホワイトマザーオブパール ダイアル:10本


【機能
および 表示】

オフセンター時表示、分・スモールセコンド表示、マザーオブパールを使用した文字盤およびメインプレートカバー、18Kレッドゴールド針、自社製自動巻ムーブメント、22Kゴールド製両方向回転マイクロローターマイクロローター上の45個のスノーセッティング・ラウンドブリリアントカットダイヤモンド(VVS~VS、0.1カラット)、80時間パワーリザーブを実現するダブルバレル

 

【ムーブメントおよび仕上げ】

サイズ:32.1mm × 6.8mm
パワーリザーブ:80時間
石数:33
部品数:206
振動数:毎時28,800回/4Hz
部品の素材:22Kゴールド製マイクロローター、スティール、ステンレススティール、ベリリウム銅、真鍮、洋銀
仕上げ:オートオルロジュリレベルの手仕上げ
表面処理:5Nレッドゴールドフィルドが施されたブリッジ

 

【ケース】

サイズ:39.5mm × 12.9mm (最も高い位置)
防水性:50m/5気圧
風防ガラスおよびディスプレイバック:内側にも反射防止加工をしたサファイアクリスタル
2時位置に巻き上げおよび時刻調整用リューズ

 

【ストラップ および バックル】

ブラックマザーオブパールモデル:アンスラサイト・ナチュラルラバーストラップもしくはアンスラサイト・サテンストラップ(ともにレッドゴールドピンバックル)

エクストラホワイトマザーオブパールモデル:ホワイト・ナチュラルラバーストラップもしくはホワイト・サテンストラップ(ともにレッドゴールドピンバックル)

  

ローマン・ゴティエについて

2005年に誕生したローマン・ゴティエは、情熱に満ちた創業者ローマン・ゴティエ本人が指揮を執る、スイス・ジュウ渓谷に拠点を置く高級時計ブランドです。ゴティエは、スイスの時計製造の中心地であるこの絵のように美しいジュウ渓谷で生活し、学び、そして働くことで培ったノウハウを、オートオルロジュリ(高級時計製造)に対する妥協のないアプローチと結びつけることで、類まれなタイムピースを創出しています。

これらのタイムピースは、その人目を引き付けるデザイン、革新的な自社製ムーブメント、そして極めて高いレベルの仕上げによって称賛されています。ローマン・ゴティエの時計の特別さは、年産約60本というわずかな生産本数からも保たれています。

ブランド創業者について

ローマン・ゴティエは1975年、スイスの時計作り発祥の地と言われるジュウ渓谷に生まれました。ローマンはこの地で、伝統的なオートオルロジュリへの情熱、機械学やエンジニアリングへの理解、そしてデザインに対する鑑識眼を養いました。 

技術学校で精密機構を学んだローマンは、その後1997年に精密機械のコンストラクターとしての資格を取りました。1年後、彼は初仕事として時計部品メーカーの機械プログラマー兼オペレーターの職に就き、その工場をヨーロッパ内で最も性能の良い設備の整った施設へと進化させました。 

ローマンは、自身の高級時計を一から創造するだけでなく、自らの高級時計ブランドを立ち上げることを固く決心し、2002年にMBAを取得しました。彼の修士論文は、自身のブランドの経営計画についてでした。 

3年間非公開で自身のタイムピース製作に取り組んだ彼は、2005年にローマン・ゴティエ ブランドを創設し、ブランドのファーストモデル「プレスティージ HM」を、2007年のバーゼルワールドで披露しました。その後、次々とプレスティージ HMS(2010年)、ロジカル ワン(2013年)、ロジカル ワン シークレット(2014年)、インサイト マイクロローター(2017年)を発表。これらの作品群は、クラシカルで洗練された作品、現代的でカジュアルな作品、そして極めて優美な芸術的作品を網羅し、そのどれにも、最高の仕上げが施された自社製ムーブメントが搭載されています。 

2013年、時計界のオスカーと称されるジュネーブ・ウォッチ・グランプリにて、ローマン・ゴティエの「ロジカル ワン」は、ベスト・メンズ・コンプリケーション賞を受賞しました。
 

マニュファクチュール・ローマン・ゴティエ

ローマン・ゴティエが類まれなタイムピースを製作できるのは、彼が着実につくり上げていった、スイスのル・サンティエにあるマニュファクチュールのおかげです。

このマニュファクチュールでは、熟練した職人たちと昔ながらの時計製造工具が、経験豊かな技術者たちおよび最先端の製造方法と融合し、ローマン・ゴティエの時計に搭載するムーブメントの設計から製造、装飾、組み立て、調整に至るまでの工程すべてを一貫して行う設備が整っています。 

これらのノウハウは、妥協のない品質および優れた精度を約束するだけでなく、ローマン・ゴティエのタイムピースに最高の美しさと唯一無二の魂をもたらしています。


ローマン・ゴティエ お問い合わせ先:
スイス・プライム・ブランズ 03-4360-8669