パルミジャーニ・フルリエの「ヒジュラ パーペチュアルカレンダー」 GPHG2020 イノベーションアワードを受賞

 From : PARMIGIANI FLEURIER (パルミジャーニ・フルリエ )




世界初のイスラム太陰暦の腕時計「ヒジュラ パーペチュアルカレンダー」 が GPHG2020 イノベーションアワードを受賞



「カレンダーは文明を映す鏡であるため、時計をつくる上でも非常に魅力的なコンプリケーションなのです。(ミシェル・パルミジャーニ) 」。
パルミジャーニ・フルリエは、世界初のヒジュラ 暦のパーペチュアルカレンダーの製作で、ジュネーブ時計グランプリのイノベーション賞を受賞いたしました。この賞は、革新的でユニークなビジョンを提供する時計に与えられる賞であり、ウォッチメイキングという芸術における新しい道を切り開いたことに対して、審査員の裁量で授与されます。


ヒジュラ パーペチュアルカレンダーは、44.5mm のプラチナ製のケース、スレートダイヤル、プラチナ製のローターを備えています。 時と分、日付をアラビア語で、月の名前とさ、そしてうるう年と平年をアラビア文字で示します。
また、アベンチュリンの空に輝くムーンフェイズと、最大48 時間のパワーリザーブを備えています。すべてのパルミジャーニ・フルリエの時計と同じようにに、ムーブメントのすべてのコンポーネントは、見えない部分も含め、社内のスペシャリストによって装飾されています。



パルミジャーニ・フルリエでは、修復の仕事からインスピレーションを受けることが多く、ウォッチメイキングの歴史と伝統に深く根付いています。この時計の開発のきっかけは、ミシェル・パルミジャーニが18世紀末から19 世紀初頭に、アラビア語に翻訳された太陽暦を備えた、シンプルなヒジュラ暦の懐中時計を修復した1993年にさかのぼります。

これを機にミシェル・パルミジャーニは史上初のヒジュラ暦の置時計を製作し、そしてこの複雑機構を備えた史上初の腕時計へと繋がります。ヒジュラ パーペチュアルカレンダーは、アラビアの建築、文化、宗教のもっとも複雑な要素を考慮して、慎重に設計されています。それは、パルミジャーニ・フルリエの革新性と職人の専門知識の高水準を、文化と高級時計を組み合わせながら美しく体現する、何世紀にもわたる技術的知識の集大成です。



「この素晴らしいプロジェクトのために、私たちと協力してくださったすべての人々に感謝します。パルミジャーニ・フルリエでは、結束とコミュニティの力、過去の偉人の仕事に触れ、未来の世代を鼓舞し、ウォッチメイキングがもたらす価値を同業界の仲間や、私たちの仕事の芸術性を高く評価してくれる世界中の人々と共有するということを重じています。時計愛好家の国際的なコミュニティでは、様々な文化と伝統が混ざり合っています。私たちはこの多様性を、ヒジュラ パーペチュアルカレンダーという形で称賛します。そして、時計業界として、また世界の市民として、私たちが代表として選ぶリーダーたちにもその多様性を受け入れてくれることを願っています。(パルミジャーニ・フルリエCEO、ダビデ・トラクスラー)」

パルミジャーニ・フルリエは、専門家ステファノ・マカルーソ氏の協力を得て、新しいPF009 ムーブメントの各ブリッジを再設計しました。ブリッジは、モスクに見られる典型的なアーチから着想され、三日月の成長と縮小のシェイプを採用していて、アラビア文字で、一章の終わりを示しコーランの聖典でよく使用される、ふたつの重なり合う正方形ルブ・エル・ヒズブが象られています。現代のウォッチメイキングを通じてアラブの文化的なゆたかさを尊重するように設計され、丁寧に組み立てられました。

「パルミジャーニ・フルリエのヒジュラ パーペチュアルカレンダーのデザインインスピレーションは、アラブの建築にありました。示唆に富み、わかりやすいビジュアル表現を念頭に置きながら、ひとつひとつが最上に美しい美的コードのすべてを強調しています。(ステファノ・マカルーソ)」




ヒジュラ パーペチュアルカレンダー  ケースに隠されたその秘密


ヒジュラ暦のパーペチュアルカレンダーの開発にあたり、パルミジャーニ・フルリエはディテールに徹底的にこだわりました。メゾンが誇るクラフツマンシップ、デザイン、幅広い製造能力を駆使しつつ、専門家であるステファノ・マカルーソ氏の協力を得て、PF009 ムーブメントのブリッジを再デザインしました。





「パルミジャーニ・フルリエの
ヒジュラ パーペチュアルカレンダー
のデザインインスピレーションは、
アラブの建築にありました。
示唆に富み、わかりやすいビジュアル表現
を念頭に置きながら、
ひとつひとつが最上に美しい
美的コードのすべてを
強調しています。
(ステファノ・マカルーソ)』













ブリッジには、三日月の成長と縮小のシェイプと、アラビアのカリグラフィーで、一章の終わりを示しコーランの聖典でよく使用される、ふたつの重なり合う正方形ルブ・エル・ヒズブが象られています。
細部の隅々にまで、モスク、月、星から切り取られた典型的なアーチが描かれていて、現代のウォッチメイキングを通じてアラブの文化的なゆたかさを尊重するように設計され、丁寧に組み立てられました。

最初の開発は、ミシェル・パルミジャーニがある懐中時計を修復した1993年にさかのぼります。
パルミジャーニ・フルリエのブランド創設の三年前でした。この仕事が、2011年ミシェル・パルミジャーニによるヒジュラ暦のカレンダーを備えた置き時計の製作に繋がります。
それまで、継続的に動作するように設計された太陰暦を測る時計はなかっため、この開発は世界初となりました。この特別な作品は、シンプルなイスラム暦の時計を修復する仕事から生まれたのです。ミシェル・パルミジャーニは、18 世紀末から19 世紀初頭につくられた、アラビア語に翻訳された太陽暦の懐中時計の修復にも取り組んでいます。



イスラム世界では、暦は月の周期に基づいています。ヒジュラ暦(イスラム太陰暦)は、月の満ち欠けに応じて29日か30日の12 ヶ月で構成され、イスラムの祝日を特定するために使用されます。現代の世界各国で使用されている太陽暦とは対照的に、太陰暦の月は毎年1 0日~ 1 2日減の差で変化します。その結果、それぞれの月はつねに季節が異なり、したがってグレゴリオ暦とは異なります。



この時計には、時計製造における複雑な要素がふたつ存在します。そのふたつ、ヘジリアン太陰暦と永久カレンダーの組み合わせは、時計史に一石を投じる開発です。イスラム教徒が月の位置を追って、ラマダンがいつ始まりいつ終わるかを知ることを考慮すると、この時計のもつ意義はさらに重要になります。イード・アル=アドハーの饗宴で終わるイスラム暦の
最終月は、前月の最終日の日没後、三日月( ヒラル)が初めて見えるようになったときに始まります。


ヒジュラ パーペチュアルカレンダーは、スレートカラーのダイヤルもローターもすべてプラチナ でつくられ、44.5mm のケースに収められています。時と分はアラビア数字で、月の名前と長さおよび閏年と通常の年はアラビア文字で表されます。アベンチュリンの空に輝くムーンフェイズ。48 時間のパワーリザーブ。すべてのパルミジャーニ・フルリエの時計と同じように、見えない場所にあるものも含め、ひとつひとつの部品が社内のスペシャリストによって磨きあげられ、装飾されています。ゴールドは一切使用していません。
ヒジュラ パーペチュアルカレンダーは、文化と高級時計を体現し、また修復の仕事から着想を得て革新をもたらす、パルミジャーニ・フルリエに継承されるDNA とスタンダードを映し出しています。



「このユニークなパーペチュアルカレンダーは、過去の遺産からインスピレーションを受けていて、伝統から革新を生み出す私たちの力の証でもあります。私たちのウォッチメイキングの知識と技術を活かして、何世紀も続くアラブの伝統に敬意を表することができたこと、そしてステファノ・マカルーソ氏とのコラボレーションが実現したことを、とても光栄に思
います。チャレンジにふさわしい結果が生まれたと信じています。(ダビデ・トラクスラー、CEO)」





【テクニカルシート】
トンダ ヒジュラパーペチュアルカレンダー
リファレンスPFH980-2000111-HA1481
本体価格9,200,000円
20本限定


[ケース]
プラチナ、ポリッシュ/サテン仕上げ
【サイズ】直径44.6 mm [厚み]14.09 mm
【リューズ】直径6 mm
【ガラス】反射防止加工のサファイアクリスタル
【ケースバック】サファイアクリスタル、Hijri Perpetual Calender、シリアルナンバー、XX/20の刻印
【防水性】30 m

[ダイヤル]
【カラー】スレート
【素材】真鍮
【仕上げ】ブラッシュ仕上げ
【針】デルタ型スケルトン

[キャリバー]
PF009 ヒジュラ歴パーペチュアルカレンダー自動巻きムーブメント
【機能】時、分、秒、ヒジュラ暦パーペチュアルカレンダー、ムーンフェイズ
【パワーリザーブ】48時間
【振動数】4Hz - 28’800振動
【石数】32石
【部品数】310
【サイズ】直径33.3 mm、[厚み]5.7 mm
【装飾】コート・ド・ジュネーブ、面取りされたブリッジ
【ローター】プラチナ、バーリーコーンのギョーシェ



[ベルト]
【ブランド】エルメス
【カラー】ブラック
【素材】アリゲーター




パルミジャーニ・フルリエ
時計師であり修復師である創業者ミシェル・パルミジャーニの名を冠した時計メゾンは、1996 年にスイス、ヴァル・ド・トラヴェールのフルリエに誕生しました。時計製造の関わるすべてに会社をグループ内に保有し、95%以上を自社で製作するマニュファクチュールです。そのため、製造工程の隅々までが自社でコントロールされ、またグループに属さない独立性を大切にし、自由な創造を可能にしています。パルミジャーニ・フルリエの個性の根幹となる過去の傑作の修復の仕事は、遥かな未来においても修復するに値するタイムピースであることを理念としています。それは、ミシェル・パルミジャーニの人生、彼を支える有能な人々、そしてなにより、過去の作品から大胆に未来をつくり上げるマニュファクチュールとしての試みがひとつになった成果です。



【お問い合わせ】
パルミジャーニ・フルリエ
03-5413-5745