ランゲ1・デイマティック “25th アニバーサリー”の繰り上げ発表と、クラッシクカー イベント『クラシック・デイズ 2019』

 From : A.LANGE & SÖHNE (A.ランゲ&ゾーネ )


今年の1月のSIHHから始まり、2月から10月までは、毎月24日に発表される予定の「ランゲ1 25thアニヴァーサリー」 10連作だが、6月分の発表が大きく遅れ、7月上旬にまでズレ込んだのは皆さんもご存知の通り。
しかし今月はその逆で、8月24日発表予定分が大幅に繰り上がり、8月2日午後5時の発表(日本時間では8月3日・午前0時)となった。

以前の記事でもお伝えしたが、https://watch-media-online.com/blogs/2376/
この微妙なスケジュールの変動は、新ブティックのオープン日や最寄りのイベント会場で、シュミットCEOが自らアニヴァーサリーモデルを発表するという趣向を優先しているために起こることで、今回は、お車好きのCEOの肝入りでA.ランゲ&ゾーネが後援している、ドイツ・デュッセルドルフ郊外で開催されるクラシックカーイベント、『クラシック・デイズ 2019』の会期初日に合わせたためである。



せっかくなので、まずはそのイベント、『クラシック・デイズ 2019』について、A.ランゲ&ゾーネ発行のプレスリリースを引用する形で紹介しておこう!




A.ランゲ&ゾーネが後援するクラシック・デイズ
ドイツの古城で開催されるクラッシクカーショーでザクセンの職人技を披露


ライン川から水が流れ込む濠に囲まれたディック城は、デュッセルドルフ近郊にあります。
その英国式庭園を舞台に2019年8月2日から4日まで開催されるドイツ最大のクラシックカーショーでは、自動車の文化史をさまざまな角度からたどることができます。

このイベントは、ホイールを付けて走る精巧なメカニズムあるいは腕元に着用する精緻な機構に情熱を注ぐ人々が一堂に会する場でもあります。クラシックカー、名車、伝説のレーシングカーに混じって、A.ランゲ&ゾーネは今年初めて、独自のテーマで2つの特集展示を開催します。ディック城庭園では、2019年 1 月 に発表されたばかりのツァイトヴェルク・デイトの大きなレプリカを取り囲むように最新コレクションのモデルを展示します。ここでは、時計師がランゲウォッチを組み立てる様子を見学することができます。



さらに、「A.ランゲ&ゾーネ館」となるオランジェリーで、ザクセンの工芸美術という大きなテーマで展示を行います。
この会場では、グラスヒュッテの工房に勤務する時計師、仕上げ職人、エングレーバーたちの他に、マイセンの絵付師とフォークトラントのバイオリン職人もその伝統豊かな工芸技術を披露します。



ここで催される記者会見で、ランゲCEOのヴィルヘルム・シュミットが新作を発表する予定です。
その時計は、ランゲ1誕生25周年を記念して製作される10モデルからなる“25th アニバーサリー”コレクションの一つです。A.ランゲ&ゾーネは、2015年からクラシック・デイズを後援している唯一の時計ブランドです。当社はクラシック・デイズの他に、イタリアのコモ湖畔で開催されるコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステと、ロンドンのハンプトンコート宮殿で開催されるコンクール・オブ・エレガンスも後援しています。


ヴィルヘルム・シュミットは、これらのイベント主催者との協力関係を自然な結び付きであると見ており、
「時代を超越するデザイン、完璧な機構、そして優れた職人技はA.ランゲ&ゾーネが標榜する重要な価値基準です。私たちはこの価値基準を、これらのイベントに集うクラシックカーのファンやコレクターの皆さんと共有しています。だからこそ、高級機械式時計を愛する方々の中に、クラシックカーにも夢中になる方が多いのです。」と述べています。

そして、「ちなみに、私もその一人なのです。当社の設立者であるウォルター・ランゲも、例外ではありません。彼が存命していれば7月29日に95歳になったのですが...。2012年5月に当社がコンコルソ・デレガンツァで初めてプレゼンテーションした時、ウォルター・ランゲが愛車メルセデス・パゴーデを運転してコモ湖へ駆けつけたのを、折に触れて懐かしく思い出します」と言葉を続けました。

2011年にA.ランゲ&ゾーネのCEOに就任したヴィルヘルム・シュミットは、カーディーラーを経営していた父親譲りでもあるのか、自動車の運転が大好きです。シュミットが初めてクラシックカーを買ったのは、17歳のときでした。デジタル化が進む世の中だからこそ、その対極であるアナログなモノを大切にしたいと考えるシュミットは、
「クラシックカーを運転したり、機械式時計を身に付けたりしていると、世界と繋がっていると感じるのです。自動車をいじっていると、そのクルマを設計した技師たちを身近に感じることができ、彼らが考案したディテールに感嘆することが何度もあります。機械式時計が時を刻む音を聞いても、同じように感じます。その音は、私にとっては生命の鼓動のようなものです」と言葉を締め括っています。


時代を超越する希少品、ウォルター・ランゲの愛車メルセデス280SL“パゴーデ”(下)と、愛車を運転する在りし日のウォルター・ランゲ(上)。



●そのメルセデスのダッシュボードに置かれた「1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”」・・・・。



さて、いよいよそのイベント会場で発表される8月分の、「ランゲ1」25周年アニヴァーサリーモデルの第8弾は、
「ランゲ1・デイマティック“25th アニバーサリー”」であった!!





こちらも、A.ランゲ&ゾーネ発行のプレスリリースから全文を引用しよう。




ランゲ1・デイマティック “25th アニバーサリー”

ランゲ1の自動巻きモデル



2010年に発表されたランゲ1・デイマティックは、ランゲ1を鏡映しにしたようなダイヤルと自動巻き機構を備えたモデルです。ランゲ1誕生25周年を記念して製作するアニバーサリーエディション10モデルの一つとして、レトログラード曜日表示とブルーのアクセントを特徴とするダイヤルをホワイトゴールドケースに収めたランゲ1・デイマティック “25th アニバーサリー”を25本限定で展開します。




同じようでどこか違う ― ランゲ1・デイマティックを一見したところ、ランゲ1のように見えます。しかし、手巻き式のオリジナルのランゲ1とは肝心なところに違いがあります。この時計では、オフセンターデザインのダイヤルがランゲ1と鏡映しになっているのです。時分表示は右側に、そしてスモールセコンドとアウトサイズデイトは左側にあります。ランゲ1ではリューズの横にパワーリザーブ表示が配置されていまが、ランゲ1・デイマティックではその反対側にレトログラード式曜日表示が搭載されています。これは、自動巻き時計では、パワーリザーブ残量の表示よりも曜日表示の方が便利だと考えてのことです。さらに、曜日表示はアウトサイズデイトの補足情報としても役立ちます。

ランゲ1・デイマティック “25th アニバーサリー”の特徴は、直径39.5ミリのホワイトゴールドケースとシルバーカラーのダイヤルに美しく映える青焼きしたスチール製針です。ランゲ・アウトサイズデイトの数字を含むプリント文字のカラーは、針のブルートーンと統一されています。手縫いのアリゲーターベルトにもこの2色使いのコンセプトを貫き、ステッチ入りのブルーのベルトにホワイトゴールド無垢製バックルを組み合わせています。



自動巻き式の自社製キャリバーL021.1は、最長50時間のパワーリザーブを蓄えることができます。効率的にゼンマイを巻き上げるのは、プラチナ製分銅を付けた大型センターローターです。このローターが美しい装飾仕上げを施したムーブメント上を回転する間、グラスヒュッテストライプとペルラージュ模様をはじめとするさまざまな装飾技術を駆使して仕上げた部品の数々が見え隠れします。緩急針のない調速機ではランゲ自社製ヒゲゼンマイがテンプを振動させ、テンワに取り付けられた6個の偏心錘で速度を調整しています。そして、ランゲ独特のハンドエングレービング入りテンプ受けにも、“25th アニバーサリー”エディションならではの仕上げ装飾を施しました ―彫り線をブルーに仕上げた花模様に囲まれたランゲ・アウトサイズデイトが、25周年にちなみ25日を示しています。





【ランゲ1・デイマティック“25th アニバーサリー” Ref. 320.066】
ムーブメント:
ランゲ自社製キャリバーL021.1、自動巻き、ランゲ最高品質基準準拠、手作業による組立ておよび装飾、五姿勢調整済み、プラチナ製分銅付きセンターローター、彫り線をブルーでコーティングしたハンドエングレービング入りテンプ受け、テンプ受けにランゲ・アウトサイズデイトのエングレービング

ムーブメント部品数:426
石数:67石
ビス留め式ゴールドシャトン:7
脱進機:アンクル脱進機
調速機:耐震機構付き偏心錘付きテンプ、最高品質の自社製ヒゲゼンマイ、毎時21,600振動、スワンネック形バネと側面にある調整用ビスにより微調整可能な速度調整装置
パワーリザーブ:完全巻上げ状態で50時間

機能:時、分およびストップセコンド機能搭載スモールセコンドによる時刻表示/レトログラード式曜日表示/ランゲ・アウトサイズデイト

操作系:ゼンマイ巻上げおよび時刻調整用リューズ、日付および曜日調整ボタン

ケース寸法:直径39.5 mm、高さ10.4 mm
ムーブメント:直径31.6 mm、高さ6.1 mm

ケース:ホワイトゴールド
ダイヤル:シルバー無垢、シルバー
針:ブルースチール
風防ガラスおよびシースルーバック:サファイアクリスタル(モース硬度9)
ベルト:手縫いアリゲーターベルト、ブルー(縫い目グレー)
バックル:ホワイトゴールド製ピンバックル
限定数:25本、限定番号01/25~25/25の刻印入り
◆予価:4,950,000円(税抜)
◆発売時期:2019年8月以降
 


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