モリッツ・グロスマンが「セントラルセコンド」を発表~シンプルでありながら完璧に機能するメカニズム

 From : Moritz Grossmann (モリッツ・グロスマン )




モリッツ・グロスマンが「セントラルセコンド」を発表

SchönstesdeutschesHandwerk(=最も美しいドイツの職人技)と、シンプルでありながら完璧に機能するメカニズムを一つのタイムピースに仕上げ





モリッツ・グロスマンはブランド初のセンターセコンド表示機能を持つ「セントラルセコンド」を発表します。放射状のサンレイ仕上げの輝くようなダイヤルに合うようデザインされた自社製の針には蓄光塗料を含むハイセラム樹脂を充填し、暗所での視認性を高めました。モリッツ・グロスマンのこれまでのモデルでは6時または7時位置のサブダイヤルで秒を表示していましたが、セントラルセコンドでは洗練された長い秒針が文字盤の中央に配置されています。

セントラルセコンドはポリッシュ仕上げのステンレス スチールケースの持つスポーティかつエレガントな魅力と優れた機能性を併せ持っています。




蓄光ハイセラム樹脂を充填したステンレススチール針を合わせたブルーダイヤル
セントラルセコンド ブルーダイヤルには細かく丁寧なサンレイ仕上げが施されています。光を受けた際に美しくきらめくこのブルーダイヤルは、光の強さにより様々な表情をみせます。このダイヤルは人の目には見えないほどの繊細なラインの仕上げを幾重にも重ねており、中央から放射状に光を反射します。



ブルーダイヤルとコントラストを成すのは、はっきりと際立つホワイトのアラビア数字インデックスと、ポリッシュ仕上げを施したステンレススチール製の針です。針には暗所でグリーンに光る蓄光塗料を含むハイセラム樹脂を充填しており、暗闇の中でも時刻をはっきりと読み取ることができます。
精巧な手仕上げを施した美しい繊細な秒針はダイヤル中央を軸にスムーズに時を刻みます。




サーモンダイヤル
セントラルセコンドのもう一つのバリエーションは、世界限定25本のサーモンダイヤルです。手仕上げされ直火で焼き戻されるスチール製のブルーの針と、洗練されたサーモンカラーのダイヤルが互いの魅力を引き立てます。



ブラックで印字されるモリッツ・グロスマンのロゴとMade in Germanyの文字が針やダイヤルと調和し、時計のシンプルかつクラシカルな印象を強めます。




キャリバー100.11
モリッツ・グロスマンの設計者は基幹キャリバー100.1をベースにセントラルセコンドの新しいキャリバーを考案しました。
秒針をセンターに配置し駆動させるために、ゼンマイの力は中間車を介して3番車から新たに設計された中央の2番車へと伝えられます。



ムーブメント全体の外観のバランスを整え調和させるため、ムーブメントのパーツは同じ高さへと揃えられました。そのためプレートと角穴車の厚みをそれぞれ調整しています。



最高水準の職人技は角穴車の歯の一枚一枚にも見ることができます。角穴車の歯先は十分に面取りされており、そのポリッシュ仕上げが美しい光沢を放ちます。さらに角穴車の表面には細やかなサンバースト仕上げも施されています。
これまでのグロスマン製ムーブメントとは異なり、キャリバー100.11の丸穴車はプレートに覆われ、角穴車の横には目を引く大きなサイズの新たな中間車があります。さらにムーブメント中央の秒針用の歯車も手作業で面取りされ、丁寧に磨かれています。

●calibre 100.11 dial side

グロスマンが掲げるサービスコンセプトに則して、中央に位置する秒針のための新しい歯車は必要な際にいつでも取り外すことが可能です。バネが歯車の下にある溝にはめ込まれており、歯車を固定し正確でスムーズな運針を可能にします。ムーブメントが完全に組み立てられた状態でも、プレートのネジによりいつでもこのバネを調整することができます。


グロスマン製プッシャー付き手巻き機構
自社で開発された独自のプッシャー付き手巻き機構には完璧な時刻調整のためのメカニズムが採用されており、リュウズを引いた際に異物がムーブメント内部へ入ることや、リュウズを押し戻す際に意図せず針が動いてしまうという問題を解決することができます。



リュウズを引き出すと時刻調整モードに切り替わり、時計は動きを停止します。手を離すとリュウズはバネの力で元のポジションへと戻りますが、そのままリュウズを回すことで時刻の調整が可能です。時計をリスタートさせるには4時位置にあるプッシャーを押し、それと同時に時計は巻き上げモードへと再び戻ります。




クーズーレザーストラップ
手縫いされたブラウンのクーズーレザーストラップは気品のある仕上がりながらもスポーティな印象を併せ持っています。




リミテッドエディション
セントラルセコンドはブルーダイヤルの通常モデルと世界限定25本のサーモンダイヤルの2つのバリエーションよりお選びいただけます。



モリッツ・グロスマンはブランド名である時計職人モリッツ・グロスマンの名を再び現代に刻み付けます。
1878年に創立したドイツ時計学校の創設者でもあるグロスマンは、19世紀の論文にてシンプルでありながら機械的に完璧な時計をどのように設計するのかを解説しています。



【仕様】
[バリエーション]
Ref. MG-002909

ケース ステンレススチール
ダイヤル ブルーダイヤル、サンレイ仕上げ
針 手仕上げ、蓄光塗料を含むハイセラム樹脂とともに仕上げを施したステンレススチール
価格 ¥3,000,000 税



Ref. MG-002939

ケース ステンレススチール
ダイヤル サーモンダイヤル
針 手仕上げ、ブルーに焼き戻されたスチール
価格 ¥3,000,000 税
限定数 世界限定25本

[共通仕様]
ムーブメント :自社製キャリバー 100.11、手巻き、5 姿勢調整
部品数 :198 個
石数 :22石(うち1個はゴールドシャトンに使用)
脱進機 :アンクル脱進機
調速機 :質量ネジ4本および調節ネジ2本を装着した耐震軸受式グロスマン製テンプ、ニヴァロックス1ヒゲゼンマイ(ブレゲタイプ80番、グスタフ・ゲルステンベルガー案に基づく)
テンプ直径:14.2mm
振動数: 18,000振動/時
パワーリザーブ :完全巻き上げ状態から約 42 時間
機能 :時、分、ストップセコンド機能搭載センターセコンド、グロスマン製プッシャー付き巻き上げ機構

●calibre 100.11 movement side

操作 :リュウズ ステンレススチール(巻き上げおよび時刻設定用)
    プッシャー ステンレススチール(ムーブメントのスタート用)



ケースサイズ :直径:41.0 mm、厚さ12.00 mm
ムーブメントサイズ :直径:36.4 mm、厚さ5.30 mm
ケース :スリーピース、ステンレススチール
ダイヤル :シルバー無垢、ブルーまたはサーモンダイヤル
針 :手仕上げ、ブルーに焼き戻されたスチール、または蓄光塗料を含むハイセラム樹脂とともに仕上げを施したステンレススチール
風防 :片面反射防止加工をしたサファイアクリスタル
ストラップ :ステンレススチール製ソリッドピンバックル付きの手縫い クーズーストラップ

[特徴]
グロスマン製テンプ/針合わせファンクション解除・時計リスタート用プッシャー/小型化したグラスヒュッテ式コハゼ装置(改良型戻し機能付き)/段差式テンプ受け、グロスマン製精密調整ネジによる緩急調整装置/表面処理をしない洋銀の3分の2プレートおよび支柱構造/3分の2プレート・テンプ受け・ガンギ車受けのハンドエングレービング/幅広く水平なグラスヒュッテ・ストライプ模様/サンバースト仕上げで装飾された角穴車/個別に取り外し可能なクラッチ式巻き上げ機構/針合わせ用ストップセコンド機能/中央の秒針用歯車


モリッツ・グロスマン
モリッツ・グロスマンは1826年にドレスデンに生まれ、偉大なドイツ人時計職人たちにおいて先駆者とみなされます。若く才能に恵まれた時計職人であったグロスマンは、友人のアドルフ・ランゲの説得により1854年に自身の工房をグラスヒュッテに設立しました。評価の高い時計企業を運営する一方で、グロスマンは政治的・社会的な活動に努め、1878年にはドイツ時計学校を設立します。1885年にモリッツ・グロスマンは突然亡くなり、彼の死とともに時計マニュファクチュールも解体されました。
このモリッツ・グロスマンの伝統的な時計作りが2008年に復活しました。時計師クリスティーネ・フッターが、かつてグラスヒュッテの時計ブランドであった「モリッツ・グロスマン」に出会い、その商標を取得し、構想を練り、素晴らしく繊細な腕時計とともに残された120年前のグロスマンの遺産を受け継いだのです。そして、個人の時計愛好家からの支援によって2008年11月11日にグロスマン・ウーレン社がグラスヒュッテに設立されました。今日のグロスマンの時計師は、歴史的な部分を単に模倣するのではなく、新たな伝統を作り上げています。モリッツ・グロスマンは、革新と卓越した技能を基に、伝統的であると同時に最新の仕上げ技術と高品質の素材を使い、時計作りにおける「新しい時代の原点」を創り出します。
www.grossmann-uhren.com



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