パルミジャーニ・フルリエとブガッティ、15年間にわたるパートナーシップを終結~Farewell to Bugatti

 From : PARMIGIANI FLEURIER (パルミジャーニ・フルリエ ) , BUGATTI (ブガッティ)


ブガッティとパルミジャーニ・フルリエ
共に歩んだ15年間
長期にわたるパートナーシップを終結




フランスのハイパースポーツカーメーカー、ブガッティ社と、パルミジャーニ・フルリエは、2019 年3 月18 日、パートナーシップの終了を発表しました。
2社の長期に及ぶコラボレーションは、パルミジャーニ・フルリエがブガッティ社の公式ライセンシングパートナーとなった2004 年に始まり、この15 年間で多くの成果を生み出しました。今後、両ブランドはそれぞれの新たなビジネス展開を追求し、別々の道を歩むこととなりますが、互いを認め合い尊敬し合う姿勢が変わることはありません。


●両社のコラボレーションの原点となったブガッティ ヴェイロン16.4 


ブガッティ社社長ステファン・ヴィンケルマン氏のコメント
「このパートナーシップが非常に特別なのは、単なる期間の長さのためだけではなく、つねにイノベーションや再発明を続けてきたことにあります。これだけ長期にわたって創造性を失うことなく成功をおさめてきたことは、大変意義深いことです。
新しい刺激を探し始め、新たなパートナーシップについて考える余地をつくる時期に来ているということについて、私たちの考えは一致していました。パルミジャーニ・フルリエと歩んだこの15 年間についてとても感謝しています。同社はこれからも、ブガッティの歴史の一部であり続けます。そして、今後のさらなる繁栄を祈っています」


パルミジャーニ・フルリエCEO ダビデ・トラクスラーのコメント
「我々も同様に、15 年間に及んだ有意義なパートナーシップと、共に達成した数々の成果について、ブガッティ社に感謝の意を表します。このコラボレーションによって時計の世界に多くの発展がもたらされ、画期的なメカニズムが生み出されました。現在我々は、新しい時計製造分野に重点的に取り組んでいます。同時に、ブガッティ社の今後のプロジェクトの成功を心より祈っています。」


ブガッティ社とパルミジャーニ・フルリエのパートナーシップは、近代ブガッティの象徴であるハイパースポーツカーをインスピレーション源とした、独創的なタイムピースという実績を生み出し、その作品はとりわけ高級機械式時計コレクターの間で垂涎の的となりました。

このコラボレーションのハイライトとなるパルミジャーニ・フルリエのユニークな作品は、ブガッティ ヴェイロン16.4 から想を得た『ブガッティ タイプ 370』、ブガッティ ヴェイロン 16.4 グランスポール ヴィッテスから『ブガッティ スーパースポーツ』、ブガッティシロンから『ブガッティ タイプ 390』、そして伝説的なブガッティモデルを彷彿させる『ブガッティ アエロライト』。
それぞれが、その時代を駆け抜けるスーパーカーから着想を得てデザイン・設計された時計です。


2004 年に発表された『ブガッティ タイプ 370』は、機械式時計の世界観を一変させました。
ムーブメントを横方向に配列するという偉業を、初めて成し遂げたのです。50 以上の異なる分野の職人が協力し、374 個におよぶ部品で構成される他に類を見ない『ブガッティ タイプ 370』が完成するまで、五年の歳月を要しました。


●ブガッティ タイプ 370

2004 年の発表以来、同モデルは機械式時計ファンやコレクターたちがもっとも熱望する時計の一本であり続け、商業的成功をも示したモデルでした。

『ブガッティ スーパースポーツ』の傑出したコンセプトもまた、世界初を実現しました。
ユニークなシェイプに、ムーブメントに対して垂直時刻表示を可能にした画期的な機構を備えたモデルです。『ブガッティ スーパースポーツ』のひときわスレンダーな側面は、ウィングの形状を想起させます。この象徴的な曲線こそが、パルミジャーニ・フルリエの作品であることを証明するシグネチャーです。


●ブガッティ ヴェイロン 16.4 グランスポール ヴィッテス(上)と『ブガッティ スーパースポーツ』(下)


従来の時計デザインに旋風を吹かせた『ブガッティ タイプ 390』は、まさに手首に装着するエンジンブロックそのもの。余分な装飾を排除した実用本位のモデルは、もっとも大切な「パフォーマンス」にすべてが注力されています。
https://watch-media-online.com/news/1098/



●『ブガッティ タイプ 390』(上)とブガッティシロン


『ブガッティ アエロライト』は、伝説的なカーブランドであるブガッティの特別なモデルへのトリビュートとして製作されました。

https://watch-media-online.com/news/444/

パルミジャーニ・フルリエは、そのモデルの革新的なボディをインスピレーション源に、フロントからバックへと縦断するリベットを、時計の四本のラグに表現しています。


これまで世に送り出してきたパルミジャーニ・フルリエのブガッティコレクションの輝かしい歴史は両ブランドにとっての誇りであり、両社は互いの前途を祝福しています。


パルミジャーニ・フルリエ
時計師であり修復師である創業者ミシェル・パルミジャーニの名を冠した時計メゾンは、1996 年にスイス、ヴァル・ド・トラヴェールのフルリエに誕生しました。時計製造のすべてに関わる会社が垂直統合されて以降、製造工程の隅々までが自社でコントロールされ、またグループに属さない独立性を大切にし、ユニークな創造の自由を可能にしています。パルミジャーニ・フルリエの個性は、20 余年にわたって製品から製品へと受け継がれ、遥かな未来においても修復に値するタイムピースであることを理念としています。それは、ミシェル・パルミジャーニの人生、彼を支える有能な人々、そしてなにより、過去の作品から大胆に未来をつくり上げるマニュファクチュールとしての試みがひとつになった成果です。