モリッツ・グロスマン、″インターナショナル・ モリッツ・グロスマン ロードショー 2019″最終地ロンドンで、「ムーン・イン・スペース」「パワーリザーブ・ヴィンテージ」「BENU 37 ブラック」を発表!

 From : Moritz Grossmann (モリッツ・グロスマン )


ドバイから幕を開けたMグロスマンの新作展示イベント″インターナショナル・ モリッツ・グロスマン ロードショー 2019″。
その最終開催地ロンドンで、7 月 11 日、「BENU 37ブラック」が初披露されたことはニュースでお知らせしたが、同日に、あと2作の発表があったことを、以下、ブランド発行のプレスリリースからの引用でお知らせします!


※掲載画像に誤りがありました。申し訳ありません。8月2日付で修正のうえ記事を再掲載いたします。




モリッツ・グロスマン
ロンドンにて「ムーン・イン・スペース」を発表



月は長きに渡り人々を魅了してきました。
地球に最も近い天体として数多くの詩人、思想家、研究者や宇宙飛行士にインスピレーションを与え、今もなお人々に多大なる影響を与え続けています。
地球を回るその周期をもとに時間の概念が生まれ、1 年を 12 ヵ月で分けるきっかけとなりました。つまり地球の生物のリズムをコントロールしている存在でもあるのです。月の美しさ、輝き、力はモリッツ・グロスマンにも創造力をもたらしました。そしてモリッツ・グロスマンは、月の魔法を美しい輝きを放つ時計に封じ込めたのです。こうして完成したムーン・イン・スペースは魅惑的な惑星へのオマージュであり、大胆な美的センスと高い精度にて時と空間を融合した時計です。

ダイヤルにはまるで宇宙を彷徨っているような球体が施されています。
美しい加工が施された銀色に輝く月のダイヤルは、多くの人の目を惹きつけるアイキャッチャーです。
その月の上には時針と分針が施されたダイヤル、そしてスモールセコンドが施されたダイヤル、つまり 2 つの小さなダイヤルが施されています。このサイズの異なるダイヤルのコンビネーションが大胆なプロポーションのコントラストを生みだし、ユニークなデザインに仕上げています。



ムーン・イン・スペース特有のサイズバリエーションというコンセプトは、他のコンポーネントにも活かされています。直径 44.5 mm のケースは、わずか 26.0 mm しかないキャリバー 102.0 の約 2 倍近くのサイズです。この大きな違いさえも、ムーン・イン・スペースはエレガントで軽やかなタッチに変えてしまう力を持っています。


ムーブメントはムーブメント固定リングによりリュウズの位置でケースに固定されており、4 本のブラックゴールド加工されたサポートがそれを支えています。このサポートは高さが異なるケースの縁とムーブメント固定リングのギャップ部分に施されており、世界初の人工衛星、スプ―トニクの 4 本のアンテナを思い起こさせる大胆なデザインです。

反射防止コーティングが施されたサファイアクリスタルにより、ムーン・イン・スペースの内部エレメントと緻密な構造を目で楽しむことができると共に、空間を漂う惑星のイメージがさらに強化されています。
マットに輝く漆黒のケースは宇宙の闇を象徴しています。その独特な外観は真空状態でステンレスに炭素を付着させる「ダイヤモンドライクカーボン (DLC)」コーティングによるものです。
この高度なコーティング技術により、傷、摩耗、腐食に強い超高耐久性の美しい漆黒の表面を実現することができました。


ダイヤル
天体のモデルは高度な職人技による精度と、ディティールへの大きな愛により仕上げられています。ドーム型の表面が銀色に輝く月のモチーフを立体的に見せています。レリーフ状の構造は全て手作業で加工されており、特徴的な凹凸が月の景観をリアルに表現しています。ムーン・イン・スペースの起源として、モリッツ・グロスマンの上品なロゴが左上のエッジに手作業で施されています。
銀色の光沢を放つ表面が、アラビア数字が施された 2 つの小さなダイヤルの存在を際立たせています。時針、分針を装備したダイヤルにはホワイトのグラン・フー・エナメル加工が施されています。そのダイヤルとコントラストを成すブラックのグラン・フー・エナメル加工が施されたスモールセコンドが、7 時部分に設置されています。コントラストが美しいグロスマン製針により、両ダイヤルとも明確に読み取ることができます。丁寧に手作業で仕上げられた最高級スチール製時針、分針には、ブラウンバイオレットの焼き戻し加工が施され、スモールセコンドのステンレスには、ポリッシュ加工が施されています。ピンバックルを装備したブラックの最高級アリゲーターストラップが、調和のとれた漆黒のアクセントになっています。

自社製キャリバー 102.0
最高級ムーブメントが、自社製キャリバー 102.0 で登場しました。小ぶりのサイズにも関わらず、5 分の 3 プレートのクラシックな構造を有するこのキャリバーには、グロスマン製調整ネジ付き段差式テンプ受け、メンテナンス時、個別に取外し可能な巻き上げ機構、質量を改良したテンプ等、グロスマン特有のエレメントが全て組み込まれています。サファイアクリスタル製のシースルーケースバックにより、機械的に成熟した美しいムーブメントエレメントの動きを楽しむことが可能です。
創立者のクリスティーネ・フッターとそのチームは、ムーン・イン・スペースを完成させたことによりグロスマンのパイオニア精神と高精度の機能性という哲学に、「最も美しいドイツの職人技」そして製造における細部へのこだわりを体感させてくれる新たな傑作を融合させました。




ムーン・イン・スペース プロモーションビデオ
https://www.grossmann-uhren.com/aktuelles/


■ムーン・イン・スペース
Ref. MG-002417 世界限定8本
ケース :ステンレススチールDLCコーティング
ダイヤル :ブラックとホワイトのグラン・フー・エナメル、アラビア数字のインデックス
針 :手仕上げ、ブラウンバイオレットに焼き戻したスチールもしくはポリッシュ仕上げステンレススチール
価格 ¥4,500,000 税


【仕様】
ムーブメント :自社製キャリバー 102.0、手巻き、5 姿勢調整
部品数 :196 個
石数 :26 石(うち 3 石はネジ留め式ゴールドシャトンに使用)
脱進機 :アンクル脱進機
調速機 :質量ネジ4本および調節ネジ2本を装着した耐震軸受式グロスマン製テンプ、ニヴァロックス1ヒゲゼンマイを下側に設置
テンプ :直径:10.0 mm 振動数:21,600 振動/時
パワーリザーブ :完全巻き上げ状態から約 48 時間
機能 :時、分、スモールセコンド
操作 :ステンレススチール DLC リュウズ(巻き上げおよび時刻設定用)
ケースサイズ :直径44.5 mm、厚さ13.8 mm
ムーブメントサイズ :直径26.0 mm、厚さ3.45 mm
ケース :スリーピース、ステンレススチール DLC
ダイヤル :スリーピース、ブラックとホワイトのグラン・フー・エナメル、アラビア数字、レリーフエングレイブを施したドーム型ムーンディスク
針: 手仕上げ、時、分針は焼き戻してブラウンバイオレットに発色させたスチール、スモールセコンドはポリッシュ仕上げをしたステンレス
風防 :片面反射防止加工をしたサファイアクリスタル
ストラップ :アリゲーター・ストラップ、ステンレススチール DLC 製ピンバックル

特徴
質量ネジおよび調節ネジを装着した耐震軸受式テンプ、インパルスピンをリムに固定、フラットひげゼンマイ、統合型安全ロール付きのテンプ芯、グロスマン製精密調整ネジによる緩急調整装置、5分の3プレート・支柱・個別に取り外し可能なクラッチ式巻き上げ機構からなるプレート構造、表面処理をしない洋銀のフレーム基部、平型ネジ留め式の盛り上がったゴールドシャトン、グラスヒュッテ式コハゼ装置(改良型戻し機能付き)、ゼンマイ切れに備えエネルギー効率の最適化を実現する両側とも受け石に載せられた香箱、ARCAP ギアトレイン、自社開発 18 歯ガンギ車を備えた脱進機。


※下記、ご参考までに、先日グラスヒュッテの工房を見学させていただいた際に実機を拝見する機会があった「ロスト・イン・スペース(RGケース・2018年新作)」の実機画像を掲載しました。
上記にて紹介した本年度の新作「ムーン・イン・スペース」には、DLC加工を施したステンレス スチールケースが採用されています。













モリッツ・グロスマンへのオマージュ
巨匠を称えるヴィンテージ ウォッチ

~歴史的なモリッツ・グロスマンのロゴを装備したパワーリザーブ・ヴィンテージ~


2010 年、モリッツ・グロスマン初のモデルがクリスティーネ・フッターにより披露された際、デザイナーは新たなロゴを考案しました。「Moritz Grossmann i/Sa」の表記の下に2 本の直線が施され、半円が表記を囲んでいる美しいデザインのロゴです。この線はグロスマンの典型的な 3分の 2 プレートの下部エッジのフォルムを表現したもので、伝説の時計職人モリッツ・グロスマンの精神に基づいた最高品質の機械的時計をグラスヒュッテで完成させるという決意の表明でもありました。
この3分の 2 プレートの下部エッジ構造はモリッツ・グロスマンの懐中時計に使用されており、ムーブメントを密閉するその形からテンプを確認することができます。

そして今年、ブランドの新たな幕開けと偉大な先駆者へのオマージュとして、「M. GROSSMANN」という 1875 年当時のタイポグラフィを使用したオリジナルロゴを施した「パワーリザーブ・ヴィンテージ」が発表となりました。

モリッツ・グロスマンのクラシックな懐中時計の趣を有するシルバーのダイヤルに、丁寧に仕上げられたブラックのローマ数字と、グラスヒュッテで今もなお崇拝されている巨匠へのオマージュといえるそのオリジナル・ロゴがダイヤルを飾っています。



このユニークピースの針も、19 世紀のモリッツ・グロスマンの懐中時計を見本に仕上げられています。洋ナシ型の先端が美しい時針が、縫い針の様に極端に細い分針との鮮やかなコントラストを築き上げています。分針の最も細い部分は0.1 mm しかありません。しかし更にそれを上回るのが、先端部分が僅か 0.05mm という秒針の金細工のような美しさです。グロスマンの針は手作業で仕上げられており、一本ずつ炎の上で焼き戻しされています。ブルー/ ホワイトのパワーリザーブのカラーと調和させるため、針はブルーで仕上げられています。
モリッツ・グロスマンは、時計製造の技術に優れていただけではありません。名声高い時計工房を構築するかたわら政治的、社会的な貢献も果たし、1878年にはドイツ時計学校を設立しました。
グロスマンはその活動、そして慈悲深く暖かい人柄から多くの人々に愛されていました。このような人物であったからこそ、彼は時計製造の未来を担う若い職人達の育成を第一に考えていました。
若い職人達では手を出すことができない高価な高精度の測定機器の部品を注文し、若い職人たちに組立てさせ改良させました。こうすることで若い職人達は機器の構造を学ぶことができたのです。また彼が自費出版した教書「Der freie Ankergang für Uhren(時計のための自由なアンクル脱進機)」は、ロンドンの有名な英国時計学研究所(British Horological Institute)の賞を受賞します。その中で彼は著書の価格についてこう述べています。

「ある体験を思い出しました。アメリカ合衆国で、私の意志に反して上記の手記があまりにも高い値段で販売されていたのです。しかし私は、労働者が適切な値段でこれを手に入れることができるようにするため、この本に切手をはり郵送することにしたのです。上記の販売価格に、郵送料(郵便為替)を つけて。ドイツなら 1 マルク加算して。つまりドイツは 8 マルク、フランスは 9 マルク、英国は 10 マルク (...)M・グロスマン」

ロンドンでのモリッツ・グロスマン・ロードショー
7 月 11 日、ロンドンのモリッツ・グロスマン ロードショー 2019 にて、新作「パワーリザーブ・ヴィンテージ」は披露されました。ロードショーはモリッツ・グロスマンへのオマージュとして開催されており、この数か月間モリッツ・グロスマン チームはドバイ、東京、香港を巡り、高級時計の新作を披露してきました。そしてそのファイナルは、かつて巨匠が書籍を初出版し、英国時計学研究所(Britisch Horological Institute)のコンテストで 1 位を獲得したロンドンで行われたのです。



パワーリザーブ搭載キャリバー 100.2
パワーリザーブ・ヴィンテージのキャリバー 100.2 には、グロスマン製プッシャー付き巻き上げ機構、グロスマン製調整ネジ付き段差式テンプ受け、メンテナンス時個別に取外し可能な巻き上げ機構、質量を改良したグロスマン製テンプが搭載されています。キャリバー 100.2 は、キャリバー 100.1 をベースにしたものです。パワーリザーブを表示するためのギアが追加装備されています。このディファレンシャルギアは、歴史的なグラスヒュッテ式オブザベーションウォッチのように、ラチェットホイールの下部に装備されています。コハゼは丸穴車とラチェットホイール間の上部に設置されています。

ロゴの下にある二色のバー表示により、あとどのくらいの出力がパワーリザーブに残っているのかを表示することができるようになりました。つまり時計が稼働できる時間を教えてくれます。時計のスプリングを完全に巻きあげた場合、このバーは全て白で表示されます。パワーリザーブが無くなると共に、ダイヤルとマッチした、スリムで美しい青いバーが見えてきます。サファイアガラスのケースバックにより、パワーリザーブ・ヴィンテージの極度に繊細なコンポーネントと、時計メーカー、モリッツ・グロスマンが誇る最も美しいドイツの職人技を見ることができます。

パワーリザーブ・ヴィンテージ プロモーション ビデオ
https://www.grossmann-uhren.com/aktuelles/



■パワーリザーブ・ヴィンテージ
Ref. MG-002269
ケース :18Kローズゴールド
ダイアル :シルバー、ローマンインデックス
針 :手仕上げ、ブルーに焼き戻したスチール
価格 ¥4,400,000 税

Ref. MG-002270
ケース :18Kホワイトゴールド
ダイアル :シルバー、ローマンインデックス
針 :手仕上げ、ブルーに焼き戻したスチール
価格 ¥4,400,000 税



仕様:
ムーブメント :自社製キャリバー 100.2、手巻き、5 姿勢調整
部品数 :227 個
石数 :26石(うち3個はネジ留め式ゴールドシャトンに使用)
脱進機 :アンクル脱進機
調速機 :質量ネジ4本および調節ネジ2本を装着した耐震軸受式グロスマン製テンプ、ニヴァロックス1ヒゲゼンマイ(ブレゲタイプ80番、グスタフ・ゲルステンベルガー案に基づく)を下側に設置

テンプ 直径:直径14.2mm
振動数: 18,000振動/時
パワーリザーブ :完全巻き上げ状態から約 42 時間
機能 :時、分、ストップセコンド機能搭載スモールセコンド、グロスマン製プッシャー付き巻き上げ機構、パワーリザーブ表示
操作 :リュウズ1個 18K ゴールド(巻き上げおよび時刻設定用)、プッシャー1個 18K ゴールド(ムーブメントのスタート用)
ケースサイズ :直径41.0 mm、厚さ11.65 mm
ムーブメントサイズ :直径36.4 mm、厚さ5.4 mm
ケース :スリーピース、18Kゴールド
ダイヤル :シルバー無垢、シルバー、ローマンインデックス
針 :手仕上げ、ブルーに焼き戻されたスチール
風防 :片面反射防止加工をしたサファイアクリスタル
ストラップ :18kゴールド製ソリッドピンバックル付きの手縫い アリゲーター・ストラップ

特徴
グロスマン製テンプ/針合わせファンクション解除・時計リスタート用プッシャー/2 色の表示エレメントによるバー型パワーリザーブ表示(ディファレンシャルギア駆動)/小型化したグラスヒュッテ式コハゼ装置(改良型戻し機能付き)/段差式テンプ受け、グロスマン製精密調整ネジによる緩急調整装置/表面処理をしない洋銀の3分の2プレートおよび支柱構造/3分の2プレート・テンプ受け・ガンギ車受けのハンドエングレービング/幅広く水平なグラスヒュッテ・ストライプ模様/3段のサンバースト模様で装飾された角穴車/平型ネジ留め式の盛り上がったゴールドシャトン/個別に取り外し可能なクラッチ式巻き上げ機構/針合わせ用ストップセコンド機能




【お問合せ】
モリッツ・グロスマン・ジャパン株式会社
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